本編より長い、映像特典の見どころは？

──作品についていろいろとお話いただきましたが、Blu-rayには皆さんが出演されている特典映像も収録されています。なんなら本編より特典映像のほうが長いですよね。

市来　そうですね、長いものだと本編の3倍ぐらいあるという（笑）。

──ですので、それを楽しみに購入される方もいらっしゃるのかなと。そんな特典映像についても皆さんから見どころを語っていただければと思います。3月21日に発売される第3巻には「しふく満載?!全員集合打上げパーティー！」と題した打ち上げ企画が収録されています。

市来　だいぶゆるい感じでしたよね。俺はほとんど後ろにいてお酒を作ったり背景と化してたから、逆にみんなは何してたのかなって（笑）。

朝井　市来さんは完全にソラ役に徹してましたよね。

仲田　確かに。

喜多村　私はその日体調が悪かったんですけど（笑）、3巻の特典映像にはここにいるキャスト4人のほかにひらさわ総監督とクリスタルな洋介先生もゲストでいらっしゃってたんですよね。だから意識朦朧としながらもトークを回さなきゃって必死になってて、あんまり記憶がない（笑）。

市来　喜多村さんが総監督と先生からたくさんお話を引き出してたので、そのへんは見どころじゃないですか？

喜多村　そう、私すごい仕事してた！（笑） 裏背景というか、メイキングみたいなものですね。先生がどう思って原作を描かれて、その原作をどういうふうにアニメ化しているのか、そういうところをお話しいただきました。アニメのBlu-rayの特典ってなると、どうしても演者さんたちがピックアップされることが多いと思うんですけど、今回はしっかりと“スタッフお疲れさま会”じゃないですが、裏側が気になる方にも必見な内容になっていると思います。そういう現場にしました。褒めてー！（笑）

──意識が朦朧としている中、あそこまでトークを回していたのは素晴らしいと思います（笑）。ほかの皆さんはどうでしたか？

市来　俺も酒を作ってたぐらいの記憶しかない（笑）。

喜多村　「あれがない、これがない」って言ってたよね、ずっと（笑）。

市来　普通の打ち上げを撮られてたぐらいの感じだったからなあ。それくらいゆるかった。

朝井　そうですよね。あのときの皆さんは素っぽい感じがありました。私は途中からお酒を作らせてもらったんですけど、（シェイカーボトルを振るポーズを決めながら）これはすごい楽しかったです。またやりたい。

仲田　私はクリスタルな洋介先生から色紙をいただいたのが印象に残ってます。キャストさんの似顔絵と、演じたキャラクターのイラストを描いてくださって。お忙しい中描いてくださったんだなあってすごくうれしかったです。

喜多村・市来　そうだよね。

朝井　特別なプレゼントをいただきました。

仲田ちゃんの手の動きも見どころです

──ちなみに発売中の1巻と2巻の特典映像には喜多村さん、市来さん、仲田さんの3名がご出演されています。こちらはどうでしたか？

喜多村　1巻はちょっと様子がおかしかったよね。たぶんスタッフさんも“特典映像のあり方”みたいなものに対して手探り状態で、「何かお酒に関係することを」っていうところで、とりあえず喜多村さんにバーカウンターに立ってもらうという絵を作って。そこから演者に丸投げはいかんぞという優しさもあり、「よし、お酒に関連した小難しいクイズを出そう！」とクイズコーナーを用意してくれた。だけどここで変に「えー、演者なのにそれ答えられないのダメじゃん」って言われないような問題を考えた結果、めちゃめちゃ玄人向けすぎる、行き過ぎたクイズを用意してくれるという（笑）。

──初っ端から「梅酒を作る際に氷砂糖を使う理由は？ 図に書いて説明してください」と、なかなか本格的な問題が出題されていました。

仲田　難しかった……（笑）。

喜多村　スタッフの優しさ、それが1巻には詰まってます。それを私はちゃんとわかってましたよ！

市来　あはは（笑）。すごい考察力。

喜多村　あまりに玄人すぎる質問で、キャストが「うーん」って本気で悩む画が続いてしまったので、「これは違うな」と感じ取ったスタッフ陣が「次はもっとみんなのかわいい画を撮ろう！」と思って用意したのが、2巻のオリジナルグラス作りですね。

市来　1巻を踏まえてのそれだったんだ（笑）。

──仲田さんは2巻のオリジナルグラス作りで進行役をやられてましたよね。

仲田　はい、でも実質喜多村さんだったと思います（笑）。

喜多村　仲田ちゃんは笑ってくれればそれでいいから。

市来　仲田ちゃんは横にいて微笑んでくれてればいいから。

仲田　そんな……（笑）。

喜多村　グラスとかも仲田ちゃんが一番作るの上手で。仲田ちゃんはちゃんと作品と特典映像のこと考えてくれてる。私たちはなんかちょっと汚れてるんだよね、少しね。市来くんはすぐに嫁のこと考えちゃうし、私はズルしようとしちゃうし。

市来　楽しようとしちゃう（笑）。

喜多村　あと2巻には屋根裏トーク（まったりトーク）も収録されてるよね。屋根裏トークは仲田ちゃんがたくさん喋ってくれて楽しかった。

仲田　カードをめくって、そこに書かれたトークテーマに沿ってしゃべるというコーナーだったんです。そうやって題材を与えれたらひねり出せるんですけど……。

市来　ひねり出す？（笑） 仲田ちゃんは手の動きが面白いんですよ。それは映像特典の中の見どころの1つです。僕の推しポイントは1巻にあるんですけど、きっと2巻3巻にも探せばあると思う。

仲田　本当ですか？（笑）

市来　だって今こうやって話してるだけでも相当あるからね！ 手の動きの面白ポイント。

──市来さん的に“これ”っていうのがあるんですか？

市来　1巻の推しポイントについてはいろんなところで話してるんですけど、彼女は片方の手で口のあたりを封印する癖があるんですよ。で、1巻の収録中に「ずっと（口元）隠してるね」って言ったら「あっ、すみません！」ってその手を下ろした隙に反対の手で隠したっていう（笑）。その様子は特典に入っているので、皆さんもぜひチェックしてほしいです（笑）。

仲田　カットされずに残ってしまいました（笑）。

市来　2巻、3巻もひょっとしたら面白い手の動きが出てるかもしれない。よく目の前で物をこねくり回したりしてるよね。

仲田　頭の中で話そうと思っていることを整理してて、考えてるとつい目の前でこねちゃうんですよね……（笑）。

喜多村　1回こねてからじゃないとダメなんだ（笑）。

市来　彼女の手も見どころのひとつです。

──皆さんお気に入りの仲田さんの手の動きを見つけられるといいですね（笑）。それでは最後に、代表して喜多村さんからファンの皆さんへメッセージをいただけますか。

喜多村　そうですね。ちーちゃんとソラはファンタジーに思えるくらいの甘々な幸せ夫婦ですが、それぞれに共感できる部分がきっとあったり、お酒を題材にしていることで「こういうお酒飲んでみたいな」と楽しんでいただける部分がたくさんあると思います。観ていただく皆さんがそれぞれ美味しくいただける作品に仕上がっていると思いますので、特典の映像含め、これからも「お酒は夫婦になってから」を愛していただければと思います。よろしくお願いします。

市来・朝井・仲田　よろしくお願いします。

──確かに、千里があれだけ美味しそうにお酒を飲んでるのを見ると、ちょっと自分も飲みたくなってきますよね。

喜多村　そうですよね。毎回ちゃんとレシピも書いてあるから、「あっ、これなら作れるかも」って思えますし。

市来　毎回のアニメにはもちろん、Blu-rayのブックレットにも、マンガにも書いてありますからね。好きなときに作品を見ながらお酒を作って楽しんでもらえたらうれしいですね。