「ストライク・ザ・ブラッド」姫柊雪菜役・種田梨沙×原作者・三雲岳斗対談 暁古城役・細谷佳正メールインタビュー|小説本編ついに完結! 原作9年、アニメ7年、オーディションから“歴代ヒロイン大集結”の最新作まで「ストブラ」の思い出を2人が語り尽くす

暁古城役・細谷佳正メールインタビュー

──このたび、「ストライク・ザ・ブラッド」の原作小説が完結を迎えました。アニメシリーズで主人公を演じる細谷さんからみた、原作「ストライク・ザ・ブラッド」と、自身の演じる暁古城の、出会った頃の印象をお聞かせください。

TVシリーズ第1話より、暁古城。

初めて台本を読んだときの印象は、自分の正体を隠さないといけない状況にいて、でもそれが本人的にはとても面倒臭くて嫌だなあ、と感じている雰囲気で、それが気怠やイラつき、怒りみたいな感情で表に出てくるキャラクターなんだなと感じていました。

──このたびOVAシリーズは第4期を迎えました。OVAとして、これだけ長く続く作品も数少ないと思います。アニメ・原作ともに長く愛される理由はどこにあると思いますか?

暁古城

アニメの展開でいうと、ベタだと思うんですね(笑)。いい意味で。「ここから先は〜」「いいえ先輩〜」で必ず敵を倒しちゃう。「水戸黄門」じゃないですけど、安心感ってひとつあるんじゃないかな?と思ってます(笑)。あとは、キャストの皆さんの雰囲気がいいし、なんというか「優しい人たち」だなというのをすごく感じてます。そういう一緒に居て安心できる人たちで本作のイベントをやるときに、本当に「ただ楽しいうちに終わっていく」感じがするんですね。この雰囲気は僕はほかで感じたことがないというか、とてもリラックスしてラフに、いい意味で無責任で自由でいられるから、それを観て楽しんでくださる方も少なくないのかな?と思います。スタッフの皆さんも安心できるいい人ばかりだし、「面白いところを上手く切り取ってくれる」という安心感があるので、キャストの皆さんは本当に伸び伸びアフレコされています。いい環境を作っていただいているなと思います。あとは単純に、作品についているファンの方々がよいのだと思いますね。ずっと戯言を宣い続けてきたんですよ(笑)。「僕たちは来期を諦めない!」みたいな感じで(笑)。そういうノリが好きな方や、それに乗ってくれる方が多かったんだろうなと思いますね。

──2013年から7年間にわたり演じている古城ですが、古城や細谷さんご本人の成長に合わせて、演じ方が変わった部分はあるでしょうか?

第1話をアフレコしたときよりも、リラックスしてるし、楽しんでやっているし……何だろう……遠慮がないのかも知れないです(笑)。面白いことを思いついたら迷わずそれをやる感じになってきました。この言い方は好きではないんですけど、「セオリーではこうなんだろうけど、こっちのほうが(自分では)面白いと思うから、やる」みたいな感じ(笑)。面白ければOKだし、ダメならダメでやり直せばいいやと(笑)。自分の中で、楽しくやるのが最重要課題、みたいなところがあります(笑)。大丈夫だ、絶対(スタッフさんが)いい感じにしてくれる、と思ってやっています(笑)。

──すでに取材した対談でも、三雲先生はTVシリーズ・OVAの山本秀世監督の原作愛を感じているとおっしゃっていました。細谷さんがアニメの中でそう感じた部分や、山本監督はじめ、スタッフから原作愛を感じたエピソードはありますでしょうか?

原作者の三雲さんが感じる「原作愛」は一演者の僕には計り知れない部分だと思います。『創造主のみが感じること』なのかなあ……と。ここまで長く続いているのは、いろんな要素があると思いますけど、「愛」がないと不可能なんじゃないかな?とは思いますね。

──「ストライク・ザ・ブラッド」シリーズには姫柊雪菜をはじめ、魅力的な女性キャラクターが数多く登場します。いわゆるハーレムものとは違った古城とヒロインたちの関係性も作品の魅力の1つかと思いますが、細谷さんが一番印象深い、または魅力を感じる女性キャラクターと、その理由やそう感じたシーンがあれば教えてください。

煌坂紗矢華

いや、ハーレムものだとは思いますよ(笑)。なんやかんやでみんな、古城が好きですし、1人の男が複数の女性に囲まれてますしね(笑)。煌坂紗矢華ですね。昔から好きで(笑)。理由は、これ絶対伝わらないと思いますけど(笑)、「古城のことを最も、自分の中で定義づけ出来ない、理解しきれない、自分とは違う、好きな異性」としてみていると、「僕が感じるから」ですね。すごいいい子だなと、普通に思います。すごい気持ち悪いなと、自分で思います(笑)。

──長いシリーズの中で、一番印象が変わったキャラクターと、その理由や、特定のシーンがありましたら教えてください。

凪沙が古城の正体を知ってしまってからは、ちょっとかわいそうだなとは思いました。普通に何も知らないお節介な妹でいたほうが、よかったろうになあと。

──「ここから先は、第四真祖(オレ)の戦争(ケンカ)だ!」「いいえ、先輩。私達の聖戦(ケンカ)です!」は「ストライク・ザ・ブラッド」シリーズの代名詞的な名セリフだと思います。これまで演じてきた中で一番熱くなった同セリフのシーンとその理由を教えてください。

シーンは具体的に覚えてないですけど、種田さんが復帰されて一緒にこのシーンを録ったとき、もしくは復帰された後にアフレコされるから、その前に僕だけ古城のセリフをアフレコしていたときだと思います。自分も休業したので、だからこそわかることがあったので。

──原作の本編はこのたび最終巻を迎えましたが、OVAの特典小説をはじめ、まだ古城たちの物語は続いていきます。キャラクターごとのスピンオフなど、今後「ストライク・ザ・ブラッド」シリーズに期待する展開があれば教えてください。

いや〜……お任せします(笑)。今までそうだったので、特に変わらないです。

──三雲先生への労いの言葉や、ファンへのメッセージなど、お伝えしたいことがあればお聞かせください。

三雲さんには、「お疲れ様でした」と。作品ファンの方々には「ありがとうございました」と。

──「ストライク・ザ・ブラッドⅣ」では新キャラクターとして香菅谷雫梨・カスティエラ、天瀬優乃、宮住琉威、吸血王らが登場します。新キャラクターの中で、魅力を感じたキャラクターはいますでしょうか? またその理由、そう感じたシーンなどあれば教えてください。

OVA「ストライク・ザ・ブラッドⅣ」メインビジュアル。左が香菅谷雫梨・カスティエラ。

うーん……香菅谷雫梨・カスティエラに対して、「カス子」っていうじゃないですか?古城が。それで、こう……展開的に「香菅谷雫梨・カスティエラを前に出したい」という作品の意向はわかるんですよ。わかるんですけど、姫柊雪菜と古城が一緒のシーンが前のシリーズよりも少なくなったじゃないですか? 古城って姫柊雪菜のことは「姫柊」って、ニックネームですけど、名前っぽくしてよぶじゃないですか? 姫柊雪菜はそのことをどう思ってるのかなあ?って。それでも姫柊は、最後に必ず駆けつけてくれて、古城と一緒に、古城を守りながら闘ってくれるわけでしょ? ……切な……って(笑)。今、僕めちゃくちゃ気持ち悪いですね(笑)。すみません。

──「ストライク・ザ・ブラッドⅣ」の中で、一番の見どころだと思う場面とその理由をお聞かせください。

全部見てほしいので、見どころは全部ですね。

細谷佳正(ホソヤヨシマサ)
細谷佳正
主な出演作は「この世界の片隅に」(北條周作役)、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」(オルガ・イツカ役)、「彼方のアストラ」(カナタ・ホシジマ役)、「BNA ビー・エヌ・エー」(大神士郎役)、「ドロヘドロ」(心役)、「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」(百貴船太郎役)、「メガロボクス」(ジャンク・ドッグ/ジョー役)など。