ナタリー PowerPush - TOMORO

“ネオヒップホップ”で日本の若者を元気にする

青年実業家として映像制作会社や広告代理店、飲食店を経営・プロデュースし数々の成功を収めてきたTOMOROが「LOVEドッきゅん♥2♥feat.CLUB PRINCE~六本木 PARTY★SONG~」以来1年ぶりに新曲を発表。今年9月にリリースされた「PARTY MAKER feat.HI-D」より毎週新曲をリリースしギネス世界記録に挑戦している。

そんなTOMOROが新曲連続リリース第15弾として、自身がプロデュースしたシンガーのSAYALAをフィーチャリングゲストに迎えた「二人愛 feat. SAYALA」をリリースした。これまでもHI-DやMay J.といったアーティストとのコラボ楽曲を送り出し話題を集めてきたTOMORO。何より派手な行動を好み、人と同じことはしたくないと考える彼のアーティストとしての原点はどこにあるのか? ナタリーではこれまであまり語られなかった彼自身のパーソナルな部分と、TOMOROが打ち出す“ネオヒップホップ”とは何かに迫った。

取材・文 / 古川朋久 撮影 / 塚原孝顕

 
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野球を辞めて街に出ました

──横浜で活躍されていたというお話は伺っていたのですが、ご出身は北海道ですよね?

TOMORO

はい、生まれは北海道の小樽で中学から親の都合で横浜で過ごしてました。そこから高校野球の強豪校・横浜高校に進学した感じです。野球は中学のとき毎日のように練習していて自信があったんですけど、高校に入ったら周りのやつらがプロ野球でドラフト1位指名来ちゃうようなレベルばかりでとてもじゃないけど敵わなかったんです。そのころは真剣にプロ野球選手になろうと思ってたんですけど考えが甘すぎましたね。同期や先輩は今プロ野球で活躍してる超有名選手ばかりですよ。

──そこで挫折を経験されたんですね。

それなりに期待されて入ったんですけどね。根本的に「女の子にモテるでしょ」っていう理由で小学生のときもバスケを始めたし、中学もバスケ部だったんですけど途中から「やっぱ野球のほうがモテるだろ」っていう理由で野球を始めていたので、そういうチャラい考えじゃトップクラスのやつらには敵うわけがないんですよ。まあそれでもがんばって毎日自衛隊のような訓練にも耐えてましたけどね。朝は4時起きだし夜は22時くらいまで練習で、終わってから毎日素振りも500回やるような野球漬けの毎日でしたよ。でもそれだけやっても生まれたときから硬球握ってたようなやつらとの15年の差は埋められなかった。

──そこで野球には見切りをつけたんですね。

そうです。野球部を辞めて街に出ました。横浜駅の西口辺りに毎日繰り出して、ほかにも学生とか怖そうなお兄さんとかいろんな連中はいたんですけど、僕は1人だったのでたくさんケンカもして。でもすべて乗り越えて。そこから仲間を率いて洋服の転売を始めることにしました。

──高校生でもう商売してたんですか?

はい、服を安く売ってくれる先輩がいたので、それを大量に仕入れて売ってました。当時はちょうどヒップホップのファッションにみんな憧れてて大きなダボッとした服が流行ってたんですよ。それの正規物のみを仕入れて売ってました。これを全国展開して途中からオリジナルのシャツやタオルとかも作って、めちゃめちゃ売れてかなり儲かったんです。

心を入れ替えて携帯ぶっ壊す

──ラップとの出会いもそこからですか?

TOMORO

そうです。やっぱりそれ系の服を買いにくるのはラッパーだったりDJやダンサーだったりで。どんどんそういうやつらと仲良くなって彼らがクラブとかでラップを披露してるのを観てるうちに「俺がやったほうがカッコいいだろ」って思っちゃって(笑)。

──そこが音楽との出会いということですか。

もともとピアノは子供のときからやっていたんですけど、自分で歌うっていうのはそのときが初めてですね。もういきなり実戦でしたよ。クラブに行って気に食わないやつからマイクをぶん取ってフリースタイルで仕掛けていくんです。毎日毎日いろんなクラブに行ってはそういうことしてて。途中から自分ではやらなくなり、部下にそれをやらせて遠目で見て笑わせてもらったりと、今思うとけっこうなもんですよね(笑)。

──商売もやりつつラッパーとして活動を始めて……って、なんか10代の行動とは思えないですね(笑)。そのあとは何をされてたんですか?

お金がある程度貯まったのでいろんな国の音楽をこの身体で体験したくて海外に行きました。ドイツ、フランス、スイス、スペイン、バリ、ニューヨーク、北京ですね。それらの国に行って本場の音楽に触れながらグルグルしてたんですけど、気付いたら資金が尽きてしまって。まあまた服で稼げばいいかってくらいの気持ちで日本に戻るんですけど、もうブームは去ったあとでまったく服が売れなくなっちゃったんですよ。

──そこでまた新しい事業を始めたんですか?

TOMORO

いや、そこで一旦勉強し始めるんですよ。本当に今まで一切勉強してこなかったので偏差値も30くらいで。それに派手なこともやってきたのでいろいろと親に迷惑もかけてきちゃったし親孝行しないとなって、一念発起して。「俺はもう心を入れ替えて、とりあえず携帯ぶっ壊す」って言って親の目の前で携帯を真っ二つにしました。

──これまでの自分と決別したわけですね。

過去の自分にさよなら、みたいな。それで「俺はこれから勉強して世界の建築王になって家をプレゼントするから」って親に約束して、そこからはもう勉強の日々。偏差値も63まで上げましたよ。で、気付いたら学年で1番になってて。リアルに首席で卒業できたので推薦でどの大学でも行けるようになったんですけど、建築デザインの分野で日本一ならってことで芝浦工業大学の建築工学科に入りました。

配信限定シングル「二人愛 feat.SAYALA」 / 2013年12月18日発売 / 250円 / Universal Music LLC
配信限定シングル「二人愛 feat.SAYALA」
収録曲
  1. 二人愛 feat. SAYALA
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配信限定シングル「PARTY MAKER feat.HI-D」 / 2013年9月11日発売 / 250円 / Universal Music LLC
配信限定シングル「PARTY MAKER feat.HI-D」
収録曲
  1. PARTY MAKER feat.HI-D
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配信限定シングル「PARTY OUT feat. May J.」 / 2013年11月13日発売 / 250円 / Universal Music LLC
配信限定シングル「PARTY OUT feat. May J.」
収録曲
  1. PARTY OUT feat. May J.
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TOMORO(ともろう)

TOMORO

六本木や横浜を中心に活躍するヒップホップアーティスト兼プロデューサー。青年実業家としての顔も持ち、映像制作会社や広告代理店、飲食店の経営なども行っている。2012年に「LOVEドッきゅん♥2♥feat.CLUB PRINCE~六本木 PARTY★SONG~」でメジャーデビューし、2013年9月にはHI-Dを客演に迎えた「PARTY MAKER feat.HI-D」を皮切りに毎週新曲リリースでギネス世界記録に挑戦中。同年11月にはMay J.とのコラボ曲「PARTY OUT feat. May J.」をリリース。12月には自身がプロデュースを担当したシンガー・SAYALAと「二人愛 feat. SAYALA」をリリースした。