ナタリー PowerPush - 中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014

佐藤タイジ×SUGIZO “陽”と“陰”の表現者が語るエネルギー問題の未来

9月27、28日に岐阜・中津川公園内特設ステージにて、佐藤タイジ(シアターブルック)主催の野外ロックフェス「中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014」が行われる。「THE SOLAR BUDOKAN」は会場運営に関わる電力をすべて太陽光発電によりまかなうライブイベント。これまでに東京・日本武道館をはじめ各地で実施されており、中津川では昨年9月に引き続き2度目の開催となる。

ナタリーでは、総勢40組以上の出演者の中から佐藤タイジと、さまざまな社会問題に向けて積極的な活動を続けるSUGIZOの対談をセッティング。お互いの印象や音楽のルーツを始め、アーティスト仲間の交友関係、原発問題、果ては加山雄三の魅力まで、存分に語り合ってもらった。

取材・文 / 秦野邦彦 撮影 / 梅田航

 
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COLDFEETがつないだ友情

佐藤タイジ SUGIZOくんに「中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014」に参加してもらえてうれしいですよ。

SUGIZO こちらこそ光栄です。タイジくんと仲良くなったのはこの数年ですけど、たぶんデビュー当時から会ってはいるよね。

佐藤 そうだね。あと、お互いにレイヴカルチャーに足を踏み入れたのが同じタイミングだったから。

左からSUGIZO、佐藤タイジ。

SUGIZO 90年代後期ぐらい。

佐藤 「SUGIZOくん、こういうのも好きなんだ?」みたいな。初めて一緒に演奏したのは、2007年11月のCOLDFEETのライブだったかな。

SUGIZO そうか、じゃあ、ぼくらが仲良くなったのはWatusiさんがキューピッドだ(笑)。

佐藤 そうそう。そのときにちゃんと話するようになって。

SUGIZO 僕はCOLDFEETがデビューした97年頃、J-WAVEで番組持っていて、彼らのことがすごく気に入って毎週かけてたんだよ。ボーカルのLori(Fine)も美人だし、なんとか彼らと友達になりたいと思って(笑)。

佐藤 そうなんだ(笑)。SUGIZOくんとは音楽の好みがけっこう被ってることが多いよね。

SUGIZO 僕はヴィジュアル系のように思われてるんですけど、音楽的なルーツはむしろタイジくんに近いんだよね。例えば、タイジくんのギターを見ると「カーティス(・メイフィールド)を感じるな」とか思うわけです。

佐藤 そういうのもちゃんと通ってるから。

SUGIZO 加藤登紀子さんと近年親しくさせていただいてるんですけど、今年3月の「Peace On Earth」で登紀子さんがタイジくんのセッションに参加するときに僕も参加させてもらったよね。

佐藤 そのときはバイオリンでね。

SUGIZO しかもリハは直前に舞台裏で一瞬合わせただけで(笑)。即興でバンバン合わせて、あれは楽しかったな。

佐藤 SUGIZOくんってギターより先にバイオリンやってた人じゃん? こんなにバイオリンうまいのかよ、って思った。

SUGIZO 難しいことはできないけどね。

佐藤 いや、やってたよ。あれは俺ショック受けた。しかもなんかピッチよかったもん。意外とバイオリンやってる若い人って、ピッチが惜しいみたいなことあるじゃない?

SUGIZO バイオリンと歌は似てるからね。だからタイジくんはわかると思うんだけど、結局それは耳がシビアかどうかってことなんだよね、シビアだと体がそこについてくから。

佐藤 てことですよね。

僕たちは太陽サイドと月サイド

SUGIZO タイジくんは昔からよく観ていて、シアターブルックはもちろんですけど、僕はとにかくThe SunPaulo(佐藤タイジと森俊之のエレクトロユニット)が好きで実は何度もこっそりライブに行ってるんだよね。

佐藤 ええー、マジで?

SUGIZO アルバムも買ったし、「WISDOM」(The SunPauloが主宰するパーティ)によく行ったよ。

佐藤 ありがとうございます!

SUGIZO だから一昨年出した僕のシングル(「SUPER LOVE 2012」)で森さんに弾いてもらったんだ。COLDFEETと共同プロデュースで、Watusiさんがベース弾いて、Loriが歌って。

佐藤 森くんが鍵盤?

SUGIZO それぜひ聴いてほしいな。ハウス×エレクトロ×ファンクな曲で絶対気に入ってくれると思うよ。とにかくThe SunPauloを聴いてシアターブルックとはまた違った面がとても好きだった。シアターブルックって基本的にはソウルフルな面とか太陽のような大らかさがありながら、意外とディレイを駆使してトリッキーなことするじゃない?

佐藤タイジ

佐藤 がんばるからね(笑)。

SUGIZO オーガニックな面とテクノやトランスをルーツにするフィーリングが感じられたので、常々近いなと思ってたんですよ。

佐藤 いやいやいや、LUNA SEAのギタリストがこうやって言ってくれるなんて、ありがたい話ですよ。うちら別に何か損得の関係性があるわけじゃないじゃん? いわゆる、ただの友達じゃん? 気が付いて横見たらいた、みたいなさ。面白いよね。

SUGIZO お互いデビューして20年くらいでしょ? うちは92年なんだけどタイジくんは?

佐藤 早い! うちは95年。

SUGIZO 95年? もっと早かったイメージがある。僕らは早かったね。22歳のときだから。ただそれはひとつ失敗のもとだったね。

佐藤 え?

SUGIZO あと2、3年我慢して、もっと能力を高めてから世に出ていくべきだったと今は思う。まだ音楽家として未熟な状態で世に出てしまったから。

佐藤 いいじゃないですか。今が大事ですよ。

SUGIZO まあ、そうなんだけどね。で、タイジくんの音楽はずっと好きだったわけですよ。全身で表現する感じというか、楽器が完全に身体と一体化してるじゃない? 僕もそういうタイプに憧れているし、自分もそうでありたいと思っていたので、実はルーツとか考え方とかとても近い人種だと勝手に思っているんだ。タイジくんはそれを太陽として表現して、僕は月として表現してきたと思っている。

佐藤 ああ、なるほど。わかる。

SUGIZO レイヴカルチャーやサイケデリックがルーツにあったり、ニューウェイブも好きでしょ? テクノも好きだし。実はものすごく音楽的には近いところにいながら、太陽サイドと月サイドでどう表現するかをそれぞれ追求してきた。そういう関係性だと僕は認識してるんです。

佐藤 だからうれしいんだ。考え方は一緒でも、いざ一緒に演奏してみると「あれっ?」ってなるアーティストもいるけど、SUGIZOくんに関してはないんだよね。すぐ足並みが揃うっていう。

SUGIZO そこも似てるよね。実はセッションをやり倒してきて、今に至るでしょ?

佐藤 そうそう。こないだ聞いたJuno Reactorの話、爆笑だったもん(笑)。

SUGIZO でしょ? タイジくんが渋さ知らズと一緒にやった話も面白かったよ。お互いそういうことをさんざん経験してきて、相当鍛えられたわけでしょ?

佐藤 少々のことではヘコたれなくなってんだよね(笑)。

中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014
2013年9月27日(土)、28日(日)
岐阜県 中津川公園内特設ステージ
OPEN 10:00 / START 11:00
9月27日(土)出演者
Dragon Ash / Char / Dachambo / SOLAR JAZZ SESSION / TAKA(Feeder, Muddy Apes) / 堂珍嘉邦 / DJダイノジ / FLiP / FLYING KIDS / GOMA & The Jungle Rhythm Section / the HIATUS / インディーズ電力 / THE MAN / 仲井戸“CHABO”麗市 / RIZE / さかいゆう / SOIL & "PIMP" SESSIONS / 10-FEET
<~Village Of Illusion~出演者>
LIVE:うじきつよし / 岡野弘幹 / 高野哲(ZIGZO) / marron+Izpon+eiji / 柳川タカシ+堀嵜ヒロキ / 渡辺大知(黒猫チェルシー)
DJ:Kaoru Inoue / 社長(SOIL & "PIMP" SESSIONS) / 冷牟田竜之(THE MAN) / DJ 吉沢dynamite.jp / Dj LYN
DANCE SHOW:sdl caravan / KANAKO / 紫式舞
9月28日(日)出演者
東京スカパラダイスオーケストラ / UA / シアターブルック / ACIDMAN / a flood of circle / bird / Caravan / THE COLLECTORS / THE King ALL STARS(加山雄三、佐藤タイジ、名越由貴夫、ウエノコウジ、武藤昭平、高野勲、山本健太、タブゾンビ、古市コータロー) / 真心ブラザーズ / 蜜 / MY LIFE IS MY MESSAGE [矢井田瞳、おおはた雄一、山口洋(HEATWAVE)、仲井戸“CHABO”麗市] / NAMBA69 / SCOOBIE DO / SUGIZO / TRICERATOPS
チケット インフォメーション
  • 通し入場券 13690円
  • 27日入場券 8500円
  • 28日入場券 8500円
  • プレミアムキャンプ付き 通し入場券 18690円
  • キャンプ付き 通し入場券(場内駐車なし) 15690円
  • 駐車場付き 通し入場券 17690円
  • 駐車場付き 27日入場券 11000円
  • 駐車場付き 28日入場券 11000円
佐藤タイジ(サトウタイジ)
佐藤タイジ

シアターブルックのフロントマンにして、作曲家、プロデューサー、俳優など数多くの肩書きを持つアーティスト。1967年に徳島県で生まれ、14歳のときにギターを購入したことをきっかけに音楽の世界にのめり込む。1986年にシアターブルックを結成し、1988年にアナログ盤「Theatre Brook」をリリース。以降、日本随一のファンクバンドの顔として活躍する一方、MCUや清春、tobaccojuiceなどさまざまなアーティストのプロデュースを手がけその手腕を発揮している。2008年5月にはキャリア初となるソロアルバム「The Divorced Rockstar」をリリースした。東日本大震災後、太陽光発電による電力で運営するライブイベント「THE SOLAR BUDOKAN」を企画。2012年12月に東京・日本武道館、2013年9月に岐阜・中津川市で開催して大成功を収めた。また、うつみようこ、高野哲(ZIGZO)とともにインディーズ電力として活動するほか、加山雄三率いるTHE King ALL STARSの一員としても活躍している。

SUGIZO(スギゾー)
SUGIZO

1992年、ロックバンドLUNA SEAのコンポーザー、ギタリスト、バイオリニストとしてデビュー。現在X JAPAN、Juno Reactorのメンバーとしても世界規模で活動している。ダンスミュージックをベースにおいたソロワークをメインに発表しながら、映画音楽やコンテンポラリーダンスを手掛け、近年では「眠狂四郎無頼控」「7DOORS~青ひげ公の城~」「フランケンシュタイン」、「海峡の光」など舞台音楽作曲家としての活動にも力を入れている。音楽と並行しながら平和活動、環境活動にも積極的に参加。アクティビストとしてもよく知られている。目下、結成25周年となるLUNA SEAの14年ぶりの全国ホールツアーを敢行中。また10月にはX JAPANでのニューヨーク・マジソンスクエアガーデン公演が控えている。