コミックナタリー Power Push - 廣瀬ゆい「ワンダーラビットガール」

特殊な性癖持つ美少女との官能学園サスペンス “キレイなエロ”イラストの着色術を作者が徹底解説

  • Part6.目

    「ワンダーラビットガール」の着彩動画より。

    制作も終盤、廣瀬が最も難しいと語る瞳の着彩へ。ガラスのような質感を表現するためスクリーンレイヤーを使用し、瞳の中に細かい光を加える。

    廣瀬ゆい

    私は顔のバランスを取るのが苦手なので、全体が見えてから目の着彩に入ります。黒目の真ん中の部分は少しずれるだけで焦点が合っていない絵になってしまうので、塗っては消し、塗っては消しで微調整の繰り返しです……。

  • Part7.液体

    「ワンダーラビットガール」の着彩動画より。

    キャラクターから流れ落ちる液体も、セクシーなイラストには欠かせない要素のひとつ。大元となる白をキャラクターの体の上に配置し、消しゴムで一定箇所だけを消し、肌になじませていく。

    廣瀬ゆい

    肌と液体が浮きすぎないように、輪郭のボケたブラシを使って、やんわり影を入れていくと艶っぽくなって液体感が増すんじゃないかなと思います。

  • Part8.仕上げ

    「ワンダーラビットガール」の着彩動画より。

    雰囲気を出すため最後に乗算レイヤーを1枚重ね、キャラクターを逆光の中に置く。

    廣瀬ゆい

    この処理をすると見栄えがよくなる気がするので、最後のハッタリとして使うことが多いです! 逆光になっているのにキャラの後ろにも影があるとか、細かい部分は一切気にしないようにしています。

彩花のカラーイラスト。
完成
こうして衣服をはだけさせた、シズル感たっぷりの彩花のイラストが完成! 本編とは異なるシチュエーションの官能シーンに挑戦したという出張版の内容は、4月7日発売のヤングジャンプ19号でチェックしよう。
廣瀬ゆい「ワンダーラビットガール(3)」 / 2016年4月4日発売 / 473円 / 集英社
「ワンダーラビットガール(3)」

クイーンビーと呼ばれる学園で最上位の女性・百合ヶ丘ねねの指示で澪にハニートラップを仕掛ける柊。彼女は澪に抱いてほしいと迫るのだが、それは彼女が蓮を好きだからという演技抜きの行動だった。そんな彼女の本心を知ったねねは澪にある要求を突き付けてくる──!!

廣瀬ゆい(ヒロセユイ)
廣瀬ゆい

ジャンプSQ.19(集英社)にて2013年に「最弱なボクと最強な彼女」、2014年に「不・純情異性援助交際」をそれぞれ読み切りとして発表。2015年にジャンプスクエア(集英社)にて「ワンダーラビットガール」で連載デビューを果たす。