成田良悟が語る「メギド72」|「この世界を救いたい、彼らの旅を見ていたい」

攻略チケットはほかのゲームにも欲しいですね

バトル画面のスクリーンショット。中央にあるフォトンを振り分けて、キャラクターを戦わせる。

行動に必要なエネルギー“フォトン”を敵と交互に奪い合うというバトルのルールも、シンプルだけど新鮮ですよね。こういうの、今までになかったと思います。どうやったらより大きなダメージを与えられるか考えたり、相手に強力な攻撃を出されないようにしたり、そこに戦略性が生まれていて、よくできているなと思わず感心してしまいました。

──時間制限もないですし、じっくり作戦を練ることができるのも魅力ですよね。戦略がハマって、格上のボスをうまく倒せたときも気持ちいいですし。

ええ。でも私は、「こいつを早く倒してやるぜ!」という気持ちが先行して、指を反射的に動かしてしまうので、なんだかアクションゲームっぽくなっています(笑)。

──えっ、アクションゲーム?

本当はきちんと戦略を練ったら、もっと短いターンで倒せたりするんでしょうけど、敵とフォトンを奪い合っていると、だんだん「スピード勝負だ!」という気持ちになってしまって……。正直ミスもするんですが、「しまった、間違えた! だが戦場ではそういうこともある! なんだかリアルな戦いをやっている気分が味わえるね!」と、自分を誤魔化しています(笑)。

──(笑)。でも確かに、テンポがいいのでサクサクと進められますよね。

テンポはいいですね。AI行動のバランスも良いので、ミスをした結果、予想外にうまく撃破してくれたりすることもあるんですよ。これがまた気持ちがいい(笑)。私は“半分勘”というプレイスタイルですけど、じっくり考えて詰め将棋みたいにやっていく人にも合うと思うので、パーティメンバーの選択肢の多様さも含めて、プレイスタイルはとても自由度が高いですよね。あと画期的だと思ったのが、攻略チケットの存在。

──一度クリアしたステージを、スタミナの消費のみで高速周回できるアイテムですね。メギドを成長させるための素材を集めるときなどに便利です。

攻略チケットを使用すると、コンプリート済みのクエストを一瞬でクリアすることが可能。素材集めのための周回が快適に。 攻略チケットを使用すると、コンプリート済みのクエストを一瞬でクリアすることが可能。素材集めのための周回が快適に。
バトル画面のスクリーンショット。戦闘不能者を出さずにボスを撃破すると、全員生存(コンプリートクリア)になる。

これは神がかったアイテムですよ。素材は欲しいですけど、そのために周回する時間が取れない事もありますから。これとメギドの塔的なものは多くのスマホゲームに導入して頂きたいと(笑)。こんな便利アイテム、どうやって手に入れるんだろうと思ったら、普通にショップに売っている。そのためにゴールドを稼いできて、たくさん買っておいて……。魔宝石でスタミナを回復したときとか、課金して魔宝石を買ったときなんかにもおまけでもらえるんですよね。あと、攻略チケットを使うためには、そのステージをパーティが誰もやられない“全員生存”の状態でクリアしないといけない、という制限があるのもいいですね。「コンティニューしまくってでも、とりあえずクリアしたらOK!」「後はラクラク周回してアイテムゲット!」というわけにはいかないんです。必ず1回は、戦略を組み立てたりレベルをきっちり上げさせたりしてプレイヤーにクリアさせる。攻略チケットでの周回は、それを成し遂げた人だけに与えられる特別なご褒美という側面もあって、こっちも「全員生存に挑戦してやる!」って気持ちになる感じでして(笑)。

あなたの手にも、ソロモンの指輪が光ってる

──まだ「メギド72」をプレイしていない人に、このゲームの魅力を伝えるとしたら、成田さんはどんなところをプッシュしますか?

やっぱり、それぞれの楽しみ方を見つけることができる懐の深さが魅力だと思うんですよね。シナリオを含め、ゲームとしての完成度が抜群に高いゲームですし、しかも物語を進めるにつれて、面白さが跳ね上がってくる。最初はキャラクター一覧を見て、「このキャラかわいい! カッコいい!」と思うくらいでいいんじゃないでしょうか。それをきっかけに、ロッククライミングをするように山の高みへと登ってきてくれれば……。うーん、ロッククライミングは適切じゃないかも……。そこまで大変なわけではないですし……。一歩一歩、山を登ったときの景色も楽しいですし、壁かなと思うところもあるかもしれませんが、少し考えてじっくり取り組めば、ちゃんと乗り越えられる壁になっている。しかもいつの間にか駆け出して、ジェットコースターに乗っているような感覚を味わえる。……と言いつつ、私もまだ途中の章を進めているところだから、最新章まで進めたら全然違う感じだったらどうしましょう(笑)。

──(笑)。安心して飛び込んできて大丈夫、ということでしょうか。

飛び込んで大丈夫です。キャラへの愛も、世界観への愛も、すごく注ぎやすいゲームなので。メギドのビジュアルやセリフを見て、少しでも琴線に触れるものがあれば、あなたの手にもソロモンの指輪が光ってます(笑)。恐れることなく彼らを召喚していただきたい。きっとこのゲームを好きになっていく過程そのものを、「メギド72」の一部として愛することができる、そういうゲームなんじゃないかなと私は思います。

──ありがとうございます。最後に、「メギド72」が今年の日本ゲーム大賞で優秀賞に選出されたということで、お祝いのメッセージをいただけますでしょうか。

うわお、それはおめでとうございます! 今日はあまり話せなかったですけど、ストレス管理のバランスなんかも、非常によく考えられたゲームなんですよ。シナリオが面白いのみならず、ゲームとしての遊びやすさの面でも、まったく妥協が感じられない。しかもUIはどんどん改善されて、日に日に遊びやすくなっていると聞きました。私はまだ始めて日が浅いですけど、こんなに楽しく快適にプレイさせてもらえているのは、初期からプレイされている皆さんの支えと、それに応えてこられたスタッフの皆さんの努力の功績だと思います。選考なされた方々も、そういう部分を見てくれたのではないでしょうか。受賞、本当におめでとうございます!