ナタリー PowerPush - THE BAWDIES

事故や震災を経てついに完成 ありったけの愛を詰め込んだ新作

仲間意識が感じられた男性限定公演

──5月14日・15日の下北沢SHELTER公演はバンドにとって初の女性限定&男性限定ライブでした。やってみた感想は?

ROY 女性はやっぱり強いですね。僕らが散々はしゃごうが何しようが、しっかり受け止めますよっていう母性が感じられて。ああいうハッピーな流れっていうのは、女性ならではなのかなと思いましたね。で、男性はワーッてやったらワーッでしか返せないという(笑)。僕らも男性なのでその気持ちはすごくわかります。

TAXMAN 女性限定公演のときは、ギターのソロで前に行くといい匂いがするんですよ。

──あははは(笑)。

TAXMAN で、男性限定公演の日は会場に入った瞬間から運動部の部室みたいなにおいがして(笑)。

インタビュー風景

JIM すごかったね。あんなにダイブが起きるライブも珍しいし。でもダイブしても、男性同士で起こし合ったりして(笑)。一見メチャクチャですけど、助け合いが目立ってビックリした。ダイブするくせに、マイクスタンドも絶対に倒さないし、演奏の邪魔はしないんですよ。

TAXMAN なんか仲間意識みたいなのが感じられて。

JIM 男って内輪ルールみたいなの、すぐ作りたがりますし(笑)。僕らもそうだもんね。

ROY 僕がフロアに降りたら「輪を作れー!!」ってお客さんが仕切って(笑)。

JIM ああいう流れが面白いよね。

──男性限定公演では、MARCYさんが客席からいつも以上にいじられてましたし。

TAXMAN 「MARCY、抱いて!」とか(笑)。

MARCY 男性からあんな感じでいじられるとは思ってなかったので、正直ビックリしました。普段のライブは女性のお客さんが多いので、男性の声ってドラムの位置からはあまり聞こえないんですよ。でも、あの日は男性の声だけがあんなに飛び交って異様でしたね。

武道館公演が決してゴールではない

インタビュー風景

──そして、男性限定公演では11月27日に日本武道館公演を行うことも発表しました。

ROY やっぱり武道館には特別な思いがありますし、うれしいですね。いろんなアーティストさんがそれぞれの思いで目標にする場所だと思うんですけど、僕らにとってもロックンロールの伝説の場所ですので。THE BEATLESがあそこで日本で初めてロックンロールを鳴らしてから、いろんなバンドが影響された。その中から僕らも生まれて、ロックンロールを継承していきたいという気持ちがあるからこそ、日本のロックンロールの歴史が始まった場所でライブをやるっていうのはすごく大きな意味があるんです。

──単純に大きな会場でライブをやるということだけではなく、THE BAWDIESというバンドのルーツという意味でも重要なわけですね。

ROY そうです。でも、武道館公演が決してゴールではなくて、まだ叶ってない夢を1つひとつ叶えてさらに進んでいくことも大事で。楽曲に込めたメッセージだけではなくて、生き様やバンドのあり方でメッセージを伝えられるのがTHE BAWDIESだと思うので、そういう思いをこれからもしっかり届けていきたいですね。

インタビュー風景

THE BAWDIES ザ・ボゥディーズ / A NEW DAY IS COMIN'

ニューアルバム「LIVE THE LIFE I LOVE」 / 2011年6月8日発売

  • [CD]2800円(税込) / Getting Better / VICL-63746 / Amazon.co.jpへ
  • [アナログ]2800円(税込) / SEEZ RECORDS / SEZ-3019 / Amazon.co.jpへ
CD収録曲
  1. A NEW DAY IS COMIN'
  2. ANNE
  3. JUST BE COOL
  4. SHOW ME UP
  5. LOVE YOU NEED YOU feat.AI
  6. LOVE YOUR LIFE
  7. WHAT A LONELY NIGHT
  8. THANKS BILL
  9. BITTER BUTTER
  10. WHAT YOU SAY
  11. YEAH
THE BAWDIES「LIVE THE LIFE I LOVE TOUR 2011」開催決定

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THE BAWDIES(ぼうでぃーず)

小学校からの同級生であるROY(Vo, B)、JIM(G)、MARCY(Dr)と、高校からの同級生TAXMAN(G, Vo)によって2004年1月1日に結成。メンバーが敬愛するリトル・リチャード、レイ・チャールズに代表される、リズム&ブルースやロックンロールをルーツとする。唯一無二の圧倒的なボーカルを武器に、ロックンロールの本来持つピュアな魅力やエネルギーをストレートに伝える楽曲やライブが各地で噂を呼ぶ。

2006年3月に1stアルバム「YESTERDAY AND TODAY」、2008年2月に2ndアルバムとアナログ盤「Awaking of Rhythm And Blues」をリリース。2度のオーストラリアツアー、34公演にわたる全国ツアーを成功させ、数々のロックフェスにも出演。さらに自主企画「FREE FOR ALL」を実施するなど、めざましい活躍を見せ、着実に知名度を高めていく。

2009年3月、先行限定7インチアナログ盤&配信シングル「EMOTION POTION」を発表。2009年4月には、NAOKI(LOVE PSYCHEDELICO)初プロデュース曲を含む、メジャー1stアルバム「THIS IS MY STORY」をリリースする。2010年2月には同作で第2回CDショップ大賞を受賞。同年3月発売のシングル「HOT DOG」は、オリコンウィークリーチャートトップ10入りを果たす。4月にメジャー2ndアルバム「THERE'S NO TURNING BACK」を発表し、全国津々浦々をまわるライブツアーを開催。また、夏には計14本にもおよぶ夏フェスに出演。エネルギッシュなステージで新たなファンを獲得した。

2011年3月にはAIをフィーチャリングゲストに迎えたシングル「LOVE YOU NEED YOU feat. AI」をリリース。同年6月には待望のメジャー3rdアルバム「LIVE THE LIFE I LOVE」を発表し、全国37本にわたるライブツアーを行う。ツアーファイナルの11月27日には、バンドにとって初となる日本武道館公演を予定。