剣難女難
ケンナンジョナン
上映時間:76分 / 製作:1951年(日本) / 配給:新東宝=宝プロ
解説 「沓掛時次郎・遊侠一匹」や「緋牡丹博徒・花札勝負」などの名作を生んだ名匠・加藤泰が、3本の記録映画ののちに手掛けた劇映画第1作。兄の仇討ちと地に堕ちた家名を再興するために旅に出た青年剣士が、剣難女難の苦行の果てに目的を達するという物語。何の変哲もないようにみえるストーリーだが、面白いのは青年剣士の剣の腕がまったくダメなところ。めっぽう強く女にもモテるという従来のチャンバラ劇のパターンから外れて、女には追われるが、あまりに弱くて敵にも追われるまさに剣難女難。チャンバラの巨匠で恩師として私淑した伊藤大輔のもとでの経験を生かして、加藤泰が痛快に撮り上げた入魂のデビュー作である。
スタッフ |
監督:加藤泰 |
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キャスト |