映画ナタリー PowerPush - 伝説のドラマ「REPLAY&DESTROY」が復活!

山田孝之×林遣都×阿部進之介 僕たちの共同作業

飯塚健監督インタビュー

映画、テレビ、MV、舞台、小説と活躍の場を広げてきた飯塚健。映画化もされたドラマ「荒川アンダー ザ ブリッジ」で組んだ山田孝之と、再び「REPLAY&DESTROY」を撮ることを決めたきっかけとは?

山田孝之はすべての筋肉をコントロールしようとする俳優

監督、脚本を務める飯塚健。

──4年前にau限定LISMO Videoで配信されたオリジナルドラマがテレビシリーズになって復活するということですが、当初から1回きりの企画では終わらせたくないと思っていましたか?

そうですね。最初に話をもらったとき、ちょうど「荒川アンダー ザ ブリッジ」の打ち上げの頃で、(山田)孝之と「またやりたいね」なんて話をしてたんです。ただ携帯ドラマって限られた人にしか観てもらえない。それでも孝之は引き受けてくれた。だからゆくゆくはもっと広い層にまで届くような形にしていきたいとは思っていました。その後も度々、「横山要というキャラクターをこのまま終わらせるのはもったいね」という話はしていましたし。

──2度目ということで脚本が書きやすかった点、撮影しやすかった点はありました?

2度目と言えるのは第1話だけですが、ありましたね。キャラクターができあがっている、という意味では。そこにプラスして、孝之が枝豆追っかけたら面白いだろうなとか(笑)、彼が演じるからこそ浮かんだ、そういう設定はかなりあります。

──山田孝之さん抜きでは復活しなかった作品だと思うのですが、山田さんの俳優としての魅力ってなんでしょうか?

山田孝之

いろんな俳優さんたちにも言われますけど、僕の脚本は基本、とにかく大変だと思います。セリフが膨大にある上、さらに膨大な動きが現場で付けられる。特に今回は山田孝之じゃなかったら成立しなかったでしょうね。彼がすごいのは「身体の中に落とし込んでいく作業」って言うんでしょうか。画面に映るすべての筋肉をコントロールしようとする俳優だと思います。そこまで積み上げていく作業が唯一無二、山田オンリーなんじゃないかな。書いてあることをただしゃべるんじゃなくて、どんなセリフの一言にも、ちゃんと説得力を持ってくる。だからこそ奇跡が起きる。“奇跡”と“たまたま”はかなり違いますからね。

──今回、奇跡が起きた瞬間を教えてもらっていいでしょうか?

とりあえず第3話の「黒ひげ危機一発」をやってるシーンですね。孝之が(林)遣都をからかうところはヤバいと思います(笑)。あの山田はすごい。楽しみにしていてください。

REPLAY&DESTROY
REPLAY&DESTROY

レンタルビデオ店で働く横山要(山田孝之)は、大学時代からの友人の真野(林遣都)と新田(阿部進之介)とルームシェア生活を送る“日本一偉そうなフリーター”。ある日、3人と親交のある女子高生の葛西ルーシー(小林涼子)から相談を持ちかけられる。ルーシーの担任教師・富田(吹越満)が、妻が出産間近でまもなく父親になるというのに、駅でチンピラに絡まれる中年男性を目撃しつつも、怖くなって逃げ出してしまったというのだ。自分に父親としての資格があるのかと自己嫌悪に苦しむ富田に引き合わされた横山は、得意のトークで富田の苦悩にズカズカと斬り込んでいく。

スタッフ

監督・脚本:飯塚健
主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION「Planet of the Apes / 猿の惑星」

キャスト

横山要:山田孝之
真野真広:林遣都
新田広重:阿部進之介
葛西ルーシー:小林涼子
安部寿:中村倫也

auビデオパスで第1話先行オンライン試写会

auビデオパスでは、4月25日(土)24時間限定で第1話先行オンライン試写会を実施! テレビ放送前に楽しめるチャンスなのでお見逃しなく。

地上波放送

TBS:2015年4月28日(火)スタート
毎週火曜 25:11~25:41
※初回は25:14~

MBS:2015年4月26日(日)スタート
毎週日曜 24:50~25:20

auビデオパス

2015年4月29日(水)配信スタート 毎週水曜 24:00~

©R&D 運命共同体2015

飯塚健(イイヅカケン)

1979年1月10日生まれ。群馬県出身。監督、脚本家。2003年に「Summer Nude サマーヌード」で監督デビュー後、「荒川アンダー ザ ブリッジ」「風俗行ったら人生変わったwww」「大人ドロップ」などを手がける。NICO Touches the Walls「天地ガエシ」やOKAMOTO'S「HAPPY BIRTHDAY」のMV、小説、エッセイ集など幅広く活躍。5月7日に「REPLAY&DESTROY」の姉妹作である、新作小説「FUNNY BUNNY」を朝日新聞出版より刊行予定。