「天狼 Sirius the Jaeger」 上村祐翔(ユーリィ役)インタビュー&アヴちゃん(女王蜂)、岩井勇気(ハライチ)、最上もがからの推薦|放送が終わった今だから語れる作品への思い

飛田展男さんのお芝居の説得力がすごかった

第2話「妄執する黄色い華」より。ユーリィとアガサ(CV:大原さやか)の戦闘シーン。

──本作の見どころのひとつに全編を通して描かれるアクションシーンがあると思います。機関車や飛行船などシチュエーションもさまざまですが、特に印象に残っているアクションシーンを教えてください。

2話のアガサとの戦闘シーンは印象的でした。1対1の緊迫感あるアクションの数々、そしてとどめを刺すに至るまでのユーリィのスピード感溢れる多彩さに思わず「カッコいい!」と呟きました。機関車や飛行船などダイナミックなバトルフィールドにおいてもその迫力は健在で、選ぶのが難しいですね。

──アクションシーンを演じるうえで気をつけたことはありましたか?

ユーリィが天狼化したあとの戦い方はより獣感を出せるようにしました。普段は努めて冷静な戦いをするユーリィですが、変化後は自制が効かなくなったパワフルな感じを出せればなと思い、がむしゃらに臨みました。

第5話「荒ぶる鉄棺」より。クラルヴァイン(CV:飛田展男)。

──アクション以外で印象に残っているシーン、またはエピソードがあれば教えてください。

シリアスな展開が続く中でのクラルヴァインの存在はある意味癒されましたね。飛田(展男)さんのお芝居の説得力がすごかったです。あのテンション感をナチュラルに感じさせるテクニックは誰も真似できないものだなと思います。毎回クラルヴァインが出てくるときは楽しみでした。

またV海運のみんなと再会してほしい

──劇中ではユーリィの物語は続いていくというような終わり方をしました。上村さんは今後ユーリィがどのような物語を紡いでいくと思いますか。

第12話「天狼の匣」より。

天狼の誇りを持って、種族の垣根をなくして生きることを心に掲げたユーリィですが、僕個人としては……またV海運のみんなと再会してほしいです。V海運のみんなにユーリィの考えをちゃんとわかってもらって、そのうえでユーリィを支えてもらいたい。あのメンバーの持つオンとオフの切り替えがすごく好きで和むので、そこの絡みが見たいです。

──放送を終えて、改めて本作に対して感じたこと、気付いたことはありましたか? また出演を経て声優としての糧となった部分や新たな発見があれば教えてください。

僕の中では、物語が進む中でユーリィは大きく変化したというよりはどんどん深まっていったという表現の方が合っている気がしていて、それはユーリィの軸がずっとブレなかったことに起因しています。ここまで主人公然とした、カッコいい青年はないかもしれないと収録時に思っていました。多くの作品で主人公をやらせていただきましたが、豪華なスタッフさんキャストさんが関わってくださった今作において、ユーリィを演じきることができたのは役者人生において大きな糧となりましたし、そこに感謝の意を忘れずに日々進んでいこうと考えています。

第12話「天狼の匣」より。

──最後に、作品を応援してくれている方や、まだ「天狼 Sirius the Jaeger」に出会っていない方々に、メッセージをお願いします。

キャラクターそれぞれが生き生きとしていて、輝いてる瞬間がちりばめられた作品になっています。気軽な心持ちで見ていただいて、そのうえでこの物語のテーマである「愛」というものの優しさに触れていただきたいです。きっと心に残る素敵な時間になると思います。どうぞ、「天狼 Sirius the Jeager」をよろしくお願いします!

上村祐翔(ウエムラユウト)
1993年10月23日生まれ。劇団ひまわり所属。「文豪ストレイドッグス」中島敦役で初主演を飾る。主な出演作に「B-PROJECT~鼓動*アンビシャス~」増長和南役、「ソードガイ The Animation」緒方凱役、「ACCA13区監察課」マギー役、「ダーリン・イン・ザ・フランキス」ヒロ役など。

推薦コメント

全12話が配信中の本作から第1話を、女王蜂のアヴちゃん、ハライチの岩井勇気、最上もがに観てもらった。3人の感想を読んで、気になった人は全話イッキ見してみては。

女王蜂

アヴちゃん(女王蜂)

出てくるキャラクターの総てに味があって、続きが気になるばかりです。

キヌさんの考えるキャラクターは色っぽくて、やっぱ好き。

アヴちゃん

2009年に結成された4人組バンド女王蜂のボーカルとして活動開始。独創的かつ圧倒的なステージ、楽曲・ヴィジュアルの唯一無二の世界観によって音楽シーンを席巻。2019年にはVoアヴちゃんがブロードウェイミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」にイツァーク役として好演するなど、多方面にわたり活躍するそのニュース性の高さから音楽業界のみならず各方面で話題に。2020年2月にニューアルバム「BL」をリリース。2020年4月4・5日には幕張メッセ幕張イベントホールにて女王蜂にとって史上最大規模のワンマンライブ「単独公演 『十』-Introduction-」が開催される。

岩井勇気(ハライチ)

岩井勇気(ハライチ)

存在感あるキャラクターデザインに、どっしりとした声優陣のキャスティングで、登場人物の魅力がすごい。

バトルに迫力があり、主人公の戦い方がめちゃくちゃカッコいい。ストーリーも序盤から引き込まれる。安藤真裕監督とP.A.WORKSとの作品は外さないと思った。

そして見落としがちだが、よく見ると背景の描き込みがすごく綺麗で、この作品の世界観を作り込んでくれているのでアニメーション全体で楽しめる。

岩井勇気(イワイユウキ)

1986年7月31日生まれ、埼玉県出身。幼なじみの澤部佑とお笑いコンビ・ハライチを結成し、ボケを担当。現在「おはスタ」(月曜レギュラー)、「Doki Doki! NHKワールド JAPAN」(声の出演)、「自慢したい人がいます~拝啓 ひねくれ3様~」などのTV番組に出演しているほか、「ハライチ岩井勇気のアニニャン!」「ハライチのターン!」といったラジオ、「ハライチ岩井勇気のアニ番」などのネットでもレギュラー番組を抱えている。2019年には小説新潮での連載をまとめたエッセイ集「僕の人生には事件が起きない」を刊行した。

最上もが

最上もが

吸血鬼vs人間(?)というダークファンタジー感、迫力あるアクションシーンは見応えがあります。そして個性的なキャラクターがどう活躍していくのか。まだ謎だらけのキャラの生い立ちや敵対している吸血鬼との関係性など、気になるところがたっぷりです。今後の展開に期待しています。

最上もが(モガミモガ)

1989年2月25日生まれ、東京都出身。タレント・女優・モデルとして幅広く活躍している。主な出演作にドラマ「重版出来!」、映画「闇金ウシジマくん」シリーズ、「クロガラス」シリーズなどがある。