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バッファロー吾郎の2人がコミックシーモアから選んだ 年末年始に読みたい10冊

プロレスファンも納得の格闘マンガ

「ドリフターズ」1巻

竹若 なんでもありってことでいうと、「ドリフターズ」は「古今東西の英雄が異世界で戦う」っていう設定作ったのがホントにすごいですよね。まさに「なんでもできるやん」っていう。英雄がヨーロッパに出現とかなら、キャラがどういう感じで動くのか想像がつく部分はあるんですけど、異世界だとまったく予想できない。ノリにノッて描かれてるんだろうなっていうのが伝わってくるんですよね。「喧嘩稼業」もそうですけど、単行本の刊行ペースがゆっくりでも全然待てますよ(笑)。

──今お話にも出ました「喧嘩稼業」と、A先生が選んだ「グラップラー刃牙」シリーズ、どちらも格闘マンガですね。

バ吾A まあ僕たちもともとプロレスファンですしね。

竹若 僕にとっては数ある格闘マンガの中で「喧嘩商売」「喧嘩稼業」は1つ頭抜けてますね。いろんな格闘技の使い手が出てくる中で、どのキャラも格闘技に命を賭けてる感じが伝わってくる。連載の方では最強の格闘技を決めるトーナメント戦が始まりますけど、ホントに誰も負けへんちゃうんかという気さえしてきますから。

バッファロー吾郎A

バ吾A そういう「どの格闘技が一番強いんやろうか」みたいなことはよく考えちゃいます。僕がセレクトした「グラップラー刃牙」シリーズに関して言うと、やっぱり魅力はキャラに集約されてる。板垣先生にお会いしたときに「刃牙と勇次郎を対面させた時点では、どちらを勝たせるかとか結末みたいなものは一切決めてなかった」というお話を伺ったんですけど、キャラが物語を動かすってこういうことかと思いました。

マンガ家は1人で映画を撮っているようなもの

バッファロー吾郎A

バ吾A 実は僕も「グル名刺」というマンガを描いてるんですよ。

竹若 これ、味ありまくりの絵柄ですよね。マンガを描けるって尊敬しますよ。マンガ家さんて言ってみれば1人で映画を撮っているようなものでしょ。ストーリーを考えて、コマを割って、演出とかも決めて……。なかなかできることではない。

バ吾A 僕は「スーパーアシスタント」っていう名目でタナカカツキさんにいろいろと手伝ってもらってたんで、ほぼカツキさんのおかげみたいな部分もありますけど(笑)。

──コミックシーモアでは電子化と同時に配信する予定とのことです。

バ吾A えっ、ありがとうございます。右も左もわからんまま描きましたけど、カツキさんがバックにいるので安心して読んでみてください。

コミックシーモア

20万冊以上の品揃えを誇る国内最大級の電子書籍配信サイト。2014年8月16日にオープンから10周年を迎えた。1つのアカウントにつき最大5台までのデバイスを紐付けることが可能。「ブラックジャックによろしく」など、無料で読めるコミックも200冊以上提供している。また毎月200本以上の大量キャンペーンを開催しており、現在コミックシーモア利用者2000万人突破記念として、無料登録するだけで現金1000万円が当たる「総額2000万プレゼントキャンペーン」を実施している。

バッファロー吾郎(バッファローゴロウ)
バッファロー吾郎

1989年に結成されたバッファロー吾郎Aと竹若元博からなるお笑いコンビ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。コント芸のナンバーワンを決める「キングオブコント2008」では優勝者に輝いている。バッファロー吾郎の2人が主催するお笑いイベント「ダイナマイト関西2014」のDVDも発売中。なおバッファロー吾郎Aはタナカカツキ協力のもと、2014年10月にコミックエッセイ「グル名刺」を上梓した。