ガープくんにスーツを着てほしい
(キャラクターのリストを眺めながら)それにしても、本当にいろいろなキャラクターがいますよね。
──好きなメギドを1体召喚できる「指名召喚チケット」というアイテムもあるんですよ。魔宝石セットにおまけとして無料で付いてくるもので、7月2日の「メギドの日」とか、特定の時期にしか販売されないんですが。まだ持っていないけれど、見た目だけで気になるキャラとかいます?
推しメンを選べるとなるとめちゃめちゃ迷っちゃうけど、すごいカッコいい人がいるなと思ったのが……ウァプラさん! 彼はメギド体も神秘的ですし、ぜひうちにきてほしいな。あとデカラビアくん、アモンくんもいいですよね。女子の心、掴んでくるー!って思いました。キャラにレア度がないというお話もありましたけど、誰が来てもハズレじゃないというか、新メンバー加入だと思って喜べるんじゃないかと思います。
──ちなみにガープ、モラクスはパーティにも加えていらっしゃるとおっしゃってましたが、それ以外の初期メンバーだとお気に入りは誰ですか?
ウェパルちゃんが好きです。言葉遣いはすごく辛辣なんですけど、見た目もかわいいし、服装のデザインもいいですよね。ブネの横一列攻撃も強かったし……。
──視点がゲーマーですね(笑)。実は衣装は、季節に合わせて新しいものが実装されたりして、着替えさせることもできるんですよ。水着だったり、ハロウィンやクリスマスをモチーフにしたものだったり。
へええ! 戦闘中とかの、3Dデータも着替えてくれるんですか? すごい! 本当に、作り手の愛が感じられるゲームですよね。
──みりんさんだったら、誰にどんな衣装を着てほしいですか。
世界観無視でもよければ、ガープくんにスーツを着てほしいですね。普段は露出してますけど、ちゃんと前も留めて、きちんとした感じで着てほしい(笑)。たぶんめちゃくちゃ人気出ると思いますよ。
──ああ! ガープのスーツ姿、見てみたいですね(笑)。スタッフさんもこのインタビューを読んでくださると思うので、期待しておきましょう。
実装されるの、楽しみにしてます(笑)。
──ちょっと話が逸れちゃいますけど、過去には3人の男性メギドがホストみたいなスーツを着て、「俺らイケメン」っていうオリジナル楽曲を歌ったりもしていて……。
えっ、どういうことですか?
──これは実際に映像を見てもらったほうがいいと思うので、インタビューの途中ですけど、ちょっと流しますね。
えー、何これすごい! スタッフさんたちの遊び心もすごいですね。
──これだけじゃなく、「メギドビクス」っていう体操を作ってYouTubeで公開していたりとか、そういう変わった試みも多い作品なんですよね。
私が作り手の愛を感じた部分という意味でお話させていただくと、育成システムにも驚いたんです。メギドたちにアイテムをプレゼントできるじゃないですか。最初、これ……ギャルゲーなのかな?って。
──確かに、プレゼントすると「うれしいです!」「ありがとよ!」みたいなことを言ってくれたりしますもんね。
そうそう、「好感度を上げるのかな?」と思って(笑)。そうしたらステータスが強くなって、進化もさせられて、「あ、これが育成になってるのか!」と。キャラクターを育てる過程が、そのままそのキャラクターに愛情を注ぐこととイコールになってるように感じられて、新鮮だったんですよね。
主人公の名前を「みりん」にして、失敗した!
──RPGってやはりストーリーも大事だと思うのですが、その辺りはいかがだったでしょうか。
最初は超めちゃくちゃ王道なファンタジーのお話かと思ってやってたんです。主人公は熱血タイプですし、旅立ち方も割と……言ってしまえば古典的というか。だけど、ちょっと進めていくと、物語の展開がとっても大人だなと思ったんですよね。
──大人、ですか。
メギドラルとハルマニア(※)、2つの世界の戦争がストーリーの軸になっていて、主人公はメギドラル側の人たちと一緒に旅をするわけですけど、例えば「ハルマニアは全員敵!」みたいに、敵味方が単純に分かれているわけではないですよね。文章表現を見ても、なんというか、ディープな表現をしてるなって。人が痛めつけられたり、殺されたりしてしまうような残酷なシーンも、なんだか生々しい言葉で描かれていて、びっくりしたんです。嫌になっちゃう感じではないんですけど、真に迫ってくるというか、トラウマになりかねないギリギリの生々しさ。でも、それがまたストーリーの味わい深さにつながっているのかなと思いました。ただ私、主人公の名前をひらがなで「みりん」にしちゃったので、シリアスな場面でも迫力が欠けてしまって、「失敗したー!」って思ってるんですけど(笑)。
※物語は主人公たちヴィータ(人間)の住む世界「ヴァイガルド」を中心に展開。ヴァイガルドは、悪魔と呼ばれる「メギド」が住む世界「メギドラル」と、天使と呼ばれる「ハルマ」が住む世界「ハルマニア」の諍いにより、「ハルマゲドン(世界崩壊)」の危機にある。
──あはは(笑)。一応、お名前はオプションから変更することができます。
あとRPGは音楽が大事だと思っていて。「メギド」は最初に「ヘッドフォンでのプレイがおすすめです」って案内が出るじゃないですか。それに従って、音を聴きながらプレイしてみたら、すごく音楽にもこだわられているのがわかりました。記憶に残るゲームって、やっぱり音もセットだと思うんですよね。BGMや効果音を耳にするだけで、当時の思い出がよみがえるというか。アジトで流れる曲(「追放アッパーグラウンド」)とか、コーラスまで入っていたので驚きました。ずっと聴いていたくなっちゃいますよね。
──わかります。実は「メギド72」のBGMは、公式サイトで無料配布されてるんですよ。
えっ!
──1周年のタイミングで、よかれと思って公開されたそうなんですけど、プレイヤーからは「お願いだからお金を払わせてください!」って声がたくさん届いたそうで……。
そりゃそうですよ! みんな買うから! わかった、このゲームのスタッフさんたちは、ユーザーに楽しんでもらうことばかり考えていて、商売気がない感じがするんだ(笑)。
──ですね(笑)。一応、今年のクリスマスに初めてのCDがリリースされる予定で、年明け1月にはヒューリックホール東京での単独コンサートが控えています。
えー、素敵! ゲームの音楽は生演奏を聴ける機会って本当に少ないんですよ。だからそういうイベントができるゲームって、ファンに愛されてるんだなってすごく思います。
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ゲーム好きの女の子はやって損なし!
2020年3月9日更新