コミックナタリー Power Push - 「人外さんの嫁」
ふわもふ人外×男子高校生のあまい夫婦生活4コマ
ふわふわした不思議な生き物・カネノギさんと、その“嫁”に指名された男子高校生・日ノ輪泊を中心に、さまざまな人外×人間カップルの夫婦生活を描く4コママンガ「人外さんの嫁」。普通の高校生がある日突然人外の嫁になるという突拍子もない設定が話題を呼び、累計PV500万を突破するWebマンガだ。同作は一迅社のマンガサイト・ゼロサムオンラインにて連載中。
コミックナタリーでは2巻の発売を記念し、原作担当の相川有、作画担当の八坂アキヲにインタビューを実施。この世界における“嫁”や“夫婦”の定義、カネノギさんをはじめとする人外さんの萌えポイント、それぞれの夫婦の形について聞いた。また描き下ろしマンガを含め、カップル別に試し読みを大量公開する。
取材・文 / 川俣綾加
1~2巻に登場する人外×人間カップルはこの5組
カネノギさんと日ノ輪をはじめ、ここでは5組の人外×人間カップルを紹介。それぞれのキャラクター性がわかる設定資料とともに、試し読みを無料公開するので、気になる夫婦のエピソードを楽しんでみては。
- 日ノ輪泊&カネノギ
- この夫婦のエピソードを読む
- 火鞍川曽良&フワ井
- この夫婦のエピソードを読む
- 木齋橋壱屋&ツキツカ
- この夫婦のエピソードを読む
- 水小路依&ラウヒェンエッカー
- この夫婦のエピソードを読む
- 土清世徹司&六・七
- この夫婦のエピソードを読む
「人外さんの嫁」が4コマでわかる!描き下ろしマンガ
“嫁”が男の子だとギャグとしてまわしやすい
──人外と人間の夫婦で展開していくお話を考えたきっかけはなんだったのでしょうか。
相川有 もとは趣味でやっていた作品なので、なんとなくな部分が多いんですけど……。「ポケモン」みたいに架空のモンスターが登場する作品や動物ものが好きだったのもあります。たぶん、まったく言葉が通じない存在と人間の組み合わせが面白いと思ったのが始まりですね。
──八坂さんは「人外さんの嫁」のお話を聞いた時どう感じました?
八坂アキヲ 構想とキャラクター設定をもらった時は、カネノギさんをいっぱい描くことになるはずだから自分の好みで、かつ描きやすいものにしようと。人外といってもいろいろな姿形がありますが、胴長の生き物が好きだったのでペンギンのフォルムを取り入れました。
──言われてみればペンギンっぽい体型ですね。
八坂 最初はもっとツルっとしていてペンギンぽかったんです。相川さんに「もっとモフモフに!」と言われたのでそこは変えました(笑)。また連載がスタートした頃はちゅるっとしたスリム体型だったのが、だんだんもっちりしてきたぞと……(笑)。
相川 シュッとしてたよね。イルカっぽさもある。
八坂 時々「この子はウーパールーパーみたいだな」と思うこともあります。顔の長さが変わってしまう時もあるので、変わらないように気を付けたいです。
──設定を受け取った時、日ノ輪くんを男子にしようと思ったのはなぜですか? 「嫁」という言葉から普通、男子は連想しないと思うのですが……。
八坂 私は女の子より男の子のほうが描きやすいんです。日ノ輪くんもカネノギさんと同じで、一番描くことになるメインキャラなので自分が描きやすいように。相川さんに「男女どっちでもいい」と言われていたのも大きいですね。
──相川さんは男の子の日ノ輪くんを見てどうでした?
相川 日ノ輪くんがかわいらしいので突拍子もない設定でもスッと入っていけそう。それと同時にお笑いの方向にもっていけるなと思いました。
──八坂さんが描いたビジュアルに影響を受けて、物語の構成も変わっていったんですね。
相川 女の子が主人公だと「美女と野獣」の関係からスタートしたかもしれません。でも男の子だともう少しギョッとする部分から入っていけるというか。ギャグとしてまわしやすいんですよね。
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- 相川有 / 八坂アキヲ「人外さんの嫁」2巻 / 2017年1月25日発売 / 一迅社
- コミック / 691円
- Kindle版 / 432円
ある日、担任に呼び出されたごくごく普通の男子高校生・日ノ輪泊は、不思議な生き物「カネノギさん」の結婚相手に決まったと告げられるが──!? pixivで大人気となり、ゼロサムオンラインで連載化された、ふわふわもふもふ人外さん×男子高校生のあま~い新婚生活4コマ。
新たに活躍する人外夫は、“二人で一人前”の比翼&単眼双子と白い大蛇!? 既婚仲間が増えても、やっぱり一番ラブラブなのは日ノ輪夫婦です♡ 話題のもふもふ人外さん×男子高校生の新婚生活、よりラブ度を増して第2巻が発売!!
相川有(アイカワユウ)
「人外さんの嫁」の原作を担当。月刊コミックZERO-SUM(一迅社)連載の「千年迷宮の七王子」シリーズの原作も担当中。自身もマンガ家として「DARK EDGE」「ミミツキ」(ともに幻冬舎コミックス)などを執筆。
八坂アキヲ(ヤツサカアキヲ)
「人外さんの嫁」の作画を担当。2014年に倉田嘘原作の「百合男子くん」にて作画を務めデビュー。2016年より「人外さんの嫁」を執筆し、同年Webマンガサイト・ゼロサムオンライン(一迅社)にて連載化。イラストレーターとしても活躍中。
©八坂アキヲ・相川有/一迅社 2017