TVアニメ「RE-MAIN」上村祐翔(清水みなと役)×西山宏太朗(岡栄太郎役)×木村昴(城島譲役)鼎談|水球経験者の西田征史総監督が自身の経験を生かして描き出すただの青春群像劇ではない新しい“水球アニメ”

絆を深めていく過程を、ぜひとも忘れずに(木村)

木村昴

──現在2話まで放送されていますが、3話以降で注目してもらいたい点はどこでしょうか。

木村 譲としては、譲の明るさの裏に隠された彼の葛藤があって、そこを見て欲しいなって思います。水球部としても、最初は譲が引っ張っていく形で水球の練習をしていくんですけど、今後はそれぞれのキャラクター達が絆をグッと深めると同時に、ぶつかりあっていくところもどんどん出てきますので、部員達の絆を深めていく過程をぜひ目に焼きつけていただきたいです。そこからとんでもないことが起きますから!

西山 それ以上は言っちゃダメです(笑)。

木村 とにかく絆を深めていく過程を、ぜひとも忘れずに、しっかりと見ておいてください!

西山 栄太郎としては、ここからさらに水球への熱い思いと、みなとに対する尊敬の姿勢が出てくるので。

上村 さらに(笑)。

西山 そう。そこに注目していただければと思います。

木村 好きが爆発して、暴走したりして(笑)。

西山宏太朗

西山 それは今後の展開のお楽しみということで。

上村 僕は何を言ったらいいですかね……。みなとの見どころかあ。

木村 見どころ多すぎ!

西山 主人公ですからね。

上村 まずは、みなとの優しくてピュアな部分が水球部のみんなを巻き込んでいくところは、ぜひ目に焼き付けてください。2話目の段階では、みなとの水球の感覚が全然戻っていませんが、それが今後どう成長していくのか、というところにも注目していただきたいです。すごく前向きな子なんですよ。中学3年間分の勉強をして、どうにか高校に入学してって、本当に努力することの天才というかその才能がある子なので。みなとが水球の力を伸ばして、水球部のみんなと一緒に協力して成長していけるのかというところに注目していただきたいですし、今後出てくる、みなとの過去を知っている曙學館のメンバーが、山南のメンバーとどう絡んでくるのかも気にして観ていただければと思います。

──ちぬちゃんとの関係も今後気になるところです。

上村 そうですね。今のところお金を請求されてますが……(笑)。

木村 2人がどうなっていくか僕たちもまだわからないので、これからどう関係性が変わってくるのかは楽しみなところです。

──先ほど、みなとのお父さんの髭にも注目されておりましたが……?

上村祐翔

上村 そうだった! お父さんの髭の行方も、僕らにとっての見どころの1つですね。

西山 あえて髭について西田さんには問わずに見届けていこうかなという気持ちになってきました。

上村 あの髭は願掛けという可能性もありますから。

木村 あーあるかも。みなとが記憶を取り戻すまで。

上村 取り戻すまで髭を伸ばし続けるのかも。

西山 そして、ラストにそっと髭を剃る……かもしれない(笑)。お父さんにも注目して観てくださいね。

ぜひ期待のハードルを爆上げにしてから観てください!(上村)

──では最後に、アニメを楽しみにしている方や、「RE-MAIN」に興味を持っている方へ向けてメッセージをお願いします。

左から木村昴、上村祐翔、西山宏太朗。

木村 普通のアニメだと思っていたら大間違い! 僕は西田さんの作られたアニメだけではなく、西田さんの生い立ちにも魅力を感じて「この人が作ってくれるアニメだったら面白いに違いないんだろうな」と思いました。芸人さん、俳優さん、そして脚本家を経て今アニメ監督になって。しかも高校時代ご自身が水球の選手だった。そんな人が作る水球のアニメ、面白くないわけがないと勝手に安心感を抱いてます。みんなで一緒に収録もできているし、やっぱり物語も面白いし、僕はもうおススメポイントしかありません! なので、まずは1、2話を観てみていただきたいです。そしたら絶対3話目も観たくなるし、観ていくうちにキャラクターたちにも惚れてもらえると思うし、水球にも興味が湧いてくると思います。だまされたと思って……というのも変ですが、僕の言葉を信じて一回観てみてください。

西山 小さなチームが奮闘して、大きな敵に立ち向かっていくっていうストーリーは王道だと思うんです。けれど、そこまでのいろんな伏線だったり、そんなスパイスの入れ方ってある?っていう面白い見せ方があったりして、僕もすごくワクワクしながら収録しています。あらすじだけでは語りきれない繊細なお話。笑って泣けて、そしてまた笑えるという、日々に活力を与えてくれる作品になっていると思いますので、皆さんにもご覧いただけたらうれしいです。

上村 本当に新しいアニメーションだなって印象がずっとあって、キャラクターも当て書きなんじゃないかってぐらいキャストの皆さんにぴったり。だからこそなのかもしれませんが、そのキャラクターが発するセリフや言葉が、グッと胸に刺さるんです。耳からすっと入ってきて、心の中にちゃんと沁みこむ感覚。西田さんがずっと「ナチュラルな演技をお願いしたい」とおっしゃっていたのは、そこなのかなと。僕自身、自分の中から自然に出てきた言葉のようにセリフを言えている感覚があるし、それがちゃんと映像にのって、キャラクターが生き生きしている作品だと思います。そして、水球というものをまだ知らない、わからない方にも入りやすい内容になっていると思いますので、ただの青春群像劇ではないアニメ「RE-MAIN」、ぜひ期待のハードルを爆上げにしてから観てください!