コナンや安室と事件を解決!リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」にコミックナタリー記者がトライ

SCRAPが贈る体験型イベント・リアル脱出ゲームと、青山剛昌原作によるTVアニメ「名探偵コナン」は、今年でコラボ開始から10周年を迎え、累計150万人以上の動員を記録してきた。そんなアニバーサリーイヤーの最新作として、現在東京・新宿の東京ミステリーサーカスほかでは、「リアル脱出ゲーム×名探偵コナン『追憶のハロウィンからの脱出』」が開催中。高木刑事が、江戸川コナンと安室透に過去にハロウィンシーズンの結婚式場で起きた事件について語り、参加者はコナンや安室とともに事件の真相に迫っていく、というオリジナルストーリーが紡がれる。

コミックナタリーでは開催を記念し、記者自らが「追憶のハロウィンからの脱出」を体験。さながら本物の結婚式場のようなセットの中、次々と降りかかる謎や難解なトリックに、体当たりでトライしてきた。ゲームの結果は……? レポートでチェックしてみよう。

取材・文 / 佐藤希撮影 / 清水純一

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン
「追憶のハロウィンからの脱出」とは?

今年で初回開催から10周年を迎える、TVアニメ「名探偵コナン」シリーズとリアル脱出ゲームのコラボイベント最新作。劇場版「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」の後日譚となるオリジナルストーリーをもとに、とある結婚式場で起きた事件を参加者が江戸川コナンや安室透とともに解き明かしていく。

左から江戸川コナン、安室透、高木渉。

左から江戸川コナン、安室透、高木渉。

「追憶のハロウィンからの脱出」公式サイト

成功なるか?
「追憶のハロウィンからの脱出」コミックナタリー記者がトライ

本格的な結婚式場が登場、会場の作りこみに驚き

アニメ「名探偵コナン」とリアル脱出ゲームのコラボレーション企画は、今年で初回開催から10周年を迎える。記念すべきアニバーサリーイヤーに開催中の最新作「追憶のハロウィンからの脱出」を体験すべく、記者は東京・新宿の東京ミステリーサーカスを訪れた。

過去に別作品のリアル脱出ゲームに参加したことがあるものの、1人での謎解き能力に不安を覚えた記者。そこで社内で希望者を募り、「名探偵コナン」シリーズのファン、経験値とスキルに期待してリアル脱出ゲームにハマっている者、ミステリー小説好きの3人にも参加してもらった。

会場は東京ミステリーサーカス地下にある、ヒミツキチラボ大ホール。入口にはウェルカムボードのほか、オレンジを基調にした花々、かぼちゃなど、“ハロウィンシーズンの結婚式”というテーマに沿った飾り付けが施されていた。受付を済ませ、会場に足を踏み入れると、ワイングラスの乗った丸テーブルが室内いっぱいに配置されていたほか、入口同様にハロウィン風のデコレーションが随所に見られ、本当の結婚式さながらの作りこみに期待値が上がっていく。会場を見回すと、パーティドレス姿の一般参加者もちらほらと目に付き、あたかも本当に結婚式に招かれたような気分になり始める。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。
リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。

受付でもらった札を見ると、どうやら記者たちは新婦が大学で所属していたサークルのメンバーとして結婚式に呼ばれているらしい。「脱出できますかね」「さすがに解答率0%はカッコつかないから、がんばりましょう」などと話しながら、新郎と新婦のプロフィールカードを眺めていると、会場が真っ暗になり、イベントがスタートした。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」で使用する名札。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」で使用する名札。

イベントスタート、そして事件が……

「追憶のハロウィンからの脱出」では、4月に公開された劇場版「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」の後日譚に当たるオリジナルストーリーが、本イベントのために録り下ろされたボイスによって展開される。東京・渋谷の人々を巻き込んだ、爆発物による大規模な事件から数日後、高木刑事は過去に経験したとある事件で感じた違和感を解消するため、毛利小五郎を訪ねて毛利探偵事務所を訪問。あいにく小五郎は外出していて、高木は小五郎の帰りを待つため喫茶ポアロに立ち寄り、居合わせた江戸川コナンと安室透からその違和感について話してもらえないかと促される。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。
リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。

高木によると、彼は以前、ある夫婦が何者かに脅迫されていると知らされ、警戒のために彼らの結婚式に出席することになっていた。しかし会場を間違えてしまい、急ぎ現地に向かっていると、式場で事件が発生したという知らせが入る。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。

ここで映像はストップし、探偵帽とマント姿の司会者が軽快に式を進行し始める。「追憶のハロウィンからの脱出」のプレイヤーである我々は、高木が出席するはずだった結婚式の参加者、という設定のようだ。司会者のトークを聞いていると、新郎の友人だというひときわテンションの高い男性客が登場し、参加者たちの視線を集めた。今回のイベントでは、通常のチケットのほかに、参加者自身が決められた役を演じる「配役チケット」が用意されており、新郎役と新婦役になった参加者が登場すると、盛大な拍手が起きる。新郎新婦が会場の高砂席に着席すると、先ほどの男性客が立ち上がり、スタッフから受け取ったワインを口にする。しかしワインには毒物が混入されていたらしく、彼は倒れこんでしまう。頼みの綱である高木は到着まであと1時間ほどかかるという。結婚式の出席者であるコミックナタリー記者たちは、高木が到着するまでの間、会場に残る手がかりから、犯人を推察することとなった。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。

ワインを手に取る参列者。このあと悲劇が……。

ワインを手に取る参列者。このあと悲劇が……。

捜査開始! 膨大な情報量に取材班は苦戦

司会者による説明が終わり、いよいよ事件の捜査がスタート。出席者たちは最大6人のチームを組み、手分けして会場内にちりばめられたヒントを探しながら、犯人の手がかりを追っていく。キラキラと光るワイングラスや、新郎新婦の思い出を切り取った写真など、一見普通の飾り付けに見えるものでも、正解へのヒントを握っている場合があり、油断ができない。ヒントと思しきものをまとめたメモや、スマートフォンで撮った写真を駆使しながら情報をまとめることに。しかしあと少しのところで、正解にたどり着くことができず、そうこうしているうちに、第2、第3の謎が次々と降りかかる。早々と1つ目の謎を解いた別テーブルの参加者たちとは対照的に、取材班は次第に緊張感に包まれていく。

配られた資料、会場の様々な物を活用して謎解き。どんな些細な違和感も見逃せない。

配られた資料、会場の様々な物を活用して謎解き。どんな些細な違和感も見逃せない。

一見普通の飾り付けに見えるものが、捜査の鍵になる場合も。

一見普通の飾り付けに見えるものが、捜査の鍵になる場合も。

各テーブルにあらかじめ設置されたヒントブックの助けを得たり、会場スタッフの丁寧なフォローを聞きながら、なんとか1つ目の謎を解いた記者たち。その後も出席者自身のスマートフォンでQRコードを開いたり、各テーブルに配られたタブレットで映像を見たりしながら、犯人と思しき人物や犯行のトリックに着々と迫る。途中、あまりの臨場感と情報量に思考が散らばり、記者はほぼ「ヤバい」しか口に出せなくなるというハプニングに見舞われるも、あるアイテムのからくりをたった1人で見抜くという同僚のファインプレーを目の当たりにし、かろうじて平静を取り戻した。

タブレット、スマートフォンを駆使して真相に迫っていく。しかし記者は次第に焦り始め……。

タブレット、スマートフォンを駆使して真相に迫っていく。しかし記者は次第に焦り始め……。

残る事件の謎はあと少し! 最大限の集中力を発揮した結果は?

そこからは弾みが付き、続けて起きる事件の謎もスムーズに解くことができるように。当初は緊張しつつも、会場内の細かい仕掛けに感心しながら和気あいあいと取り組んでいた取材班だったが、イベントが進むに連れて捜査にのめり込んでいき、最終的には「これとか?」「違う」と必要最小限の単語のみでの会話となっていった。未解決の謎はあと2つとなり、取材班も最大限の集中力を発揮して挑み、なんとか正解にたどり着いたものの、スタッフに報告をしに行く直前であえなくタイムアップを迎えてしまう。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。

リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」の会場の様子。

事件の捜査タイムが終わると、高木からの説明を聞いたコナンと安室が、映像を通じて事件の概要を説明していく。ほぼ無言で挑んだ残り2つの謎が解けると、「そんな所にヒントがあったのか!」という驚きや、「もう少し早く答えがわかっていれば……」という悔しさでいっぱいに。TVアニメでコナンが事件のトリックを解説する、おなじみの場面に自分も居合わせたような臨場感に満足しながら、イベントは幕を閉じた。なお取材班の正解率は100%中70%となり、捜査成功ラインの80%に惜しくも届かず失敗。同行してもらった同僚に感想を尋ねると、「取材でこんな楽しんでいいのかというくらい面白かった」「会場の作りこみにびっくり。夢中になって会場を走りそうになった」「あと少しで成功できそうだったので悔しい。真実はいつも1つ」と大満足の模様だった。

取材班は惜しくも脱出失敗。

取材班は惜しくも脱出失敗。

会場入り口のフォトブース。謎解きを楽しんだ記念に、写真撮影をしよう。

会場入り口のフォトブース。謎解きを楽しんだ記念に、写真撮影をしよう。

イベントをもっと楽しめる!
普通のリアル脱出ゲームとは変わった体験ができる
チケットもご紹介

最大6人でプレイする「追憶のハロウィンからの脱出」。1人で参加して、他の参加者とチームを組んで遊ぶことも可能だが、イベントをさらに深く楽しめるチケットも販売されている。

1. 仲間たちとわいわい謎解き! 「グループチケット」

1~6人の好きな人数でテーブルを貸し切って、イベントを楽しむことが可能。6人で利用した場合、1人あたりの料金が通常チケットよりもお得になるメリットも!

「グループチケット」でのプレイイメージ。

「グループチケット」でのプレイイメージ。

2. なりきって濃厚な物語を体験……「配役チケット」

配役付きチケットを購入すると、新郎、新婦、医者などストーリー進行を左右するかもしれない重要な役目が与えられる。自分の行動が事件解決の糸口となるかも? 通常チケットと同じ値段で、さらに深い物語を体験しよう。

「配役チケット」でのプレイイメージ。

「配役チケット」でのプレイイメージ。

3. イベントの思い出を自宅でも。「特典付きチケット」

ここでしか手に入らないプレミアムグッズがもらえる「特典付きチケット」。オリジナルデザインのマグカップと、少年探偵団と安室が登場する謎「お菓子ゲット大作戦」がセットになっており、自宅でも謎解きが楽しめる。

「特典付きチケット」に付属するマグカップ。

「特典付きチケット」に付属するマグカップ。

コナン&安室の記念ビジュアルのアクスタに、
喫茶ポアロのサンドウィッチ?
イベントで遊んだらグッズもチェック!

会場内グッズ売り場では、「追憶のハロウィンからの脱出」のオリジナルグッズも販売中。ハロウィン風の衣装を着たコナンや安室を描いたイベントメインビジュアルのアクリルボードやアクリルスタンドは、参加者からも強い人気を誇っている。変わり種の商品としては、折りたたむとハムサンドが現れる「喫茶ポアロのサンドウィッチ風ハンカチ」や、イベント終了後もまだまだ謎解きが楽しめる「謎付きクリアファイル」も。また、「名探偵コナン」とリアル脱出ゲームのコラボ10周年を記念したオリジナルグッズも販売されているため、併せて要チェックだ。