映画「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」特集 | 大きなスクリーンで観たい!THE RAMPAGE吉野北人が「アバター」最新作にワクワク (2/2)

映像が美しいし、音もきれいで魅力的

──先ほど吉野さんは、ジェイクに感情を重ねて観ていたと言われてましたが、ほかにもこのキャラクターのこういう部分がわかると思ったところはありましたか?

「ウェイ・オブ・ウォーター」ではキャラクター1人ひとりがさらに浮き彫りになっていましたね。ジェイクとネイティリは親世代になり、守るものが増えたからこその葛藤が見えたり。家族との絆も「アバター」に比べてより大きなテーマになりましたよね。そして、子供たちの葛藤もそれぞれ描かれているし、人間や生き物との絆も描写される。メッセージ性がどんどん強くなっていて、正直、どのキャラクターにも感情移入してしまいました。そんな中でもジェイクが背負うものが増えてきているのは、観ていてやっぱり一番、気になるところです。

「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」より、左からネイティリ、ジェイク(ディズニープラスにて見放題独占配信中)

「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」より、左からネイティリ、ジェイク(ディズニープラスにて見放題独占配信中)

──生き物に乗るシーンのファンタジックな爽快感みたいなのもありますよね。ジェイクがトルークに初めて乗って、最初は転落しそうになりながらも、飛び立つことができたシーンが忘れられませんでした。

そういうファンタジックな世界の中で、ワクワクさせてくれるシーンもたくさんあったし、映像が美しいだけでなく音も良いんですよね。波や海の中の音がきれいで魅力的です。そして、舞台となる世界が美しいからこそ、その美しい世界を人間たちが壊すことの残酷さも感じました。そういう部分に感情を動かされましたね。残酷さに加えて、切なさもあるんですよね。

吉野北人

吉野北人

──どんなところに切なさを感じましたか?

終わっていくものの寂しさみたいなものを感じるし、「ウェイ・オブ・ウォーター」では、大切な家族を失ってしまう悲しさもあって。そういう切なさって、「タイタニック」とも共通しているなと思うんですよ。

──吉野さんが「タイタニック」を好きな部分とはどんなところなんですか?

レオナルド・ディカプリオ演じるジャックと、ケイト・ウィンスレット演じるローズって、境遇にすごく格差があるんですよね。ジャックからするとローズはまぶしくて、自分とは釣り合わないと思ってる。でも、心から愛せる人を見つけることができたし、事故さえなければ幸せな家庭を作れたかもしれない。それって切ないですよね。それに、やっぱりこの映画のディカプリオがかっこよくて、憧れちゃうんですよね。「アバター」でも、そういう人を愛することの尊さ、そして失うことの切なさを感じさせてくれるところに共通点を感じます。

吉野北人

吉野北人

映画館の大きなスクリーンと良い音響で観たい! もちろん3Dで!

──そして2025年12月には、新作「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」がいよいよ公開になります。今、吉野さんの横には、この映画のポスターがあるわけですが、想像が膨らみますね。

このポスターの中にしっかり、マイルズ・クオリッチ大佐がいますね。もしかしたらジェイクのそばにいるかも?と考えてしまいましたけど、まだ全然わからないですね。そうやって、いろんな想像を巡らせることができるのも楽しいですよね。公開日がアメリカと同じ12月19日なんですね。これはもう、今からスケジュールに入れておかないと。映画館の大きなスクリーンと良い音響で観たいですからね! もちろん3Dで、さらに没入感を味わいたいです!

──THE RAMPAGEのメンバーと一緒に行くなら、誰と観たいですか?

誰だろう。でもメンバー全員、好きだと思います! 中でも(武知)海青はすごく好きそう。だって、彼はDDTプロレスリングに入団した“戦う男”ですからね。今回の「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」って、以前にも増して、熱い戦いのシーンがありそうな予感がするんですよね。だから、海青と一緒に興奮したいし盛り上がりたいです。

「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」より、ジェイク

「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」より、ジェイク

──メンバーの方とは、一緒に映画館に行ったりするんですか?

タイミングが合えば行きますが、なかなか機会がないんですよね。でも、映画館でばったり出くわすこともありますよ。「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」はメンバーと一緒に観たいですね。いつもは、「この作品を観たよ」なんて感想を言い合ったりします。そういう話をよくするのは、陣さんややましょーさん(山本彰吾)、(岩谷)翔吾とか。みんなディズニーの映画は好きなんです。

吉野北人

吉野北人

泣いちゃうかもしれないから、そっと観に行こうかな

──ちなみに、世界の興行収入で言うと、1位が「アバター」、3位が「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」で4位が「タイタニック」と、キャメロンの監督作が多くて、しかもアバターは1位と3位なんですね。そこまで世界でキャメロン監督作品、しかも「アバター」が愛されているのはどうしてだと思われますか?

やっぱり年齢に関係なく、大人でも子供でも楽しめるというのは大きいと思います。2009年の公開時、僕は家族と観に行きましたが、小学生の僕でも楽しめましたし、“家族”が大きなテーマの1つになっている。それに、キャメロン監督やスタッフが、めちゃくちゃ時間を掛けてこだわりを込めて作っているんですよね。そういうことが、観ていて伝わってきます。子供の頃は、最初は青いナヴィがちょっと怖かったけど、観ているうちに、かっこいいし、かわいいところもあるし“人間的”に感じられたんですよね。だからどんどん好きになる。反対に、人間の持つ怖い部分や、社会の縮図みたいなものもだんだんと浮き彫りになっていくし、「美しいものを人間が壊してるんじゃないか?」とも考えられました。僕自身そういったメッセージを感じて、自分を振り返る部分もあります。

「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」より、ジェイク

「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」より、ジェイク

──ちなみに、キャメロン監督や、キャストの方たちは、「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」は、これまでのシリーズの中でも、一番の感動作になると言っているそうです。

それはヤバいですね。でも「タイタニック」のキャメロン監督ですからね。泣いちゃうかもしれないから、1回目は1人でそっと観に行こうかな(笑)。

吉野北人

吉野北人

プロフィール

吉野北人(ヨシノホクト)

1997年3月6日生まれ、宮崎県出身。2014年に「VOCAL BATTLE AUDITION 4」で候補メンバーとして選出され、同年THE RAMPAGEのボーカルとなる。2017年に1stシングル「Lightning」でメジャーデビューを果たした。2018年にドラマ「PRINCE OF LEGEND」で俳優デビュー。主演映画「私がモテてどうすんだ」をはじめ、俳優としても多くの話題作に出演し、2025年1月には主演映画「遺書、公開。」が全国公開された。2025年5月にポニーキャニオンよりHOKUTO名義でソロデビュー。1stデジタルシングル「オパッキャマラド!」などを含むEP「LOVE PARADOX, LOVE MYSELF」を2025年7月にリリースした。