新しい面を6話に凝縮した（能登）

──楽しみです。あとぜひお伺いしたかったのですが、おふたりには復讐したい相手はいますか？

能登・和多田　あはは（笑）。

和多田　リアルな感じで言うと、雨の日に私の傘を持っていっちゃった人に復讐したいです。

──地獄少女に復讐を頼みたいくらい？

和多田　それはちょっと……ダメです！そんなことくらいでは地獄へは行けない！（笑）

能登　だよねえ。プチ復讐くらいか……うーん、私は満員電車に乗っていて、降りるドアの真ん中にいるのに頑なに降りない方に（笑）。ちょっと横にどいていただくか、ちょっと1歩お外に出ていただけるとスムーズに流れますよーみたいな。でも復讐はしなくてもいいかな（笑）。

──ありがとうございます。最後に「地獄少女宵伽」を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

能登　「三鼎」から8年という時を経て、新作シリーズとして皆さんに「地獄少女」を観てもらえるのは奇跡のようにうれしいことです。今回、ミチルというキャラクターが加わって、大変濃密な、いろんな意味でパワーアップしていて。今までになかった新しい面を6話に凝縮したので、楽しんでご覧いただけると思います。

和多田　たくさんファンのいる「地獄少女」にミチルとして出させていただけて、本当にありがたいです。今まで好きだった方が「やっぱり『地獄少女』いいな」って思ってくださるとうれしい。ストーリーは深くて濃いので、その部分も楽しんでほしいです。

新作エピソード6話とともにオンエアされる、過去シリーズの「回顧録セレクション」。名作揃いの各エピソードを、あらすじと能登麻美子のコメントで振り返ってみよう。

野球部のスター選手・花笠は、ほかの部員に対して影でひどいシゴキをしていた。ある日、野球部員の岩下はシゴキにあったチームメイトの室井を家に送ったが、室井はケガがもとで命を落としてしまう。岩下は花笠の暴力を訴えるも、逆に犯人と疑われてしまい……。

ザ・不条理！印象深いエピソードの1つです。

社宅に越して来たばかりの遥たち一家。遥の母親が社宅の中心人物のあるシーンを目撃したことをきっかけに、遥たちは家族ぐるみで嫌がらせを受けるようになる。

当時、放送できなかった局もあるくらいの伝説のエピソードです（笑）。とあるシーンで一目連が見せる色っぽさも話題になりました。

不登校児の茜はアネモネというハンドルネームを使い、メール友達のcheppoだけに心を許していた。クラスの担任は毎日茜の家にやってくるが、それも彼女にとって重荷に。茜が勇気を出して登校すると、cheppoの正体も明らかになり……。

“すごくわかりやすい”という話ではないんですが、しみじみと趣深いエピソードなんです。

輪入道がヒッチハイクで乗り込んだトラック。運転手の道郎は、立ち退きを拒否した老人に大きな怨みを持っていた。

1期であいの過去エピソードは回収されたんですが、三藁さんたちの話も知りたいという要望をいただいて。このエピソードは輪入道の過去編です。

中学2年の明は、電気屋の妻・美津子に恋心を抱いていた。熱心にその店に通う明は、ある日美津子とその夫の秘密を目撃してしまう。

嫌よ嫌よも好きのうちというか……とても大人向けの話でした。

自分に“稲荷のゴンさん”が憑いていると信じている楓。クラスメイトからは、からかわれていたが、あることをきっかけに楓の能力が本当だと噂が流れて……。

こっくりさんはやっぱり、どの時代にも通じるんですよね。ある意味、普遍的な話です。

テレビアニメ「地獄少女宵伽」: あらすじ

午前0時にだけアクセスできる「地獄通信」。
ここに晴らせぬ怨みを書き込むと、地獄少女が現れて憎い相手を地獄に落としてくれる……。若者たちの間で広がった都市伝説のような噂だったが、実は本当の事だったのだ。
少女の名前は、閻魔あい。依頼主の怨みの感情に共鳴した時、彼女は地獄少女として標的となった人間を地獄へと送り流す。
……だがそこには伝説には語られていない、少女との契約が存在した。「人を呪わば穴二つ。相手を地獄に送る代わりに、あなたの魂も死後地獄に行く事になるわ、それでもいいの？」
そして、ある時閻魔あいの前に、謎の少女・ミチルが姿を現すようになる。自分が誰なのか、なぜここにいるのかを思い出せない様子のミチルに、あいは語りかける。彼女は一体何者なのか？その秘められた過去を紐解いてゆく──。