ミリタリー好きではない人も観たら楽しめるアニメ（鈴代）

──おふたりはすでにアニメの序盤を観られていると伺いました。印象を教えてください。

鈴代　1話の中に、さまざまな観るべきポイントが詰まっていると感じました。だから「今回は戦闘機に注目してみよう」「今回はキャラクターの会話劇に注目しよう」といった具合に、ほかにも背景とか食べ物とか、いろんな観点で何回も楽しんでほしいです。

ZAQ　私は1話のアフレコに参加した際に未完成の映像は観ていたんですけど、しっかりと絵ができ、音が付くとこんなにカッコいい世界ができあがるのか……と、スタッフの皆さんの努力を感じて少し涙ぐんでしまいました。私、別に乗り物萌えとかではないですけど、離陸の瞬間のワクワク感はすごかったし。飛行機のメーターにある細かい傷とか、そんな描写にも男のロマンを感じました。

鈴代　機体に少し付いている錆の感じとかもいいですよね。特別ミリタリーが好きというわけではない人も、観たら楽しんでいただけると思います。あと空戦シーンはパイロット視点で進行するところもあって、おかげで臨場感が半端ないです。

ZAQ　絵だけで戦闘の様子が説明できているのもすごいよね。空戦中は説明ゼリフがなく「クッ」とか「おりゃー」とかそういうセリフだけなんですけど、「ここで追いかけてるのはレオナの機体だ」とか「この動きをしているのはキリエの機体だな」とか画面を観ていれば全然わかる。

鈴代　そうなんです。2話から登場するチカがキリエとよくケンカするんですけど、戦闘機に乗っている状態でやり合うと主翼がパタパタパタとなって。キャラクターだけでなく、乗っている戦闘機も感情表現をするのがかわいいです。

──空戦シーンでの演技のポイントは？

鈴代　常に体に負荷がかかっている状態だということは意識しています。戦闘機に関しては勉強中ですが、乗ったことがないからやっぱりわからないこともあって。例えばネジを回すシーンがあっても「このネジは一体どのくらいの重さなんだろう」とか考えてしまいます。そういった部分も水島努監督に教えてもらい、私なりに想像しながら演じていますが、やっぱり一度は実際に乗ってみたいですね。

ZAQ　面白そう。でもキリエたちって縦にも旋回するじゃない？ 逆さまになっているわけですよね。三半規管はどうなってるんだろう。

鈴代　彼女たちにとってはそれが日常だとはいえ、本当にすごいですよね。

ZAQ　全員フィギュアスケート選手になれるよ（笑）。