リミックスから過去を掘り下げてもらえれば

──今回の曲は"TETSUYA"としてリスタートするにあたって、うってつけの曲なんじゃないでしょうか？

そうですね。"TETSUYA"名義では初の作品なので、この曲でよかったなと思ってます。

──ちなみに"TETSUYA"というアーティスト名にはもう慣れましたか？

慣れたどころか、逆に今は以前の"tetsu"って表記のほうが違和感がありますね。「てっちゃん」って呼ばれるのは全然抵抗ないんですけど、字面で見ると"tetsuya"や"TETSUYA"のほうがしっくりきますね。たまに"tetsu"って書いてあるのを見ると「あれ？ なんか足りない」って思うぐらいです（笑）。

──カップリングには「Can't stop believing」のリミックスが収録されていますが。

「Roulette」がアニメのオープニングテーマになったこともあって、このタイミングで僕のことを知ってくれるリスナーもたくさんいると思うんです。なので、カップリングとしてひとつ前の作品のリミックスを入れて、オリジナルに興味を持ってもらえたらいいなと考えて。リミックスを先に聴いた人が「オリジナルはどんなアレンジなんだろう」って聴いてくれたらうれしいですし。そこからさらに掘り下げて、僕の作品をもっと知ってもらえればという思いから、ひとつ前の作品のリミックスを入れるようにしています。

──今回のリミックスはRYUKYUDISKOが手がけていますが、彼らに依頼したいきさつは？

RYUKYUDISKOはレーベルメイトですし、どんな感じでリミックスしてくれるのか単純に興味があったんです。

──完成した音源を聴いてみた感想はいかがですか？

「なるほどね、こうなるんだ」って思いました。僕の元から手放して「好きにぶった切ってください」みたいな感じで依頼したので、新鮮で面白かったです。

9年目でやっと初のツアー

──2010年7月11日からは初のソロツアー「FIRST TOUR 2010 ルーレットを回せ！」も始まりますね。

はい、ソロデビューして9年目でやっと初のツアーです（笑）。初のワンマンライヴも今年の1月ですし……。まあとりあえず、初めてのツアーなので小さいところから始めようと思ってスケジュールを決めました。バンドメンバーも替わってますし、一から作らないといけないので、リハーサルもしっかりやっていこうと。この6人で全国で揉まれて、ひと回り大きくなって東京に帰ってきたいと思っています。

──TETSUYAとして記念すべき初ツアーを新たなメンバーで回るわけですね。

ちゃんとバンド名もあって。"Juicy-Bananas"っていうんですけど。かなりカッコいいメンバーが揃ってるので、ぜひメンバーを見に会場に足を運んでいただけたらと思ってます（笑）。さっきも言ったとおり僕のルーツは80年代にあるので、ルックスから入るところがあるんですよ。あと、自分では人でもモノでも新しく発掘したり、見つけ出すのが得意だと思っているので、そういう僕の目で集めたメンバーと全国を回るのは楽しみですね。「おいTETSUYA、邪魔だからちょっと下がってろ」って言われたら僕がステージ袖に下がるぐらいの気持ちでいます（笑）。そのぐらいカッコいいメンバーだっていう自信はありますね。

──華やかなバンドですね。

うん。だけどもちろんルックスだけで選んでいるわけではないんですよ。ルックスだけで演奏が下手だったり、才能がなかったら、やりたくても一緒にできないんで。才能もテクニックもあって、ルックスもいいっていう人じゃないと無理だと思いますし。今までもそうですけど、いろいろな縁があって才能のある人たちと出会えて、こうしてやってこれていると思うので、そういう状況にはすごく感謝していますね。

──シングルとツアーでいよいよソロ活動が本格化するとなると、今後のプランも気になるところですが。

「2010年第1弾シングル」とうたっているので、当然第2弾・第3弾があると思ってもらってかまいません。去年おととしとソロ活動がなかったので、今年は精力的にやっていきたいですね。とは言えファンやスタッフのみなさんの支えがないと、僕ひとりでは何もできないので、応援してもらえればうれしいと思ってます。