もうその頃には戻れない
──好きな作品の傾向はどんな感じですか?
最近は少年マンガを読むことが増えましたね。学生時代は少女マンガが好きだったんですけど……少女マンガって、だいたい高校が舞台じゃないですか。
──だいたいかどうかはわかりませんが(笑)、学園ものが多い印象はありますね。
文化祭や体育祭などのキラキラしたシーンを見ると、「私はもうその頃には戻れないんだ……」って切なく感じるようになっちゃって。大人になってからはあまり少女マンガを読まなくなってしまいました。今でもキュンキュンしたくなったときは読むんですけど、舞台が学校ではないものを選びます(笑)。会社が舞台だったり、大人目線のものを。
──現実的でない世界観の作品であれば読みますか? 異世界ものだったりとか。
それなら全然入っていけますね。学園が舞台の作品でも、ファンタジー要素がある作品だと入り込みやすいです。
──なるほど。逆に言うと、現実的な学生生活を描いた少女マンガ以外ならなんでも読むという感じですか?
そうですね(笑)。ギャグマンガとかも読みますし。
──では現在ハマっている作品を教えてください。
「タッチ」です。
──あだち充先生のあの「タッチ」ですか?
はい、今さらながら(笑)。ずっと「面白い」「名作だ」と聞かされてきたんですけど、きっかけが全然なくて読めてなかったんですよ。自粛期間に入ったタイミングで「今だ! 今なら読める」と一気に読んで、もう毎巻毎巻、大号泣で。「もっと早く読んでおけばよかった」と思いました。それと、最近は「らんま1/2」を読み返しています。
──過去の名作も積極的に読まれるんですね。新作の情報などはどんなふうに仕入れていますか?
クチコミが主ですね。お友達とかメイクさんとかに「面白いよ」って薦められたものはその場で電子書籍を買っちゃいます。あとは本屋さんに行って表紙買いをしたり、ポップとかを見て「書店員さんがオススメしているものは面白いだろう」と思って買ったりしていますね。
──コロナ禍以降、なかなか書店にも行きづらいと思いますが……。
今年はまだ1回も行けてないですね。書店さんも大変な時期だと思うので、心苦しいところもあるんですけど。
親友がおませさんで
──ここからは香水のお話を聞かせてください。そもそも使い始めたのはいつごろですか?
最初は小学校5年生のときです。
──けっこうおませさんですね。
ですよね(笑)。当時の私はまだ全然疎かったんですけど、親友がおませさんで。お誕生日プレゼントに、当時流行っていたエンジェルハートの赤いハート型の瓶に入った香水をくれて。「小学生で香水!?」ってすごい感動したんですよ。で、香水の付け方なんてわからないから、1滴とかでいいのにビシャビシャ付けてママに「臭い!」って言われたのを覚えています。
──初心者あるあるですね。
そうですね(笑)。それをきっかけに、ドラッグストアとかで売られている小中学生に買えるくらいのリーズナブルなものから入っていきました。マジョリカ マジョルカの細長いやつとか。
──今現在は、どういうときにどういうものを使っていますか?
南波志帆さんからいただいた、シャネルのチャンスっていうピンク色の香水を普段使いにしています。モーニング娘。を卒業する前に「はるちゃんにいろんなチャンスが来るように」という意味合いでプレゼントしてくれて。
──めちゃくちゃおしゃれな理由ですね。
いやホントに! 「おっしゃれー!」って思いました(笑)。あとは中川翔子さんからジョー マローン ロンドンの香水をいただいたんですけど、それは私の中では高級なものという位置づけなので、ちょっと気合を入れる日とかに付けるようにしています。ちょっといいごはん屋さんに行くときとか、初めましての人に会う緊張する日とか。
──ご自分で買う場合は、どういうタイミングで?
私、1つのものをけっこう長く使うので、なくなるまで使うんですよ。「あとちょっとだな」となったら新しいのを買いに行きます。
──なるほど。歯磨き粉がなくなったから補充するみたいなノリで。
そうですそうです。ちなみに、大人になってから自分で初めて買ったのはイヴ・サンローランのモンパリだったんですけど、街を歩いていると同じ香りの人といっぱいすれ違うんですよね(笑)。それでなんとなく使いづらくなっちゃって、いただいた香水のほうを普段使いするようになりました。
──人と被るのは避けたい?
向こうの人に「あの人もモンパリ付けてる」って思われていたら……と思うと、ちょっと恥ずかしくなっちゃって(笑)。もちろん、同じ香りを気に入ったんだなっていう親近感もあるんですけど。
色素薄い系のキャラが好き
──そんな中で今回お試しいただく新商品が「絶対可憐チルドレン」モチーフの香水になります。
正直に言ってしまうと「絶対可憐チルドレン」はこれまで通ってきていなかったんです。でも、今日の取材のためにコミックス1巻を読んできたらすごく面白くて。
──それはありがとうございます。お気に入りのキャラクターなどは見つかりました?
私は色素薄い系のキャラが好きなので、(三宮)紫穂ちゃんですね。見た目も好きなんですけど、相手の心を読める能力を持っているがゆえに親からも怖がられて、B.A.B.E.L.の大人からも手をつなぐことを避けられてしまうという描写にグサッと来て……。その後で皆本(光一)さんが普通に紫穂ちゃんの手を握ってあげるシーンも含めて、冒頭から心をつかまれました。
──飯窪さん自身も10代の頃から芸能活動をされていますし、“普通の子”として接してもらえないザ・チルドレンがご自分と重なったり?
いや、そこは重ならないですね(笑)。アイドルは怖がられるわけではないので。
──そうか、それはそうですよね(笑)。むしろ握手会などには飯窪さんと手をつなぎたい人がたくさん来るわけですし。
でも、超能力が使えるのは単純にいいなって思います。もともと超能力ものの作品は好きですし、色素薄い系のキャラが出てくるところとか、10歳の女の子たちが活躍する設定も好きなポイントですね。小さい子たちががんばる内容のものにけっこう心をつかまれがちなので。
──では、実際に商品をお試しいただきたいと思います。まずは「オードパルファム 明石薫」から。薫はサイコキネシスを操るエース的存在で、元気で明るいボーイッシュな女の子です。
……懐かしい香り。フルーティで、私が学生の頃によく使っていた香水に近い感じがします。昔は大人びた香りよりもフルーティなものとか、ちょっと甘い感じのものを好んで使っていたので、それを思い出しました。
──これを芸能界のお友達などにオススメするとしたら、誰に似合うと思いますか?
そうですね……モーニング娘。のメンバーだったら、15期の3人(北川莉央、岡村ほまれ、山﨑愛生)。一番新しいメンバーで、今15、6歳くらいの子たちなんですけど。
──なるほど、若い人の入門にもいいんじゃないかということですね。では次に、「オードパルファム 野上葵」を試してみましょう。葵は瞬間移動の能力を持つ関西弁の少女で、長い黒髪とメガネがトレードマークのキャラクターです。
大人っぽい香り。これは大人の女性が付けそうなイメージですね。いいお寿司屋さんとかに行きそうな(笑)。なんていうか、ちょっと妖艶な感じがします。オススメするとしたら誰だろうな、周りの大人っぽい人……後藤真希さんとかが付けてたら「カッコいい!」って思います。“いい女の香り”っていう感じですね(笑)。
──ありがとうございます。では、飯窪さんお気に入りの紫穂ちゃんをイメージした「オードパルファム 三宮紫穂」はいかがでしょうか。
香り的にもこれが一番お気に入りです。爽やかな香りで、ナチュラルに香る感じ。これは誰かに勧めるというよりも、自分で使いたい感じですね。私が普段使いしたいです。
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ドロンジョ様はいい匂いがしそう