ナタリー PowerPush - 黒木メイサ
早くも到着のニューシングルはメイサ流“エレクトロ・フラメンコ”
リミックスは遊びまくってくれたほうが楽しい
──ビデオクリップの仕上がりもかなり気になります。最初に浮かんだ映像がどう具現化されているのかという部分で。
けっこうエグイと思います(笑)。でも、今まではあれもこれもやりたいっていう気持ちがあったので、メイクや衣装をたくさん変えて撮ったりしてたんですけど、今回はわりとシンプルな感じで、動きとかそういう部分で違った見せ方ができたかなと思ってます。衣装なんて、言ってみたら全身タイツですからね。モジモジくんにならない程度ですけど(笑)。
──ダンスにはスペインで習ったフラメンコも生きています?
気付いてくれる人は気付いてくれるかなっていうぐらいですけどね。手の動きとかで、ちょっと意識した部分はあります。それをいろんなダンスと融合させて。
──ではカップリングのお話も伺いましょう。2曲目の「Go Ahead」は、ピアノがフィーチャーされたハウスナンバー。メイサさんの内面を感じられるような歌詞になっています。
こういう内面を歌う曲だったり、あとはバラードを歌うこととかもそうなんだけど、「MAGAZINE」というアルバムを経たからこそ、気持ち良く歌えるようになったっていうのはありますね。それまではちょっと恥ずかしかったけど、今は楽しくなったというか。
──前へと進む意志がサウンドとマッチして、すごく気持ち良く聴けました。
私は悩みとか心配とか考え事とかがあっても、それを引きずりたくない人間なんですよ。だから、そういう意味では立ち止まってるよりは前へと進みたいタイプ。例え、進んだ先が危険な場所で傷つくことがあったりしても、それは行ってみないとわからない、やってみないとわからないじゃないですか。実際、まだまだ私にはわからないことがたくさんあるので、この曲のような気持ちにはすごく共感できましたね。だからなのか、フラットな気持ちでレコーディングに臨めたので、すごく順調でしたよ。
──そして3曲目には既発曲「LOL!」のリミックスが収録されています。
リミックスっていうことを今までほとんどやってこなかったので、すごく新鮮でした。一度作った曲を外に出して、それが違った形で戻ってくるのは変な緊張感というか、「うちの子はどうなって帰ってくるんだろう」みたいな思いがあったりはしますけど(笑)、どうせやるなら遊びまくってくれたほうが楽しいですよね。実は、タイトル曲の「One More Drama」にも違うメロディのバージョンがあったりするんです。全然違った聴こえ方をして、そっちもすごくいいので、どこかで出せたらいいなとは思ってるんですけどね。
とりあえずわがままで居続けたい
──いいペースで音楽活動を続けているメイサさんですが、今後もその勢いは止まらなそうですか?
うん。動きます!
──おぉ、頼もしい。メイサさんの「この曲を今やりたい」という迷いのない思いは、アーティストとしてのすごく純粋で真っ当なわがままだと思うんですよ。なので、それはこの先も貫いてほしいなって思いますね。
そうですね。音楽をやり始めたことで、自分に対しても人に対しても素直になれるようになったと思うんですよね。とは言え、その素直さがどこまでなら主張として聞いてもらえて、どこまで行くとわがままになるのかっていうのはまだ今はわからないんです。ですが、とりあえずは自分の気持ちにストップをかけずに、わがままで居続けようかなと(笑)。
──アハハ。それがメイサさんらしいと思います。楽しみにしてますね。
そういっていただけると心強いです。ありがとうございます!
CD収録曲
- One More Drama
- Go Ahead
- LOL! ARP REMIX remixed by dee.c
- One More Drama (instrumental)
初回盤DVD収録内容
- One More Drama (Music Video)
- SPECIAL MAKING OF One More Drama
黒木メイサ(くろきめいさ)
1988年生まれ、沖縄県出身の女性シンガー。2004年に女優デビュー。2009年4月にアルバム「hellcat」で歌手デビューを果たし、シングルやミニアルバムを多数リリースしている。2010年10月には東京・恵比寿ガーデンホールで初のワンマンライブ2DAYSを敢行。ファッションイベントなどでも精力的にライブを行い、パワフルな歌声とクールでセクシーなダンスで幅広い層を魅了している。2011年1月、初のオリジナルフルアルバムとなる「MAGAZIINE」をリリース。