ナタリー PowerPush - ロックスミス2014 古村大介編

ギタリスト古村大介の「ロックスミス」体験

本物のギターをコントローラにしてプレイするPlayStation3 / Xbox 360 / Windows PC用ゲームソフト「ロックスミス」。この最新作「ロックスミス2014」が先日リリースされ、好評を博している。

ナタリーでは同作の魅力を広く伝えるべく、さまざまなアーティストに「ロックスミス2014」を体感してもらう企画を展開している。第1弾のチームしゃちほこ、第2弾のかみじょうちひろ(9mm Parabellum Bullet)×ピエール中野(凛として時雨)に続く第3弾となる今回は、前作の特集から6回目にしてついにプロのギタリストとしてNICO Touches the Wallsの古村大介が登場。“プロ”の視点から「ロックスミス2014」の機能や面白さを検証してもらった。

取材・文 / 中野明子 撮影 / 笹森健一

プレイヤーの難易度にあわせて楽しめる ~ラーン・ア・ソングモード~

取材現場に弾き慣れたマイギターを持って現れた古村は、「普段あまりゲームをやってないんだけど、大丈夫かな……」と少し不安げ。しかしチューニングから始まるゲームの仕様に安心したようで、手慣れた様子で準備を終えると「ラーン・ア・ソングモード」から「ロックスミス」体験スタート!

まずは「ラーン・ア・ソングモード」で腕試し。

古村が最初に試した「ラーン・ア・ソングモード」は、タブ譜(ギター&ベースの押弦箇所をわかりやすく表示した譜面)を進化させたインターフェイスで、洋楽&邦楽の人気ナンバーにあわせて演奏するモードだ。彼は数多くのラインナップからMuse「Knights of Cydonia」をチョイス。「ロックスミス」初体験ということで簡単なレベルから始めた古村だったが、あっと言う間に弾きこなし「レベル上げてください!」とスタッフにリクエストした。

「ロックスミス2014」初体験中の古村大介。

「ロックスミス」の特徴は、自分のレベルにあわせてゲームの難易度を変えられる点。古村は難易度の高いフレーズを次々とクリアし、1曲を弾き終えると「これ楽しい!」と早くもハマった様子だった。過去にコピーしたことがあるThe Policeの名曲「Every Breath You Take」は、80%という攻略率でスタッフを驚かせる。感嘆する周囲をよそに古村は「ゲームだとエフェクター踏まなくていいからね(笑)」と謙遜した。

難解フレーズを徹底練習! ~リフリピーター~

「ロックスミス2014」初体験中の古村大介。

その後もOasis「Don't Look Back in Anger」、Iron Maiden「The Trooper」など次々プレイしてみせた古村。すっかり慣れたところで、難易度最高レベルに挑戦すべく「Knights of Cydonia」に再チャレンジしたいと申し出た。

さまざまな新機能が追加された「ロックスミス2014」だが、中でもオススメなのは自分が弾きたいフレーズを繰り返し練習できる「リフリピーター」機能だ。古村も新機能をフル活用し、「もう1回!」「さっきのところ弾き直していいですか?」と難解なフレーズを猛特訓。その目はどんどん真剣さを帯び、ついには「ここのフレーズ難易度100に!」という声が上がる。古村のストイックな一面が垣間見えた瞬間だった。

「GUITARCADEモード」をプレイ中の様子。

もちろんギター初心者でも楽しめるのが「ロックスミス2014」の魅力。新たに搭載された「GUITARCADEモード」では、ハードル走、カーレース、射撃など多種のミニゲームを通して、トレモロやチョーキングといったギターの弾き方を学ぶことができる。古村もいくつかのゲームに挑戦し、「これは誰でもできていいですね」と存分に楽しんだ様子。ちなみに彼は速弾きゲームで15万点という高得点を叩き出し、「速弾きは慣れてるから」と笑った。

コンポーザーにもオススメ! ~セッションモード~

「ロックスミス2014」に新たに搭載された「セッションモード」を体験中の古村大介。

今回の体験取材で古村が最後に挑戦したのは「セッションモード」。このモードではプレイヤーが自由に奏でるフレーズにあわせて、内蔵音源のドラムやキーボードが自動演奏でセッションをしてくれる。「ロック」「ブルース」「メタル」「ジャズ」「ファンク」といったジャンルのバンド編成を選べるだけでなく、自分でセッションをしたい楽器をカスタマイズもできる。

スタッフから説明を聞いた古村は「面白そうですね」と早速オリジナルのフレーズを弾きながらセッションを開始。「エオリアンメタル」「オルタナティブファンク」といったジャンルをセレクトし、即興で思いついたフレーズを奏でながら「これ作曲に使えるかも……」とつぶやく一幕も。「ロックスミス2014」を通して、作曲家としても刺激を受けた様子だった。

  • テクニックを駆使しながらプレイする古村大介。
  • 「ロックスミス2014」初体験中の古村大介。
  • 「ロックスミス2014」初体験中の古村大介。
Rocksmith 2014 / 2013年11月7日発売 / ユービーアイソフト株式会社 / プレイ人数:オフライン1~2人
[PlayStation 3] リアルトーンケーブル同梱版 / 8800円
[PlayStation 3] リアルトーンケーブル同梱版 / 8800円
[PlayStation 3] 通常版 / 6980円
[XBOX 360] 通常版 / 6980円
[PC] / 通常版 / 6980円
リアルトーンケーブル

2人同時プレイにはリアルトーンケーブルが2本必要です。
2940円 ※全機種共通

ベストアルバム「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ ベスト」 / 2014年2月5日発売 / Ki/oon Music
初回限定盤 [CD+DVD] / 3619円 / KSCL-2423~4
通常盤 [CD] / 2667円 / KSCL-2425
ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト
2014年1月14日(火)
大阪府 なんばHatch
<出演者>
NICO Touches the Walls / BIGMAMA
2014年1月15日(水)
愛知県 CLUB DIAMOND HALL
<出演者>
NICO Touches the Walls / [Champagne]
2014年1月23日(木)
東京都 EX THEATER ROPPONGI
<出演者>
NICO Touches the Walls / クリープハイプ
古村大介(ふるむらだいすけ)

1985年生まれ。2004年に光村龍哉(Vo,G)と坂倉心悟(B)、対馬祥太郎(Dr)とともにNICO Touches the Wallsとして活動開始する。インディーズでの活動を経て、2007年11月にミニアルバム「How are you?」でキューンミュージックからメジャーデビューする。卓越したギターテクニックと、ときに繊細でときに豪快なプレイが魅力。2010年に入ってからは作詞作曲活動も始め、活躍の幅を広げている。


2013年11月15日更新