地下鉄には必需品
──では、今回お試しいただいたソニーのワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」について伺います。西山さんはこれまでにワイヤレスイヤホンやノイズキャンセル機能付きの機器をお使いになったことは?
なかったですね。今回が初めてです。
──使ってみて、率直にいかがでした?
めちゃくちゃいい!(笑) 「こんなに音に酔えるんだな」「浸れるんだな」と。僕はけっこう外出先で音楽を聴くことも多いんですけど、特に地下鉄に乗っているときなんかは、イヤホンの音量をマックスにしても聞こえないことがあるんですよ。
──ありますね。
しかも、今はご時世もあって走行中に窓も開いているじゃないですか。でも、この「WF-1000XM4」は地下鉄でもめちゃめちゃクリアに聞こえました。ずっと音楽を楽しめるし、1つひとつの楽曲にも入り込める。しかもノイズキャンセル機能のおかげで、より集中できるというか。「こんなに違うんだ?」と思いました。地下鉄には必需品ですね。
──音質の傾向としては、どんな印象ですか?
「めちゃめちゃ深いな」と思いました。ズーンと世界観を引っ張ってくれて、しかも空間が広い。
──個人的に「低音が楽しく聴けるイヤホン」という印象を受けました。それこそ西山さんのアルバムを聴くのにもうってつけだと思いますし、ハローや藤井さんの音楽にもぴったりだろうなと。
間違いなくめちゃくちゃ合いますね! リズムの細かい楽曲が多かったりするんで、そういうところもめちゃくちゃ楽しめるんですよ。16ビートをしっかり感じられるし、ハロー楽曲などで複数のメンバーが歌っている場合は、声質の違いとかもより細かく楽しめると思います。
──音楽だけじゃなく、例えばアニメを観るときに使うのもいいんじゃないかと。
それ、絶対にいいです! めちゃくちゃいいと思います。実は僕も「WF-1000XM4」を使って自分の出演した「RE-MAIN」というアニメ作品を、それこそ大江戸線に乗っているときに観たんですけど、号泣しましたもん(笑)。世界に入り込みすぎちゃって、マスクびしょびしょにしてボロボロ泣いてました。それくらい、アニメ鑑賞にもおすすめです。音響制作チームのこだわりをより感じられましたし、アニメーション制作に携わっている身としては、皆さんにもぜひこのようないい音質で楽しんでもらえたらうれしいなと思います。
挑戦したい思いでプラチナシルバーに
──ほかに使ってみて気が付いたポイントはありますか?
音じゃなくて機能面なんですけど、充電の持ちがめちゃくちゃ長くないですか? それがすごくいいなと思いました。バッテリーの持ちって、音のよさや機能の高さと反比例しがちというイメージがあったんですけど、覆されましたね。特に僕は面倒くさがりなので(笑)、ワイヤレスイヤホンはバッテリーが命だと思ってるんですよ。
──なるほど。それは実際に使ってみないとなかなか出てこないご感想ですね。
あと、通話音質もいいですね。友達とゲームをするときにこれを使って通話しながらやってみたんですけど、向こうの声も聞き取りやすいし、友人からも「なんか今日、音質いいね」と言ってもらえたりして「しめしめ」みたいな(笑)。自分の感覚だけじゃなくて、人からもそう言ってもらえたことで「本当にいい音なんだな」と改めて実感しました。
──カラーについてはいかがですか?
最初に2色をパッと見たときは「黒と白があるのか」と思ったんですけど、実は黒とプラチナシルバーなんですよね。「白じゃなくて、シルバーなんだ? カッコいい!」と思いました(笑)。黒のほうはどんなライフスタイルにも、どんなコーディネートにも合うと思うんですけど、個人的に「黒はカッコよくて当たり前」と思っていて。実際これの黒はマット仕上げでめちゃめちゃカッコいいんですけど、自分で使うなら挑戦したい思いがあったので、今回はプラチナシルバーを選びました。
──とてもお似合いです。
白だとけっこう汚れが目立ったりするから、そういう意味でもシルバーはいいですよね。実物を見たときにも、指紋が付きにくそうな素材感がいいなと思いました。日常的に使うものだから、机の上にポンと置くようなシーンもあり得ますよね。そういうときに「うわ、汚っ!」とか思われたくないじゃないですか(笑)。その心配はまったくなさそうだし、生活にも馴染むし、耳に付けてもカッコいい。めちゃくちゃいいなと思いますね。
──では最後に、あまり音響にこだわった経験のない方々へ向けて一言お願いします。音にこだわることで、どんなメリットがあると感じましたか?
一言で言うと、「生活の質が上がる」ですね。音の情報って、こんなにも気持ちを明るくしてくれるんだなと。僕自身、もともとあまり音へのこだわりが正直なかったんですよね。どれも変わらないだろうと思ってたし、自分に音質の違いがわかるとも思ってなかったし。でも、いざ使ってみたら「こんなに違うんだ?」と感じられた。僕のように音響機器にこだわりのなかった人は、ぜひこの「WF-1000XM4」から入ってもらいたいなと。スタートとしてぴったりだと思うし、ゴールでもあるんじゃないかと思いますね。ぜひたくさんの人に“いい音”を楽しんでもらいたいです。
西山宏太朗「Highway cruise」
何周もできますね、これで聴いてると(笑)。これはタイトルに「Highway」とある通り高速道路やドライブをイメージして作った楽曲で、疾走感だったり夜のムーディな雰囲気だったりを表現したかったんですよ。それを存分に味わえますね。ボーカルのパンニングも、きれいにウイーンと行くのが気持ちいいです。あと、ラップパートは僕としては低めのトーンで訥々とやってみたんですけど、耳元で言ってくれているような感じがすごく伝わってきていいですね。
西山宏太朗「Sweet Lemonade」
……いい曲ですねえ(笑)。この曲は出だしのキーが低いんですけど、その低音がよく伸びているなと。うまく引き出してくれていますね。「いい歌、歌ってんじゃん」みたいな(笑)。これ、最初はアレンジがシティポップ的すぎて「ちょっと懐かしすぎるよね」ということになったんですよ。それでトラックダウンのときにピコピコ音を少し強調して、現代風のシティポップに仕上げたんです。その意図がきちんと表現されているなと感じられましたし、いろんな音が混ざり合っているんですけど、ちゃんと1個1個の音が際立って聴こえるし、ラスサビ前のギターソロも超気持ちいいです。浸れますね、うん。
藤井隆「make over feat. 乙葉」
めっちゃいいー!(笑) はあ……ちょっと今、ディスコ行ってました。完全に。完全にライブハウス行ってましたわ。これ、乙葉さんが歌ってるんですよ? 久々に歌ってくれたんですよ? 藤井さんが作られる音楽ってディスコサウンドで、ミラーボールとかがすごく映える楽曲だと思うんですよ。体が自然に揺れてしまうような。ライブで実際に乙葉さんが歌っているのを生で聴いたこともあるんですけど、そのときの感覚を思い出しますね。本当に音楽の世界に入り込めるイヤホンだなと思います。これはもう、今日の帰り道はタカシ聴きながら帰るしかないですね。
Juice=Juice「私が言う前に抱きしめなきゃね」
いい! めっちゃいい! これもライブで聴いたことあるんですけど、ライブに行ったときの気持ちが蘇りますね。暗闇の中でスポットライトがバンと当たっている光景、パフォーマンスしてくれているメンバーみんなの姿が目に浮かびます。金管楽器の音とかもすっごくきれいで気持ちいいですね。気持ちよすぎて笑っちゃいました(笑)。これ、今日の帰りに聴く曲どうしようかな……タカシ、ハロー、タカシ、ハローって1曲ずつ交代かな。プレイリスト作ります(笑)。
西山宏太朗「Sony presents One Point Story 第四回『使えるテレビ』」
以前、ソニーさんの「使えるテレビ」というコンテンツでナレーションをさせていただいたときの音源を用意していただいたので、これも聴いてみたいと思います。……自分で言うのめちゃめちゃ恥ずかしいんですけど、「寄り添ってるなあ」と(笑)。もともとラジオ内で流れるナレーションということで、耳で聴いてご理解いただけることを意識して、1つひとつ丁寧にナレーションしたのを思い出しますね。「あ、ここテクニック出してるな」みたいな(笑)。やりたかったことができているなと感じます。ラジオとかにも相性のいいイヤホンなんだなと思いました。
ソニー「WF-1000XM4」
業界最高クラス(※1)のノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホン。LDACコーデックに対応しており、ハイレゾ音質も高音質に再生できるだけでなく、あらゆる圧縮音源がイヤホン側でハイレゾ級(※2)にアップスケーリングされる。また音や人の声が気になる環境下でも正確かつクリアに集音するため快適な通話が可能。そのほか防滴性能や風ノイズ低減、ロングバッテリーなどの機能も盛りだくさんだ。
※1 完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホン市場において。2021年4月26日時点。ソニー調べ、電子情報技術産業協会(JEITA)基準に則る。
※2 「DSEE Extreme」ON時にCDやMP3などの圧縮音源をSBC / AAC / LDACのコーデックでBluetooth再生する際、最大96kHz / 24bitまで拡張(再生機器の仕様によっては、圧縮音源をLDACで伝送する場合でも「DSEE Extreme」が無効になる場合あり)。
- 西山宏太朗(ニシヤマコウタロウ)
- 10月11日生まれ、神奈川県出身。81プロデュース所属。主な出演作は「あんさんぶるスターズ!」(深海奏汰役)、「学園ベビーシッターズ」(鹿島竜一役)、「メジャーセカンド」(佐藤光役)、「アイドリッシュセブン Third BEAT!」(棗巳波役)、「RE-MAIN」(岡栄太郎役)など。2020年10月よりソロアーティストとしても音楽活動を行っている。
※動画内のテロップで、Juice=JuiceのJが小文字になっておりました。お詫びして訂正いたします。
2021年11月5日更新