「D・N・ANGEL New Edition」完結&豪華版発売 杉崎ゆきるロングインタビュー 「私にとって『DN』は親友のような存在」|入野自由、石田彰、置鮎龍太郎 アニメ版キャストコメントも

ファンの質問に杉崎ゆきるがお答え!
Q&Aコーナー

完結&豪華版「New Edition」の刊行開始を記念して、2020年12月に月刊ASUKA公式Twitterではファンから杉崎への質問募集が行われた。作者本人が疑問に答えてくれる貴重な機会ということもあり、同企画には質問が殺到。その中から選ばれた19個の質問への回答をここでは掲載する。

Q先生の1番のお気に入りキャラは誰ですか?
Aやっぱり大助です。
Q今はまだ中学生の大助たちですが、大人になったらこんな職業についてそう、こんなことしてそう、みたいなことって考えていたりしていらっしゃいますか?
A大助は絵を描く仕事か、美術がらみの仕事していそうです。日渡はしばらく表舞台から隠れますが、氷狩の芸術家を継ぐと思います。
Q2つに分かれた黒翼の魂に「ダーク・マウジー」「クラッド」と名付けられた経緯や由来があるのなら知りたいです!
Aダークは黒い翼のイメージから。クラッドはダークと対になる感じにしたかったので、DARKを逆読みしたKRADから来ています。
Q永遠の標や時の秒針のように人間態?がある美術品をデザインする際に、何か意識していることはありますか?
Aキャラのイメージを大切にしつつデザインしています。トワは特に楽しい感じにしたくてああなりました。
Q日渡くんの一人称(「僕」と「俺」)はどういう風に使い分けているのでしょうか?
A本気モードや、本心を語っている時に俺と言っているように思います。
Q日渡くんが伊達眼鏡をかけ始めたきっかけは何なのでしょうか?
A若くして偉い役職についているので、幼さを隠すためと、一枚レンズがあると距離感というか、コミュニケーションが取りやすいんだと思います。
Q大助のハネてる髪型が可愛いのです! 大助は考えた当初からあの髪型だったんでしょうか?
A最初っからハネまくりです。
Q強い絆で結ばれている梨紅と梨紗ですが、互いに「ここだけは理解できない」と思っていることはありますか?
A梨紗の自立心の強さ、梨紅の真面目な不器用さ。
Q氷狩の「短命」の呪いを解く方法はないのでしょうか?
Aあります。最終回をお楽しみに……。
Q冴原は日渡くんのレア写真を激写したりしていますか?
Aしてそうですが……どうでしょう。でも外には出せないかもしれません(怖くて)。
Q大助が怪盗業をしていて「良かった!」と思ったことはありますか?
Aいろいろ手先が器用で運動能力も高いので、恩恵をたくさん受けてると思うのですが、あまりに日常すぎて自覚してないかもしれないですね。
Qダークが「大助のここには敵わない」と思ってることはありますか?
Aこう書くと妙なんですが、強いんですよね、大助は……。と、同時に、優しいから強いんだと思います。そういうところが敵わないなあってダークは思ってると思います。
Q梨紗は色々髪型をアレンジしていることがありますが、先生のお気に入りの髪型はありますか? 私はいつものハーフアップが一番好きですが、ツインテールも可愛くて好きです。
A個人的に下ろしている髪型が好きです。ツインテールは描いていて楽しいです。
Qもし芸術家の一族に生まれていなかったら、芸術家以外で日渡くんがなりたいものはあったのでしょうか。作中で描かれませんでしたが、「夢」についてのレポートを、日渡くんがどう書いたのか気になります。
A弁護士とか刑事、検事、意外な所で探偵とかでしょうか。夢についてのレポートは、白紙だったと思います。
Q連載再開以来、日渡警視総監の謎や事実に何度も驚かされました。初登場時から想定されていたのでしょうか。
Aわりと最初から設定のままです。
QDNキャラが先生のアシスタントになってくれるとしたら誰にお願いしますか? やはり絵の上手い日渡くんでしょうか? それとも美味しいごはんを作ってくれる冴原でしょうか? または癒やし担当にウィズ??
Aああ、それ良いですねぇ……。おいしいご飯作ってほしい。ウィズを撫でたい。仕事面では大助一択ですね。器用で根性あって。日渡は怖くてお願いできません……。
Qキャラクターの初期設定(ボツ設定)があれば、知りたいです!
A連載開始前、ダークは大助の年齢と同じ設定でした。開始時に今の少し年上の設定になりました。
Qダーク様のヴィジュアルや性格、話し方などの細かいキャラクターはどのようにして決まったのでしょうか? 全てのアニメ・マンガ作品の中で一番大好きなキャラクターです。
Aありがとうございます。心がけていたのは、相手を不快にしない女たらし。それを根底とした身のこなし、話し方です。わりと最初から迷うことはなくあのビジュアルでした。
Q小学生の頃アニメで「DN」を知り、素敵なストーリーとともにヨーロッパの街並にすごく憧れを持ちました。背景を描くときにどこか参考にされた国・舞台とかはありますか? 個人的にはクロアチアのドゥブロヴニクが一番「DN」の街っぽいなと思っており、絶対一度は訪れたい国ですσ(^_^;)
A同じく、一度訪れたい国です(ドゥブロヴニク)。この国!という指定はないのですが、怪盗が飛び回るのにぴったりの街並みを想像して描きました。

アニメ版キャスト陣から
お祝いのコメントが到着!

入野自由(丹羽大助役)

入野自由

言わずもがなこの作品は、僕にとってとても特別な作品です。
18年前、、、当時15歳。豪華なスタッフとキャストに囲まれ、あらゆる初めての経験をさせていただきました。
あの時の経験があるからこそ今がある、そう思っています。
心の底から感謝しています。
当時、丹羽大助は鏡のような存在でした。
彼の中にある確かな「優しさ」が「強さ」となり、周りの人達に影響を与え、与えられ成長していきました。
その成長が当時の自分と重なる部分も多く、ありのまま、等身大で演じられたからです。
長い年月を経てどのような成長を遂げ、どんな結末を迎えるのか、この目で見届けられることがとても幸せです。
今まで応援してくださった方、ありがとうございました。
これを機にこの作品に触れた方、是非楽しんでください。
そして、、、杉崎先生!サインして頂いた画集(笑)、今でも大切な宝物です!
素敵な作品をありがとうございました!

石田彰(日渡怜役)

石田彰

この度は「D・N・ANGEL」がいよいよ完結するとのこと、おめでとうございます。
2003年のアニメ版に関わらせていただいてから随分と時が経ちました。
今見返して見ると自分もずいぶんと若く、気恥ずかしいものがありますが、それも歴史だと思えば感慨深いものです。
自分ですらそうなのですから、これまで走り続けてこられた杉崎先生の思いたるや、そしてずっと伴走してきた読者の皆さんの思いはどれほど大きなものでしょう。
そこには作品との別れに対する哀しみも含まれるでしょうが、今はゴール到達を祝福させていただきます。
そして杉崎先生、本当にお疲れ様でした。
担当させていただいた日渡怜というキャラクターを生み出していただき、ありがとうございました。

置鮎龍太郎(ダーク役)

置鮎龍太郎

当時の手帳を紐解くと、『D・N・ANGEL』に初めて携わったのは2003年2月7日(金)キャラクターソングのレコーディングからでした。
TVアニメ初回の収録はちょうどその1ヶ月後、3月7日(金)18時から。
大助役の自由くんは春から高校1年生という青春真っ盛り! まだまだ幼い印象でしたが、今やすっかり、ねえ~(笑)
ダークの半身でもあり、弟分のようでもある大助、今振り返るとそんな相棒よりも大人っぽさや色気を出そうと、自分もちょっと背伸びしてたのかも? 何だかこそばゆいバディ感ありましたね。
長い年月を経てその原作が完結を迎えられるとの事、本当におめでとうございます。みんな待ってましたよ。
大助は?ダークは?梨紅は?梨沙は?日渡は?クラッドは? ハラハラしながら見守りたいと思います。
あ、そういえば、ウィズって、、、とアニメを見て色々思い出しました。秘密ですがw