芳根京子さんの表情がかわいかった(ぺこ)
──印象に残ったシーンを教えてもらえますか?
ぺこ 成瀬さんや坂上くんたちが集まって、ミュージカルをやろうと話すシーンです。それが決まったときに成瀬さんの目がキラキラして。坂上くんを見つめたときのあの顔がすごいかわいかったです。初めて成瀬さんの目が輝くのを見て一気にワクワクしちゃいました。
りゅうちぇる 僕もあのシーン好き。表情の変化が本当にかわいらしくて。表情だけでうれしいのが伝わってきてすごいと思いました。
ぺこ 芳根京子さんの表情が本当にかわいかった。マンガみたいにキラキラしてて。あそこからすべてが始まる感じがして引き込まれました。
りゅうちぇる 坂上くんが自分のおばあちゃんに優しいところもよかった。
ぺこ 成瀬さんが家に来たときに、おばあちゃんがお茶を持ってきたシーンとかね。あのぐらいの年齢の子だと、女の子と一緒にいるところに家族が入ってきたらけっこうきつく言っちゃいそうだけど「大丈夫だよ。ありがとう」って優しく言ってて。坂上くんの好感度アップ。
りゅうちぇる あと印象に残ってるのは、気付いたら野球部(田崎大樹)のけがが治ってるところ(笑)。
ぺこ よかったーって思ったよね(笑)。
一生懸命ミュージカルを作っていく雰囲気がうらやましい(ぺこ)
──ご自身の高校時代を思い出すようなシーンはありましたか?
ぺこ 高校生のときに学校のことでこんなに熱くなれたかなって振り返ると……この映画で描かれていることは、そうできる経験じゃないなあとうらやましく思いました。同じ歳の男女がみんなで意見を言い合って、声を出せない成瀬さんのためという部分もあるとは思うけど、みんながいい意味でそんなこと関係ないって感じで団結して。それぞれが一生懸命にミュージカルを作っていく雰囲気が青春だなあって感動しました。
りゅうちぇる 僕は学生の頃はあんまりズカズカ言えなかった。無気力というか、言っても正直何も変わらないし……みたいな感じで。自分に関することなら言うけど、みんなのことで勇気を振り絞って何かを言うってことはなかった。言わないことの安心感に逃げていたんだと思います。
ぺこ 私、高校生の頃、同い歳の男子が超嫌いだったんです。だから自分が中高のときに一番熱くなったのは女子だけのダンス大会。合唱大会とかいつも男子にムカついてましたね。ガキだし、うるさいし、すべてが嫌で。この作品でも野球部の山路くんの言葉とか最初は本当に嫌でした。私が嫌いだったタイプの男の子そのものだったから。それがあんなふうに素敵に変わっていって。私の周りにもあんな子がいたらよかったのに(笑)。
りゅうちぇる この作品に出ている子たちは、まず自分の気持ちを素直に言える仲間に出会えて、しかもお互いに高め合ってしっかり人を見てその人のために自分も何か言おうと思えてる。1人の思いから始まったのが2人になって、3人になって、みんなに伝わるというのが本当にうらやましい。僕は大人になって自分の気持ちを伝えることがどれだけ大切かということに気が付けた。だから学生のうちにそのことに気付けていればなと思ったし、先が見えずどうなるかわからないけど突き進む成瀬さんたちの姿がカッコよくて刺激的でした。
死ぬまで一緒にいたいから我慢したくない(りゅうちぇる)
──言葉によって人を傷付け、その後言葉によって救われる順の姿はどう見えましたか。
ぺこ 成瀬さんは話せないからこそ伝えることの大切さをすごいわかってる。言葉が人を傷付けることを理解しているけど、それ以上に言葉で人を救えるし、癒せることがわかってるんじゃないかな。誰よりも強い子だなって思いました。
りゅうちぇる 言葉でいろんな経験をしているからこそ、怖くなったり慎重になったりするんだと思うんです。でも成瀬さんが言葉によって救われるクライマックスは、言葉を超えて気持ちが通じたように見えました。言葉に勝ってるなって。今の成瀬さんなら、言葉の奥にある気持ちもしっかり受け止められたはず。
──お二人は自分の言いたいことを伝え合えていると思いますか?
ぺこ 常に伝えてないことがないぐらい。傷付くから伝えられないとかなくって。ファンの子から「自分の恋人に伝えたいことがあるけど言えない」みたいな相談を受けるんですけど、それは嫌われちゃうことに不安を感じるからだと思うんです。でもりゅうちぇるには、それを通り越してこれを言っても受け入れてくれるって信頼感があるんです。だから隠しごともないし、全部言えます。
りゅうちぇる 僕も言ってもらえたほうがうれしい。死ぬまで一緒にいたいからこそ我慢とかしたくないし、ぺこりんにもしてほしくない。言ってくれたほうがストレスがないし、その状態でおばあちゃんおじいちゃんになるまで生きたいです。思いやりを持ってですけど、喧嘩するなら喧嘩したい。超小さなことでも言ってほしいんです。「口臭い」とか(笑)。
──それは傷付きません?(笑)
ぺこ でも陰で言われるよりよくないですか?(笑)
りゅうちぇる 女友達とかに陰で「うちの旦那、口臭くって」と言われてたらショック(笑)。でも言えないことってそういうふうにどっかにはみ出ちゃうと思うんです。だから2人のことなんだから2人で解決することが大切。喧嘩ができる幸せってすごいあると思う。
ぺこ この作品でも成瀬さんが素直な気持ちを全部言えたからこそ、次の展開があるわけですし。私たちが言い合いをするように、成瀬さんも好きな相手だから、これからもどんな形であれつながっていたいから気持ちを伝えようとしたんだと思うんです。その勇気は本当にすごい。
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ぺこりんは急に現れたプリンセス(りゅうちぇる)
- 「心が叫びたがってるんだ。」
- 2017年7月22日(土)より全国ロードショー
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自分の本心を隠して生活している高校3年生の坂上拓実は、ある日担任の城嶋から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。ほかに選ばれたのは、声を発さず筆談でクラスメイトとやり取りする成瀬順、中学の頃に拓実と付き合っていたが自然消滅してしまった仁藤菜月、ひじを壊した野球部の元エース・田崎大樹という3人。最初は実行委員を辞退しようとした拓実だったが、順との交流を通して、彼女を応援したいと思うようになる。“ふれ交”で披露するミュージカルの主役に立候補し、楽曲の作詞も手がけることになった順を優しくサポートする拓実と、そんな拓実に思いを寄せていく順。しかし拓実は順の気持ちに気付かず、菜月とのことで彼女を傷付けてしまい……。
- スタッフ
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監督:熊澤尚人
脚本:まなべゆきこ - キャスト
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坂上拓実:中島健人(Sexy Zone)
成瀬順:芳根京子
仁藤菜月:石井杏奈(E-girls)
田崎大樹:寛一郎
城嶋一基:荒川良々
成瀬泉:大塚寧々
- 「心が叫びたがってるんだ。」公式サイト
- 「心が叫びたがってるんだ。」公式 (@kokosake_movie) | Twitter
- 「心が叫びたがってるんだ。」 | Facebook
- 「心が叫びたがってるんだ。」作品情報
©2017映画「心が叫びたがってるんだ。」製作委員会 ©超平和バスターズ
- ぺこ
- 1995年6月30日生まれ。高校卒業後に上京、原宿のアパレルショップでアルバイトを始める。読者モデルとしてPopteen、HR、Zipperなどに登場し、若い女性たちから支持される。また「行列のできる法律相談所」「しゃべくり007」などのバラエティ番組に出演。2016年12月31日、りゅうちぇるとの結婚を発表した。なお所属する事務所スターレイプロダクションが全国3都市でオーディションを実施。1次審査の応募受付は7月16日まで。
- りゅうちぇる
- 1995年9月29日生まれ。高校卒業後、アパレル関係の仕事に就くため上京。バラエティ番組「行列のできる法律相談所」の出演が話題を呼ぶ。その後もさまざまなバラエティ番組に登場し、多くのファンを獲得する。2016年12月31日、ぺことの結婚を発表した。なお所属する事務所スターレイプロダクションが全国3都市でオーディションを開催中。1次審査の応募受付は7月16日までとなっている。
2017年7月14日更新