ドラマ「FARGO/ファーゴ:カンザスシティ」特集|コーエン兄弟作品から着想、シリアスとユーモアがちりばめられたブラックコメディ

待望のシーズン4はシリーズ集大成
「FARGO/ファーゴ:カンザスシティ」

舞台は1950年、ミズーリ州カンザスシティ。この町では、移民の歴史とともに裏社会の実権を握る組織もユダヤ系、アイルランド系、イタリア系と変遷してきた。そして、対立する組織間の平和を保つために、組織のボスが互いの息子を交換して育てる習わしがあった。1949年、ロイ・キャノン(クリス・ロック)率いる黒人犯罪組織が台頭すると、伝統に則って、先に地域を牛耳っていたドナテロ・ファッダ率いるイタリア系マフィアと息子を交換する。1950年、表面的には平和が保たれていたものの、彼らは一触即発の状態にあった。その矢先、ドナテロが大けがを負ってしまい、病床に。ファッダファミリーの長男ジョスト(ジェイソン・シュワルツマン)が父ドナテロに代わって、采配を振るい始めるも……。

CHARACTER
ロイ・キャノン(クリス・ロック)
ロイ・キャノン
(クリス・ロック)
イタリア系マフィア・ファッダ家と敵対する黒人犯罪組織のトップ。
オラエッタ・メイフラワー(ジェシー・バックリー)
オラエッタ・メイフラワー
(ジェシー・バックリー)
葬儀屋の向かいに住む、謎多き看護師。本シーズンで唯一ミネソタ訛りで話す。
ジョスト・ファッダ(ジェイソン・シュワルツマン)
ジョスト・ファッダ
(ジェイソン・シュワルツマン)
ファッダ家の長男。怒りにとらわれがちな性格。
ガエターノ・ファッダ(サルヴァトーレ・エスポジト)
ガエターノ・ファッダ
(サルヴァトーレ・エスポジト)
ジョストの弟で、父ドナテロが急死した際イタリアから駆け付ける。兄とは正反対の性格。
ラバイ・ミリガン(ベン・ウィショー)
ラバイ・ミリガン
(ベン・ウィショー)
アイルランド系マフィアの息子。幼少期はユダヤ系マフィアの家へトレードされ、のちにファッダ家へ。同様にファッダ家に入ったロイの息子の世話役。
“デフィー”・ウィックウェア(ティモシー・オリファント)
“デフィー”・ウィックウェア
(ティモシー・オリファント)
脱獄囚を追い、ユタ州からカンザスシティへ来た連邦保安官。モルモン教徒。
エセルリダ・スマトニー(イマイリ・クラッチフィールド)
エセルリダ・スマトニー
(イマイリ・クラッチフィールド)
葬儀屋を営む白人の父と黒人の母を持つ16歳の少女。賢く好奇心旺盛で、本シーズンの語り手。
オーディス・ウェフ(ジャック・ヒューストン)
オーディス・ウェフ
(ジャック・ヒューストン)
ジョストから賄賂を受け取り、裏でファッダ家のため動く刑事。妙な癖がある。

主要人物は25人!壮大なスケールにキャストも自信のぞかせる

シリーズ最終作となる本作はキャスト数がシリーズ最多で、主要人物は25人にのぼる。カンザスシティのギャング抗争を中心にした物語で、その出来事が白人の父と黒人の母を持つ少女エセルリダ・スマトニー(イマイリ・クラッチフィールド)の目を通して描かれるのがミソ。主人公である黒人犯罪組織のボス、ロイ・キャノンを演じるクリス・ロックは「ロイという男は、アメリカンドリームはともかく、金が武器になると知っていた」と役柄を説明するとともに、「シリーズ最高の出来だ。壮大なスケールで描いている」と作品の仕上がりに絶対の自信を見せる。また敵対するイタリア系マフィアのジョスト・ファッダを演じたジェイソン・シュワルツマンは「『FARGO/ファーゴ』の過去3シーズンすべて足したスケールに等しい」と熱く語っている。

シーズン1から3までのあらすじを一挙おさらい!
「FARGO/ファーゴ」シーズン1(写真提供:FX Network / Photofest / ゼータ イメージ)

シーズン1

舞台は2006年のミネソタ州ベミジー。保険セールスマンのレスター(マーティン・フリーマン)は高校時代のいじめっ子サムにからまれけがをしたために病院へ。待合室で見知らぬ男ローン(ビリー・ボブ・ソーントン)に話したことが、サム殺しを依頼したことになってしまう。ローンはプロの殺し屋だったのだ。その後、日頃から憎んでいた妻を衝動的に殺したレスター。ローンに後始末を頼むが、ローンは運悪く居合わせた警察署長をも殺してしまう。あとを引き継いだ副署長のモリー(アリソン・トルマン)は次々と起きる殺人事件にレスターとローンの関与を疑い始めるが……。

「FARGO/ファーゴ」シーズン2(写真提供:FX Network / Photofest / ゼータ イメージ)

シーズン2

舞台は1979年、ノースダコタ州ファーゴやその近隣州。シーズン1に登場した警察副署長モリーの父ルー・ソルヴァーソンが若かりし姿で登場する。ファーゴ一帯を牛耳るギャング、ゲアハルト家の三男ライが判事を殺害し、その直後に美容師ペギー(キルスティン・ダンスト)の車に轢かれてしまう。ペギーは夫エド(ジェシー・プレモンス)とともに、ライの死体を隠すことに。警察官ルー(パトリック・ウィルソン)は、義父で保安官のハンク(テッド・ダンソン)と判事殺人事件を捜査する。一方で、ライの行方をゲアハルト家の長男ドッド(ジェフリー・ドノヴァン)が追っていた。

「FARGO/ファーゴ」シーズン3(写真提供:FX Network / Photofest / ゼータ イメージ)

シーズン3

舞台は2010年、ミネソタ州セントクラウドやエデンバレー。駐車場経営で成功した実業家エミット(ユアン・マクレガー)は人も羨むような暮らしを送っていた。一方、双子の弟レイ(マクレガーの1人2役)はしがない保護観察官で、エミットとは長年険悪な関係。仮釈放中の恋人ニッキー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に焚きつけられたレイは兄の家にある希少な切手を盗むために元犯罪者を雇うが、その男は同姓の間違った家に侵入して家人を殺害してしまう。殺された犠牲者の義理の娘で前警察署長のグロリア(キャリー・クーン)は捜査に乗り出すが……。

日本での独占最速配信!

「FARGO/ファーゴ:カンザスシティ」は、Amazon Prime Video「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」で2021年1月29日(金)配信スタート
シーズン1~3も配信中

スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-とは?
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