アニメ「天狼 Sirius the Jaeger」 PR

「天狼 Sirius the Jaeger」 上村祐翔(ユーリィ役)インタビュー&アヴちゃん(女王蜂)、岩井勇気(ハライチ)、最上もがからの推薦|放送が終わった今だから語れる作品への思い

2018年に放送されたTVアニメ「天狼 Sirius the Jaeger」は、「Angel Beats!」「さよならの朝に約束の花をかざろう」などの人気アニメを多数制作してきたP.A.WORKSによるオリジナル作品。「ストリートファイター」シリーズなどのイラストを手がけたイラストレーター・西村キヌがキャラクター原案を務め、吸血鬼と彼らを狩るスペシャリスト集団“狩人”の死闘が、アクションシーンを得意とする安藤真裕監督の手によって全編にわたり描かれ話題となった。

コミックナタリーは、春も目前に迫った今、連休や長期休みなどにイッキ見したいアニメとして本作を特集。主人公・ユーリィを演じた上村祐翔へアニメを振り返るメールインタビューに答えてもらい、放送が終わった今だから語れる作品への思いに迫った。また女王蜂のアヴちゃん、ハライチの岩井勇気、最上もがの3名から、アニメ第1話を観てのコメントも到着。3人のコメントをきっかけに、全話配信中のNetflixやBlu-ray BOXで本作を楽しんでみては。

取材・文 / 粕谷太智

ストーリー

東京府に降り立ったV海運の面々。

昭和初期、帝都・東京府に、楽器ケースを抱えた奇妙な一団が降り立った。彼らは、表向きには巨大企業V海運の一組織として活動しているが、実は吸血鬼たちを狩るスペシャリスト集団“狩人”。その中でも、一際静かでただならぬ雰囲気を漂わせる青年・ユーリィは、人狼と人間との混血ハーフで、吸血鬼に故郷を滅ぼされた過去を持っていた。「天狼(シリウス)の匣(はこ)」と呼ばれる聖櫃を巡り、吸血鬼と死闘を繰り広げるユーリィたち。彼らの戦いの果てに待つ真実とは……。

キャラクター

JAEGER<狩人>
ユーリィ(CV:上村祐翔)
故郷を吸血鬼に滅ぼされた過去を持つユーリィ。

故郷を吸血鬼に滅ぼされ復讐を誓い、戦いに身を投じることに。人狼と人間のハーフのため一般的な人間と比べ、並外れた身体能力を持つ。現在は、「狩人」の一人として、V海運の仲間とともに、人智を超えた怪異事件の解明にあたっている。

ユーリィの兄で、吸血鬼となってしまったミハイル。
VAMPIRE<ヴァンパイア>
ミハイル(CV:櫻井孝宏)

ユーリィの兄。秘境の村・ドッグヴィルに生まれ、天狼の一族とともに平和に暮らしていた。「天狼の匣」を狙った吸血鬼の襲撃に遭い、ユーリィと村から逃げる際に深手を負い死んだものと思われていた。しかし、再びユーリィの前に吸血鬼の姿で現れる。

Netflixで全話独占配信中!

「天狼 Sirius the Jaeger」はNetflixにて全12話を独占配信中。上下巻で発売中のBlu-ray BOXは、西村キヌ描き下ろしの三方背ケースにキャラクターデザイン・松浦麻衣描き下ろしのデジパック仕様。封入されているメイキングブックには、監督やキャストの大ボリュームのインタビューや原画・絵コンテなど貴重な資料が収められた。

「天狼 Sirius the Jaeger」Blu-ray BOX上巻
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「天狼 Sirius the Jaeger」Blu-ray BOX下巻
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上村祐翔(ユーリィ役)メールインタビュー

想像を掻き立てる素敵な世界観

──オーディションの際には「ヴァンパイアとそれを狩る“狩人”の物語」「生き別れた兄がヴァンパイアとして登場する」というような設定がすでに明かされていたと聞きました。当時、本作についてどのような印象を抱いていましたか。

第5話「荒ぶる鉄棺」より。死んだと思っていた兄・ミハイルとの邂逅を果たしたユーリィ。

狩人、ヴァンパイア、人間、それぞれが複雑に絡み合う中で、「復讐」と「兄さん」というワードがユーリィのパーソナルな部分を大きく構築していることが印象的でした。ドッグヴィルの惨劇以来、狩人として復讐のためだけに生きてきたユーリィが、唯一の家族であるヴァンパイアになってしまったミハイル兄さんとどのように衝突しそこから何が生まれていくのか、想像を掻き立てる素敵な世界観だなと感じていました。

──出演が決まった際はどのような心境でしたか?

それはもう、うれしかったです! オーディションのテープ録りをしているときに「もっとこうしたい!」という欲がどんどん出てきて、演じていてやり甲斐があるなと感じていたので、自分のその感覚が間違ってなかったことがわかってほっとしました。

──ユーリィというキャラクターを演じるうえで、どのようなアプローチをされましたか。

第1話「蘇えりし者、夜に嗤う」より。

第1話の収録時に音響監督の明田川(仁)さんからいただいたディレクションで、「ユーリィは好戦的ではなく仕事としてヴァンパイアを狩っている」「普段は冷静だけどユーリィの琴線に触れることが起こると喜怒哀楽の度合いが強くなる」といったものがありました。狩人としての研ぎ澄まされた感覚は持ちつつ、時折内面から湧き上がってくる感情をマイク前で爆発させようと思いながら演じました。

──演じるうえで、苦労した点があれば教えてください。

画の表情に引っ張られすぎて、泣きの芝居を入れそうになってしまうことが多々ありました。ユーリィは強い意志を持ったキャラクターなので、思い詰めるような描写があったとしても、そこには後ろ向きな悲壮感ではなく、前向きな使命感を乗せていくべきで、そのアプローチが難しかったです。

ウィラードなくしてこの作品は成立しなかった

──ユーリィは、ヴァンパイアになってしまった兄や、幼い頃に消息を絶った父をはじめ、さまざまな人との出会いを経て、劇中で大きく考え方を変えていきます。ユーリィの中で大きな転機となった出来事はなんだと思いますか。

父・アレクセイから天狼の匣について知らされたことが大きな転機だったのかなと思います。そこからのユーリィは今までの敵対する関係性を取っ払い、狩人ではなく天狼としての自覚を持つことになるので、物語のターニングポイントでもあったと思います。

──そういったユーリィの変化を、上村さんは演じるうえでどう捉えていましたか。

オリジナル作品ということもあり、すべてのシナリオを把握しないまま進んでいる中で、台本をもらって初めて「なるほど、こうなるのか!」と新鮮な気持ちで受け止めていました。そこはひとつユーリィと同じように一喜一憂していたと思います。その変化に対して前のめりに取り組んでいこうと心がけました。

第12話「天狼の匣」より。

──本作にはユーリィとその家族の物語という側面もあるように感じます。兄・ミハイル、父・アレクセイ、また父親代わりでもあるウィラードについての印象を教えてください。

ミハイルのどこか兄として心を残した佇まいは色気を感じました。ミステリアスな雰囲気の正体は結果的に弟を思う優しさで包まれていたものだったのだなと思い、胸が締め付けられました。アレクセイは懐の広さを感じる父親でした。ユーリィとしては幼い頃に出会った記憶しかない中で、再会を果たしたシーンは穏やかな空気感があり、親子の絆を感じました。ウィラードは頼もしい存在で、ユーリィが内に秘めた思いを口にするときには必ずウィラードがいて、その描写が印象的でした。

──作品の中で特に印象深いキャラクターを教えてください。

第3話「とけないゆき」より。ウィラード(CV:堀内賢雄)。

やはり、ウィラードと出会ったことがこの作品のひとつのキーポイントだったのかなと思います。独りになってしまったユーリィを贖罪の意を持って連れ出し、成長を見守ったいわば父親代わりの教授であるウィラードが、ドッグヴィルの惨劇に関わっていたことがわかった第7話の流れは凄まじかったです。ユーリィとしてもその衝撃に大きく感情を動かされましたし、そこで改めて天狼の生き残りとしての自覚が深まったので、ウィラードなくしてこの作品は成立しなかったのかなと感じます。