コミックナタリー Power Push - 月刊サンデーGX
10周年も攻めに攻める仮面編集長イチオシ新連載
さまざまな人種と自然が交じり合う国、南アフリカ共和国のケープタウン。そこにあるアトリエ「WESTWOOD VIBRATO」には、世界最高の技術を持つ楽器修理士が暮らしている。どんな楽器でも注文通りに修復すると噂される修理士を求め、世界各地から集まる依頼主。アトリエの主「コーネリア・ボボ・ウォッシャー」は触れた楽器に新たな命を宿し、依頼主が楽器に込めた思いをメロディに乗せる。その小さな奇蹟を求める人々から、今日もアトリエには楽器の修理依頼が絶えない。はてさて次の依頼は、どのような代物だろうか……。
「イマジン」「ミスティ」実在の名曲が演出する感動のドラマ
修理士・コーネリアは、楽器の修復を通じて依頼主の人生に触れる。亡き人への思いが詰まったマウスピース、ユダヤ人収容所で吹かれた死を告げるフリューゲル、村の期待を背負った若き奏者のサックス。大切な思いを乗せた楽器が奏でるのは、聞き覚えのあるメロディたち。 ジョン・レノン「イマジン」、ヴェルディ「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」など実在の楽曲が毎回登場。最高の演出でシーンを盛り上げる。そこには、きっと新たな感動の扉が。
1巻で使用されている楽曲
- 「ミスティ」
music by Erroll Garner/word by Johnny Burke - 「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」
ヴェルディ作曲/歌劇「ナブッコ」より第3幕第2場 ヘブライの合唱 - 「イマジン」
Music & Lyric by John Lennon - 「DooBe Doo」
Composed & Performed Freshlyground
行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って
ユダヤ人収容所で少年期を過ごした老人が語る、処刑執行を告げる死のフリューゲルをめぐるドラマ。「WESTWOOD VIBRATO」第2話のエピソードを、楽曲「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」とともに。
あらすじ
南アフリカ共和国最南端の街・ケープタウン。そこには一人の天才的な技術を持つ楽器修理の専門家が住んでいます。彼女の名前はコーネリア・ボボ・ウォッシャー。彼女の手にかかれば、どんな楽器でもその音色を取り戻すことができると言われています。今日もまた世界各地からやっかいな楽器の修理依頼が飛び込んでくるのですが……。
彼女が直すのは楽器ばかりではありません。時には依頼者の心をも癒やすことがあります。依頼者の心に秘めた思いが、時を越え、国を越え、さまざまな障害を越えて、届けたい人の元に届くように……。 彼女の手にかかると、そんな小さな奇蹟が起きることがあったりするのです。さて、今回の依頼とは?
金宣希(キム・ソニ)
1973年ソウル生まれ。出版社でバイト中に「自分ならもっとうまく描けるかも」と思い立ち、25歳の時にマンガ賞に応募し受賞。応募作「アキ・タイプ」でデビュー。
尹仁完(ユン・インワン)
1976年ソウル生まれ。韓国にて梁慶一氏と組んで『デ・ジャヴ』で原作者デビュー。代表作に「新暗行御史」や週刊少年少年サンデー(小学館)に連載中の「ディフェンス・デビル」などがある。趣味はネットサーフィンとゲーム。
掲載作品
高橋しん「ヒミツキチ」/やまむらはじめ「神様ドォルズ」/宮下裕樹「正義警官モンジュ」/犬上すくね「あいカギ」/佐藤まさき「釣りチチ・渚」/高橋慶太郎「ヨルムンガンド」/榎本ナリコ「聖モエスの方舟」/尹仁完+金宣希「WESTWOOD VIBRATO」/真島悦也「コイネコ」/若狭たけし「仮面ボウラー」/花見沢Q太郎「REC」/松山せいじ「鉄娘な3姉妹」/金月龍之介+KOJINO「ぷりぞな6」/陽気婢「ドクター&ドーター」/楠桂「八百万討神伝神GAKARI」/イダタツヒコ「星屑番外地」