テレビアニメ「ドラゴンボール」シリーズの劇場版第20作となる「ドラゴンボール超 ブロリー」が12月14日に全国公開された。本作では、孫悟空とベジータの前に最強のサイヤ人・ブロリーが登場! 再びよみがえったフリーザも巻き込み、3人のサイヤ人たちが壮絶バトルを繰り広げる。原作者の鳥山明が脚本とキャラクターデザインを担当し、三浦大知が主題歌を手がけた。
この特集では、本作を鑑賞したシンガーソングライターの大石昌良、俳優・彫刻家の片桐仁、映画監督の小林勇貴、ゲームクリエイターの小高和剛、アクション監督の下村勇二、アニメーション監督の藤田陽一といった多彩なジャンルで活躍するクリエイター6名の感想コメントを紹介。いずれも子供の頃から「ドラゴンボール」に慣れ親しんでいたという6名から、熱いコメントが寄せられた。
文 / 山里夏生
劇場版のオリジナルキャラクターとして過去3作品に登場したブロリー。過去作では“伝説の超サイヤ人”に変身し、悟空ですら単独では勝てない最強の存在として観る者を震撼させた。今なお国内外で高い人気を誇るブロリーを、本作では鳥山明自らがリニューアル! スケールアップした強さはもちろんのこと、心優しい一面を持ったキャラクターとして、より魅力的に生まれ変わっている。
本作では、悟空、ベジータ、ブロリーというまったく違う運命をたどった3人のサイヤ人のルーツが紐解かれる。ブロリーを追放したベジータ王の企み、ブロリーの父・パラガスの執念、そして悟空の両親バーダックとギネが託した思い。「ドラゴンボール」の始まりに至るまでの物語が、壮大なスペースオペラのように描かれる。まだ幼い悟空たちの姿も確認できるぞ!
1993年、僕の中学の学年男子中に飛び交ったフレーズがありました。「ブロリーやべぇ」でした。
あの伝説の最強サイヤ人が現代版にリメイクされて帰ってくるということであの日の少年心を躍らせながら鑑賞させていただきましたが、劇場最新作を観た僕の感想は「ブロリーさらにやべぇ」でした。何がやべぇってまず、その強さがやべぇ。そしてそれを伝える迫力のある戦闘シーンの作画がやべぇ。「強さ」にスポットライトを当てすぎて破綻しがちな物語が、ちゃんとしなやかに着地している脚本がやべぇ。キャストのみなさんの演技もやべぇ。ブロリー、さらにやべぇ。現代ドラゴンボールの劇場版のクオリティーの高さは「復活の『F』」でも折り紙付きですが、ブロリーさらにやべぇことになってます。
この臨場感と感動はぜひみなさんも劇場で体感してください!
ドラゴンボールを観るのは10年ぶり? いや15年ぶり?
とにかく久しぶりだったのだけれども、そんな僕にぴったりの映画でした。
壮大なスペースオペラのように始まる冒頭では、まるでハリウッド映画のようなスケール感に夢中になっている内に、色々な設定を思い出させてくれます。
で、準備万端になったところで「オッス!」とあいつが現れると、懐かしの旧友に会ったみたいに僕は思わずニヤリとしてしまいました。
後はもうスクリーンに釘付け。
とんでもないバトルシーンがこれでもかと繰り広げられるんですけど、メチャクチャ動き回るし、描き込みもすごいし、攻防のアイデアも最高なので、是非どこかの劇場でスロー上映会をやって欲しいと思います!
とにかく、久しぶりに会う悟空はやっぱりぶっ飛んでいて、久しぶりに会うベジータは世話焼き女房のようで、おまえらは相変わらずだなーという懐かしさもありつつ、映像表現自体はとても新しく、新旧どちらの観客の期待にも応えられる「国民的殴り合い映画」になっていました。
バトルシーンのカメラワークやカット割りは、ハリウッドの某コミック原作映画を凌駕する迫力! 我々実写作品のアクションでも参考になる見せ方ばかり。しかし、そんな事どうでもイイ! サイヤ人同士のプライドをかけた超絶バトルは、我々の想像の遥か上をぶっ飛びすぎて、瞬きしてる間に置いていかれる。彼らの戦いを目撃するために必死にしがみつくのに精一杯。見終わった後は、呆然として心地よい疲労感が残る……サイヤ人の前では、人間は無力なのだ。とにかく劇場でこの迫力を体感するべし!
小学生の時以来、劇場版のドラゴンボールを映画館で見ましたが、「これぞドラゴンボール!」という、スクリーンならではの圧倒的肉弾戦は、今まで見たどの戦いよりも強烈!
カチッとしたCGと、手描きっぽい処理を織り交ぜたスピード感が素晴らしく、映画の記憶は「ずーっと闘ってたなー!」でしたが、あっという間の100分でした!
あと、「地球が発泡スチロールみたいだなー」と思いました。
ブロリーは“よく分からないけど超強い”キャラクターだと思っていたら、細かいサイヤ人のストーリーが描かれていて、かなり可愛らしくなっています。
かわいいと言えば、ベジータ。もうブルマへの愛情強すぎ! 悟空へのライバル心も、完全に愛!
愛の王子ベジータ……。
白目の野蛮人の大暴れを延々と観続けさせてくれる大サービス! 際限なく何万種類も登場する強さ表現の数々に驚きました。特にAIが作った背景の中での戦闘シーンのぶっ飛び具合は衝撃的で忘れられません! なに!? なんですかあれは!
昔の映画であったブロリーがドロドロになるやつが観たいので、今から続編希望です!!
気合入った作画、美術、CG、演出を駆使して
戦って! 戦って! 戦って! 戦って! 戦って! 戦いまくる!
戦闘民族サイヤ人にだけ許された超ストロングスタイルムービー!
気が付けば手に汗握り、妙な脳汁が出てました。
「ドラゴンボール」っていう超メジャータイトルにして、かなりのエクストリーム肉弾アクション大作!
大画面、大音量で見ないのもったいないです!