「天元突破グレンラガン」コラボ香水を中川翔子がテイスティング|俺の香水は、天を衝く香水だ!

TVアニメ「天元突破グレンラガン」をモチーフにした香水が、フェアリーテイルから発売された。ラインナップは作品の世界観、カミナ、ヨーコをそれぞれイメージしたオードパルファムと、シモン&ニアの香りが2本セットになったロールオンフレグランスの全4種。キャラクターの特徴を捉えたボトルデザインや、劇中の名シーンをあしらったパッケージにも注目だ。

そんな「天元突破グレンラガン」コラボ香水の魅力に迫るべく、コミックナタリーでは同作の主題歌「空色デイズ」などを担当した中川翔子に企画を依頼。コラボ香水を試してもらい感想を聞くとともに、人生の転機になったという「グレンラガン」と「空色デイズ」についても語ってもらった。

取材・文 / 鈴木俊介 撮影 / ヨシダヤスシ

「天元突破グレンラガン」コラボ香水

オードパルファムグレンラガン

トップノート
シトラス、スパークリングウォーター
ミドルノート
オゾン、フローラル、ホワイトピーチ
ラストノート
ムスク
「オードパルファム グレンラガン」

「天元突破グレンラガン」の世界観をイメージした“天を衝く香水”。果汁が弾けるような爽やかなトップノートから、フローラルとフルーツの香りが加わるロマンティックなミドルノート、そして深いムスクの香りへと変化する。季節やシーンを選ばない、男女ともに使いやすいフレグランス。

容量50ml / 税込2750円

販売サイト

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オードパルファムカミナ

トップノート
フローラルシプレー、ベルガモット
ミドルノート
フリージア、ローズ、ジャスミン
ラストノート
ホワイトムスク
「オードパルファム カミナ」

情熱的で野心にあふれる男・カミナをイメージしたフレグランス。明るいフリージアと力強いシプレーの香りが魅力的な男を演出している。周囲の人を惹きつけるような、甘く力強い香りが特徴。

容量50ml / 税込2750円

販売サイト

Amazon.co.jp

オードパルファムヨーコ

トップノート
日本酒、ホワイトペッパー、アールグレイ
ミドルノート
フリージア、ハニーサックル、ローズ、ジャスミン
ラストノート
サンダルウッド、ムスク、アンバー
「オードパルファム ヨーコ」

美少女スナイパー・ヨーコをイメージしたフレグランス。ホワイトペッパーや日本酒は彼女のセクシーで活動的な面を、フリージアやジャスミンなどの甘い香りは彼女の優しさを表現。ラストノートの温かみある香りは、ヨーコの仲間への思いを表現している。

容量50ml / 税込2750円

販売サイト

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ロールオンフレグランスシモン&ニア

「ロールオンフレグランス シモン&ニア」

シモン

トップノート
シトラス、グレープフルーツ
ミドルノート
ピーチ、ジャスミン、フローラル
ラストノート
ムスク

ニア

トップノート
スウィートピー、ネロリ、オレンジ
ミドルノート
エーデルワイス
ラストノート
フローラルブーケ

爽やかで優しい香りのシモンと、透明感のあるフローラルな香りのニア。2人をイメージした香水が2本セットになった、ロールオンタイプのフレグランス。

容量20ml×2 / 税込2200円

販売サイト

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中川翔子インタビュー

「空色デイズ」に出会って、人生が変わった

──TVアニメ「天元突破グレンラガン」の放送が始まったのは、今から13年前の2007年4月でした。改めて振り返ると、中川さんにとって「グレンラガン」はどんな作品ですか。

「天元突破グレンラガン」キービジュアル

私にとっては夢を叶えてくれた作品です。芸能界に入る前から「アニメのために作られた曲を歌いたい!」という夢があって、“死ぬまでに一度叶えばいいな”と思っていたんですけど、それが実現した。しかも主題歌という、アニメの看板みたいなものを任せていただいて……すごく幸運なことだと思います。大げさでなく、「グレンラガン」と「空色デイズ」に出会って私の運命が変わったし、その出会いがあったから今の私がある。人生の宝物の1つだと年々感じています。

──「グレンラガン」と「空色デイズ」は切り離して語れませんよね。当時のことって覚えていらっしゃいますか?

「天元突破グレンラガン」オープニングより。

マネージャーさんから、「まだ決定じゃないぞ」「録ってみてダメだったらなしになるから」とプレッシャーをかけられていましたね(笑)。レコーディングの間もずっと夢見心地で、少しでも喉の状態をよくしようと電気ポットに顔を近付けて加湿しようとしてみたり……それくらい緊張していました。だから「決まった」と言われてからもどこか信じられなくて、放送日にテレビで流れたのを観てようやく実感して。めちゃめちゃうれしかったですね。映像もぴったりで、イントロでヨーコがあくびするシーンがすごく好きなんです。CDの発売日も、「本当に発売されてるのかな?」って、アキバに行ってアニメイトのレジを監視していたんですよ(笑)。私のことをきっと知らないような人がCDを手に取ってくれてるのを見て、またうれしくなって。

──アニソンの影響力を肌で感じられた。

そうですね。海外でもライブをさせていただくんですが、皆さん「空色デイズ」の歌詞を覚えてくれていて、大合唱してくださるんですよ。それだけ繰り返し観て、聴いてくれたんだなと思うと、目頭が熱くなりますね。本当にアニソンって、世界をつなぐ平和の架け橋だと思います。ロックを歌うのはこれが初めてでしたけど、「空色デイズ」をきっかけにライブの楽しさにも気付けましたし、今ではアンコール代わりにお客さんたちが「空色デイズ」を大合唱してくれるのが、私のライブの伝統になっているんです。それもまたうれしく思っています。

中川翔子

生きるうえで大事な要素を全部詰め込んだ、超熱いアニメが「グレンラガン」だよ!

──「空色デイズ」は多くのアーティストにカバーされ、2019年に実施された「平成アニソン大賞」でも作曲賞に選出されるなど、世代を超えて歌い継がれる曲になりました。

ありがたいことです。宝石みたいに、古くならずいつまでも輝き続ける曲だなって思います。私自身も「空色デイズ」と一緒に成長させてもらっていて、年を重ねていくうちに「この歌詞、こういう意味だったんだ」と新しく気付くこともあるんですよ。空の色がいろんな色になるみたいに、本当にいろんな表情を見せてくれる素晴らしい曲です。できれば健康である限り、一生歌い続けていきたい。アニソンレジェンドの方たちって、いくつになられても当時と変わらぬ歌声を披露してくださるじゃないですか。私もアニソンの歌い手として、先輩方に少しでも近づけるよう、成長を続けていきたいです。

「天元突破グレンラガン」第27話より、アンチスパイラルに立ち向かうシモン。

──その言葉、劇中のシモンのセリフを思い出します。「俺たちは、1分前の俺たちよりも進化する! 1回転すればほんの少しだが前に進む!」。

「それがドリルなんだよ!」ですね(笑)。本当に「グレンラガン」は、名言が多い作品ですよね。人生の指針にしたくなるような、いつまでも心の真ん中で支えになるような言葉ばかり。緊張する場面とか、落ち込みそうなときとか、「グレンラガン」のことを思い出せばなんとかなる。そういう経験が、これまでに何度もありました。

──世代じゃないから観ていない、というアニメファンもいると思うのですが、そういう方に「グレンラガン」を紹介するとしたら?

中川翔子

無人島に持っていくアニメを10作選ぶとしたら、絶対に入る作品だと思います。もしまだ観ていない人がいたら、「喜びも悲しみも命のきらめきも、生きるうえで大事な要素を全部詰め込んだ超熱いアニメが『グレンラガン』だよ!」って教えてあげたい。きっと観る前と観た後とで、何かのスイッチが変わっちゃうと思います。キャラクターの生き様も、セリフやストーリー展開も、とにかくスケールが大きくて。象徴的なのが劇場版のクライマックスで登場する“超天元突破グレンラガン”ですよね、宇宙より大きいなんて(笑)。ロボットアニメは数多ありますけど、あの大きさを超えるロボットはそうそう現れないんじゃないかな。そういう意味でも突き抜けた作品だと思います。