超度7の念動能力者(サイコキノ)・明石薫をイメージした香水。キュートでフレッシュなフルーティーノートを香り立たせるトップから、ローズ、フリージアなどが、フローラルスパイシーを広げるミドルへと変化していく。ラストノートはピーチなどの落ち着いた大人の香りだ。
椎名高志「絶対可憐チルドレン」をモチーフにした香水が、フェアリーテイルより発売された。ザ・チルドレンの3人(明石薫、三宮紫穂、野上葵)をそれぞれイメージしたオードパルファムはもちろんのこと、皆本光一、賢木修二、兵部京介の人気男性キャラ3人、さらに特務機関B.A.B.E.L.と犯罪組織P.A.N.D.R.Aをそれぞれイメージしたアイテムに至るまで、ラインナップは全8種類にのぼる。
コミックナタリーでは、マンガに造詣が深く香水も日頃から愛用しているという飯窪春菜を招き、香水のテスティングをしてもらう企画を実施。インタビューでは飯窪がマンガや香水をどのように楽しんできたのかも探りつつ、実際に商品を試した感想や、それぞれの香水がぴったりだと思う芸能界の先輩や後輩などについて聞いた。
取材・文 / ナカニシキュウ 撮影 / 曽我美芽
オードパルファム三宮紫穂
- トップノート
- マンダリンエッセンス、ベルガモットエッセンス、シトラス
- ミドルノート
- ローズ、ジャスミン、ピオニー
- ラストノート
- パチョリ、ホワイトムスク
超度7の接触感応能力者(サイコメトラー)・三宮紫穂をイメージした香水。マンダリンエッセンスやベルガモットエッセンスによる濃密な香り立ちのトップから、エレガンスなフローラルノートを経由して、ラストはパチョリやホワイトムスクのシックな香りへと移り変わっていく。
オードパルファム野上葵
- トップノート
- レモン、ライチ、ブラックカラント、ライチ
- ミドルノート
- ローズ、ジャスミン、スズラン、プラム
- ラストノート
- ムスク、アンバー、ウッディ、スウィート
超度7の瞬間移動能力者(テレポーター)・野上葵をイメージした香水。レモンやライチなどみずみずしいフルーツと爽やかなサボンの透明感のある香りで、チルドレン3人の中でも一番おしとやかな性格で常識人な葵を表現している。
オードパルファム皆本光一
- トップノート
- ベルガモット、ユズ、レモン
- ミドルノート
- ピオニー、マグノリア、ロータスフラワー
- ラストノート
- ウッディ、アンバー、ムスク
B.A.B.E.L.職員で、チルドレンのお目付け役でもある皆本光一。落ち着いた柑橘系からリラックスできるフローラルノートへと変化する香りは、チルドレンの3人に翻弄されながらも、彼女たちから頼られる皆本をイメージしている。
オードパルファム賢木修二
- トップノート
- ベルガモット、マンダリン、レモン
- ミドルノート
- ジャスミン、イランイラン、ハニーサックル
- ラストノート
- ウッディ、ムスク
賢木修二はB.A.B.E.L.所属のサイコメトラー医師。彼をイメージした香水はマンダリン、ベルガモットの柑橘系の香りからジャスミン、イランイラン等のフローラルノートへ変化し、ラストはウッディ、ムスクの落ち着いた匂いへと変化する。
オードパルファム兵部京介
- トップノート
- オレンジ、ベルガモット、レモン
- ミドルノート
- ジャスミン、ナツメグ、 ココナッツ
- ラストノート
- アンバー、ムスク、バニラ、 トンカビーンズ
超能力犯罪組織・P.A.N.D.R.Aを率いる高超度複合エスパーの兵部京介。彼の香水は爽やかで深みのあるオレンジ、レモンの柑橘系の香りから、ココナッツ系の甘い匂いへ変化し、ラストはムスク、バニラなどの落ち着いた香りが漂う。
オードパルファムB.A.B.E.L.
- トップノート
- フリージア、ヒナギク
- ミドルノート
- アブソリュートローズ
- ラストノート
- パチョリ、アキガラウッド
B.A.B.E.L.こと内務省特務機関超能力支援研究局をイメージした香水。フリージア、ヒナギクの爽やかで透明感のある香りでまとめられた。
オードパルファムP.A.N.D.R.A
- トップノート
- レモン、ライム、マンダリン、ベルガモット
- ミドルノート
- コリアンダー、フリージア、シクラメン
- ラストノート
- モス、ムスク、パチョリ、シダーウッド
兵部京介が率いるエスパー犯罪組織・P.A.N.D.R.Aをイメージした香水。マリンウッディベースのスパイシーな香りが特徴的だ。
我が家はどうやらほかの家庭と違う……
──今日は、フェアリーテイルが販売しているマンガやアニメをモチーフにした香水をお試しいただく企画です。
確かモーニング娘。のメンバーの中に、好きなキャラクターの香水を持っている子がいましたね。誰だったかはちょっと覚えてないんですけど……。
──なるほど。では“マンガやアニメキャラクターの匂いをイメージした香水”というアイデア自体にはさほど驚きもなく?
そうですね、身近なものだと感じています。原宿とかにもそういう専門のお店があったりしましたよね。
──飯窪さんは大のマンガ好きとして有名ですが、アニメに関してはいかがですか?
アニメとなると、正直そこまで強くはないんです。もちろん、子供の頃から「カードキャプターさくら」や「とっとこハム太郎」、「ドラえもん」などのアニメはすごく好きで観ていましたけど。夕方の時間帯に放送されていたアニメが多いですね。
──オタク的にハマったきっかけというと、やはりアニメというよりマンガですか?
完全にそうですね。「観ようかな」と興味を持つアニメも、だいたいマンガ原作のものですし。うちは家族が全員オタクなので、みんなで影響しあっている感じでした。私にとってはそれが当たり前で、どこの家庭もみんなそうだと思ってたんですよ。
──それが「どうやらほかの家庭は違うみたいだぞ」と……。
そうなんですよ! 違ったんです!
──(笑)。その事実に気付いたのはいつ頃ですか?
小学校高学年くらいのときですかね。友達の家に遊びに行ったら、マンガが全然置いてなくて。「あれ? 本が全然置いてないぞ?」と(笑)。我が家はリビングにも寝室にも本棚がたくさんあって、マンガだらけという環境だったので、「普通の家はそうじゃないんだ」ってそこで初めて知りました。
──カルチャーショックだったわけですね。「これでどうやって家庭が成り立っているんだ?」みたいな。
そうなんです(笑)。みんな、家でなんの話してるのかなって。
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もうその頃には戻れない