田中創・天野洋一「MIST GEARS BLAST」 PR

「MIST GEARS BLAST」|天野洋一がゲーム・マンガ・小説と大稼働 アナログのように見えるデジタル絵の作画過程を解説

天野洋一がキャラクターデザインとして参加しているゲーム「MIST GEARS」。同作はゲーム・マンガ・小説を中心に構成される「Project『MIST GEARS』」の一環として展開されており、世界観を共有した天野が手がけるマンガ「MIST GEARS BLAST」1巻も発売された。

コミックナタリーは単行本の発売に合わせ、天野によるイラストの作画動画を公開。インタビューも行い、作画へのこだわりにはじまり、マンガ家になるのと同じくらいゲーム作りに携わりたかったという天野に「Project『MIST GEARS』」に参加することになった経緯、「MIST GEARS BLAST」の見どころなどについて聞いた。

取材・文 / 宮津友徳

Project「MIST GEARS」とは

Project「MIST GEARS」ロゴ

スマートフォン向けゲーム・マンガ・小説を中心に、複数のメディアで楽しめるオリジナルコンテンツ。それぞれ独立した作品でありつつも、各コンテンツの1つひとつが“ギア”としてかみ合い、壮大な世界を形成している。本プロジェクトはエイリム・トライエース・集英社キャラクタービジネス室が共同で手がけるタイトルとして発足し、「アナノムジナ」の天野洋一がキャラクターデザイン、「ニセコイ」「双星の陰陽師」など集英社作品のノベライズを多数手がける田中創がシナリオを担当する。

STORY

“煉獄の日”と呼ばれる70年前のある日、世界は厄災の霧・ミストに包まれる。生活圏を侵食していくミストによって、人類は緩やかに滅亡へと向かっていった。そんな中、残されたわずかな人類はミストに対抗する武器としてミストギアを開発し、世界の謎を探る調査部隊・GEARSを結成。ミストから世界を救うため調査を始める。

KEYWORD

ミスト

“煉獄の日”に世界を突如覆った謎の毒霧。世界全土に広がったミストによって人々は病に陥り、動植物は人を襲う異形と化した。

ミストギア

ミスト被害をまぬがれた人々が長年の研究の末に開発した、対ミスト兵器。ミストの吸収機能が搭載されており、ミストの中でも活動できるようになる。

GEARS

ミストギアによってミストへの対抗手段を得た人類が、世界を覆うミストの原因を究明し被害を食い止めるべく組織した部隊。

天野洋一インタビュー

「解説なんてちゃんちゃらおかしい」って言われるかも(笑)

──事前の打ち合わせでも伺っていましたが、デジタルで作画しているんですね。

と言ってもデジタル作画を始めてから1年半くらいで、そこまで解説できるようなことがないかもしれないんですけど……。インタビューが始まる前に声を大きくして言っておきたいんですが、この動画をデジタル作画玄人の方が観たら、「なんのテクニックもないのに解説なんてちゃんちゃらおかしい」と言うんじゃないかと思います(笑)。

──動画はまずラフ絵のパートですが、構図で迷ったりすることなくキャラの下絵を描き進めていますね。

アナログの時代だとカラーイラストを描くときは、1枚のコピー用紙を線で区切ってそこにいくつかの構図を描いてみてアタリを付けるところから始めていたんです。でもデジタルだと後でキャラだけを動かしたり、大きさを変えたりできるのでラフは直感でササッと描いてしまいますね。

──今回のイラストでの構図の決め手はどういった部分なんでしょう。

キャラクターをうまく見せることを第一に考えています。あとこの絵はゲームで使用するイメージボードなので、自分のイメージをうまく伝えられるように。

──イメージボードとはどういうものなんですか?

「MIST GEARS」のゲームを作るにあたって、世界観やシナリオのイメージをスタッフの方々と共有する資料のようなものですね。もちろんユーザーの方に「『MIST GEARS』はこういう世界観のゲームです」と説明するのにも使っています。今回のイラストはゲームのメインキャラクターであるシエロという男の子と、今後配信される第4章で新しく登場するノンノという女の子が初めて遭遇するシーンなんですが、細かく説明するとゲームのプレイヤーが所属する小隊とノンノの出会いのシーンなんです。シエロ1人だけを描いてしまうと「シエロだけがノンノと出会ったんだ」と思われてしまうかもと思ったので、後ろにモブキャラクターを置いたりしています。