亮さん、ごめんなさい。私多丸くん推しなんです
──「恋きも」には一花の親友・理緒、五月、瑠璃といった個性的なキャラクターや、益田のようなユニークなキャラクターが登場しますが、特に好きなキャラクターは誰ですか。
豊永 恋愛対象というか、異性として好きなのは、アリエッティかな。
小坂井 わかるー！
豊永 ちょっと背伸びもするんだけど、根っこのところはちゃんと乙女なのがいいですね。素の部分を自分にだけ見せてほしいって思うし、すごく楽しいお付き合いができるんじゃないかなって。
──小坂井さんは「恋きもチャンネル」の第1回で、多丸くんがお好きだとおっしゃっていましたね。
豊永 ちなみにアフレコ現場でも言ってましたからね。「亮さん、ごめんなさい。私多丸くん推しなんです」って。最初に言われたので「ええ!?」って驚いたけど、「でもわかる、僕も多丸くんが好きだわ」って（笑）。
小坂井 （笑）。多丸くんはクールに見せかけて熱いところがあったり、亮さんの余裕ある態度に対して悔しがったり、完璧じゃないところが好きなんですよ。修学旅行のエピソードでは、聖地巡礼に付き合ってくれた一花ちゃんに「高校生だからこれくらいしか奢れないし」って、お茶を買って来てくれるじゃないですか。「それでいいんだよ！」って母性本能が疼きましたね。
──なんてったって17歳ですからね。等身大の恋愛も描かれる「恋と呼ぶには気持ち悪い」ですが、アニメの見どころについて教えてください。
小坂井 一花の気持ちがだんだん変わっていく様子はもちろん、エンジン全開な亮さんがたまに見せる落ち込んだ姿など、アニメではキャラクターの心情が凝縮されたエピソードがピックアップされて描かれるので、1つひとつのお話にグッとくるところがあると思います。亮さんが一花の言動に感動を覚えたときのキュンっていう効果音だったり、原作とはまた違うアニメならではの演出が施されているところも見どころですね。あとは一花の気持ちが「気持ち悪い」から恋に変化したのは「ここなんじゃないか」と思ったポイントが、私と監督では違ったんです。そういう部分も面白いと思っていて。人によって刺さるところが違うはずなので、皆さんはどこで一花の気持ちが変化したように感じとるのか、アニメを観た方の生の声を聞くのが今からとても楽しみです。
豊永 恋愛模様においては、リアリティと少女マンガ的な要素の両方が詰め込まれているので、いろんなキャラクターに感情移入しやすいと思います。私なら多丸くんだなとか、私なら亮さんだなとか、そこはぜひ一喜一憂しながら、楽しんでいただけたらうれしいです。あとは先ほどガンマイクの話をしましたが、モノローグ部分はコンデンサーマイクで別録りしていたりと、「恋きも」には音響に関してのギミックが多く盛り込まれていて。僕らは、空間も含めて表現の場という意識でお芝居をさせていただいてるので、そういう臨場感も汲み取りながら味わっていただきたいですね。
いろんなベクトルから何回も見返していただけたら
──少しお話は変わりますが、一花やアリエッティにとっての「フォアワード・ワールド」のように、最近めちゃくちゃハマっている作品やものがありましたら教えてください。
豊永 「SAVE THE CATの法則」という、脚本の書き方をロジカルに紐解いている本にハマっていますね。脚本を書くときにどう構成すれば感動する作品になるかというのを、実際に存在しているハリウッド映画の本をもとに分析しているんですよ。脚本もそうだし、自分で作品を作るってなったときに、めちゃくちゃ参考になる本だと思うので、クリエイターの方にはオススメです。「SAVE THE CAT」さんから、何かもらえたりすることはないんですけど、宣伝してみました（笑）。
小坂井 私は商店街を練り歩いて、ほかのところより安いものを見つけて買うことにハマってます。作品だと「文豪ストレイドッグス」ですね。歴史が好きなので、そういうところも面白く観ています。
──もしもの話になってしまうんですけど、もう一度高校生になれるとしたら、どんな青春時代を送ってみたいですか。
豊永 高校時代はやんちゃなほうだったので、恋愛も学業ももうちょっと真面目にやっておけばよかったかな。ただ、やんちゃな経験をしたからこそ、今いろんなことを考えられるようになったと思っているので、後悔はしていないんですけど。せっかくなので今のレベルのまま高校生に戻って、いろいろ牛耳ってみたいですね（笑）。
小坂井 私は高校生のときにこの仕事を始めたのもあって、当時は恋愛よりも仕事や友達を優先していたんですよね。もう一度やり直すとしたら、学校帰りにおこづかいで買った肉まんを好きな子とわけ合ったりしたいですね。同じペットボトルの水を2人で飲んだり（笑）。もちろん社会人になってもできるんだけど、高校生のそれとは重みが違うじゃないですか。この作品に触れていると余計に、恋愛中心の日々も送ってみたかったなと思っちゃいますね。
──最後にアニメ「恋と呼ぶには気持ち悪い」を楽しみにしているファンへ、一言お願いします！
豊永 「恋と呼ぶには気持ち悪い」は天草亮と有馬一花という2人の人間ドラマをギュッと凝縮した作品だと思っています。アニメ化するにあたってこのエピソードをピックアップするんだ！って、面白がってもらいたいですね。アニメ放送までもう間もなくですので、ぜひ最後までご覧ください！
小坂井 原作はもうすぐ最終回を迎えてしまうんですけど、4月からはアニメが始まりますので、いろんなベクトルから何回も見返して楽しんでいただけたらなと思います。ぜひ一花をかわいがってあげてください。
- TVアニメ「恋と呼ぶには気持ち悪い」
- 放送情報
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AT-X 2021年4月5日（月）より毎週月曜日22:00～ ※リピート放送
毎週水曜10:00～ / 毎週金曜日16:00～TOKYO MX 2021年4月5日（月）より毎週月曜日23:00～ サンテレビ 2021年4月5日（月）より毎週月曜日24:30〜 群馬テレビ 2021年4月5日（月）より毎週月曜日24:30～ BSフジ 2021年4月8日（木）より毎週木曜日24:30～ 北海道文化放送 2021年4月8日（木）より毎週木曜日25:20〜 初回放送のみ、2021年4月8日（木）25:35〜 とちぎテレビ 2021年4月9日（金）より毎週金曜日23:00～ 宮崎放送 2021年4月10日（土）より毎週土曜日25:28～ 初回放送のみ、2021年4月10日（土）25:45～ 青森放送 2021年4月16日（金）より毎週金曜日25:56～ - 配信情報
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Amazon Prime Videoにて2021年3月29日より独占先行配信
- スタッフ
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原作：もぐす（comic POOL／一迅社刊）
監督：中山奈緒美
シリーズ構成：柿原優子
キャラクターデザイン・総作画監督：藤田まり子
音楽：堤博明
アニメーション制作：ノーマッド
製作総指揮：夏目公一朗
製作：恋きも製作委員会
- キャスト
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有馬一花：小坂井祐莉絵
天草亮：豊永利行
天草理緒：長谷川玲奈
多丸快：榎木淳弥
松島有枝：花澤香菜
益田：木村良平
©もぐす・一迅社／恋きも製作委員会
- もぐす
「恋と呼ぶには気持ち悪い（8）」 - 2021年3月25日発売 / 一迅社
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いつだって、あなたを好きでいたい。
天草亮のアドバイスを受けて自らの進路を決めた有馬一花。
天草理緒や益田たちと一緒に花見をする中、亮とふたりきりになった彼女は、その感謝と共に自分の気持ちを伝えようとするが、それが好意と気づいた彼は身を引こうとする。
不仲の父に一花への片想いを知られ、年の差だけでなく過去の自分の姿を恐れる亮。
好きな人と、釣り合わないんじゃないか。好きな人を、大事にしてあげられないんじゃないか。
互いを真剣に想うがゆえに立ち止まり、悩むふたりの恋の行く末は──。
年の差を超えていく一方通行ラブコメ、「恋きも」最終巻！
- もぐす「恋と呼ぶには気持ち悪い もぐす画集 Une Fleur」
- 2021年3月25日発売 / 一迅社
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累計120万部突破（電子書籍含む）の年の差ラブコメディ、「恋きも」の原作イラストレーションを完全網羅!!
完結を記念して作者・もぐすの「恋きも」画集が待望の刊行！
単行本カラーイラストや店舗特典イラストをはじめ、各種イベントやコラボ、SNSなどで発表された貴重なイラストもあまさず掲載。
さらに本書のために描き下ろされたイラスト＆漫画を収録！
©もぐす／一迅社
- 小坂井祐莉絵（コザカイユリエ）
- 7月6日生まれ、愛知県出身。クロコダイル所属。出演作に「ホリミヤ」（吉川由紀役）、「邪神ちゃんドロップキック」（ぺこら役）、「無能なナナ」（高梨カオリ役）、「蜘蛛ですが、なにか？」（ヤーナ役）などがある。女子プロレス団体「スターダム」のリングアナウンサーを務める。
- 豊永利行（トヨナガトシユキ）
- 4月28日生まれ、東京都出身。スーパーエキセントリックシアター所属。2002年、OVA「ヨコハマ買い出し紀行-Quiet Country Cafe -」（タカヒロ役）で声優デビュー。主な出演作に「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」（ポップ役）、「風が強く吹いている」（清瀬灰二役）、「ユーリ!!! on ICE」（勝生勇利役）、「文豪ストレイドッグス」（谷崎潤一郎役）、「東京喰種トーキョーグール」（永近英良役）、「Free!」シリーズ（椎名旭役）、「デュエル・マスターズ！」（キラ役）などがある。
※記事初出時、キャストのプロフィールに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
2021年5月28日更新
