花江さんに興味があって（石川）

浪川大輔　なんで今日、この3人が呼ばれたのか不思議じゃない？

石川界人　たしかに原作でもアニメでも、3人全員の出番が被ることってないですからね。

浪川　僕と石川くんは陰陽師っていう役どころで仲間だから一緒でも、小野くんは敵キャラだから、ねえ（笑）。

小野友樹　そうですね（笑）。

──「双星の陰陽師」が王道のバトルマンガということもあり、その中でも戦闘力の高いキャラクターを演じているお三方に、作品について語っていただければと思いまして。

石川　ああ、なるほど戦闘力か。

浪川　僕はアニメだとまだ全然戦っていなくて、みんなの戦いを見てるだけですけどね（笑）。

──浪川さんが演じる有馬は、陰陽師を統べる陰陽頭ですから！ まずは最初に原作を読んだ際の感想を教えていただけますか。

小野　バトルシーンの描き込みとか、絵の迫力がすごいですよね。読んでみて「これは早く戦っているところをアニメで観てみたい」って思いました。

浪川　原作を読んでもらえばわかると思うんですけど、いろいろと濃いめな作品なんです。絵はもちろんですけど、セリフが筆文字になるっていう演出もあったり。読んだときに「これをアニメにするのはすごくエネルギーがいるだろうな」って思いましたし、実際に自分が出演すると決まってからは、原作に負けないようにかなりテンション高めに演じるというのを心がけています。

小野　セリフで言うと、作品内で「共振」という言葉を「レゾナンス」と読ませているんですけど、漢字にカタカナを当ててるのが僕は好きですね。

石川　僕は元々、助野先生の「貧乏神が！」という作品が大好きで、「双星の陰陽師」の連載がジャンプスクエアでスタートしたのも知ってはいたんです。実際に作品を手に取ったのは、アニメのオーディションを受けるにあたってだったんですが、主役のろくろ役をやるのが花江（夏樹）さんと伺って、絶対にこの作品に関わりたいなって思ったんです。結果として士門という、ろくろとは仲は良くないけど、結構絡みがあるキャラクターを担当させていただけることになったので、アニメの収録が楽しみで仕方がなかったですね。

──花江さんが主役と決まって関わりたいと思ったのには、何か理由が？

石川　僕が個人的に花江さんのお芝居を好きなので、勉強のためにも。そういう意味で言うと僕が演じている士門は、ろくろに興味を持っているというキャラクターなので、僕が勉強させていただきたいという意味で花江さんに興味があるのと同じように、キャラクターと自分で共通している部分ですね。