コミックナタリー PowerPush - ドラマ「彼岸島」

ヤンマガの人気サバイバルホラーがドラマ化 総監修は三池崇史!松本光司に聞く制作秘話"

ヤングマガジン(講談社)で連載されている松本光司のサバイバルホラー「彼岸島」が、TVドラマ化を果たした。ホラー映画の鬼才・三池崇史総監修のもと、人間と、孤島に巣食うおぞましい吸血鬼たちとの凄惨な戦いが描かれる。

そこでコミックナタリーは、独自の個性で輝き続ける「彼岸島」がどのように作られているのかを探るべく、原作者の松本光司を直撃。三池より事前に預かった松本への質問状を携え、秘島の創造主を訪ねた。

取材・文/井上潤哉 撮影/唐木元

 
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始めは「ハァハァ」だけじゃなく「ドキドキ」も多かった

──この度は「彼岸島」のTVドラマ化おめでとうございます。神風動画が制作したPVが公開されていますがご覧になっていかがでしたか。

いやあカッコよかったですよ。あとマンガによく出てくる「ハァハァ」がたくさん使われてたんで可笑しかったですね(笑)。

松本光司

──客観的に「ハァハァ」を観るのは新鮮ですか。

「使ってもらえた!」と思ってちょっとうれしかったです。

──「ハァハァ」という登場人物たちの息遣いは「彼岸島」の特徴のひとつですよね。

でもはじめは「ドキドキ」も多かったんですよ(笑)。ただ明が強くなるにつれて「ドキドキ」が減っていったのかな。僕はあがり症なので、緊張すると心臓の音が頭に響き渡るような感覚に陥るんですね。それで視界が鼓動や息遣いで埋まっていく感覚を文字で表してみたんです。

三池監督に「こんなの(実写化するの)?」って言われるかと

──もちろんPVの見どころは「ハァハァ」だけではなく、鈴木亮平さん演じる篤と、栗原類さん演じる雅のバトルも躍動感に満ちていて目を引きました。この雅役に栗原さんというキャスティングは意外に感じられましたが、いかがでしょう。

ドラマ「彼岸島」より。栗原類演じる雅(奥)と、水崎綾女演じる篤の恋人・涼子。

僕もびっくりしましたけど、吸血鬼が似合うルックスをされてらっしゃいますので、栗原さんが雅にどう化けてくれるか楽しみですよね。雅にいちばん必要なのはカリスマ性や絶対的強さみたいなものですから、ある種イメージとしては対極的ですけど、だからこそ面白いんだと思います。

──そしてドラマの総監修を務めるのは三池崇史監督。三池監督が関わられると初めて聞いたときはいかがでした?

監督に「こんなの(実写化するの)?」って言われるんじゃないかってちょっと怖かったんですけど(笑)、やっぱりうれしかったです。僕、元々三池監督のファンなんで。

──そうなんですね。三池監督の作品はよくご覧になるんですか。

自然と観てきましたね。世界のホラー映画の巨匠を集めた「マスターズ・オブ・ホラー」というオムニバス映画に入っている、三池監督の「インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~」も観ました。トビー・フーパーやジョン・カーペンターも名を連ねているオムニバスなんですが、三池監督の作品が一番痛ましくて最高でした。最近は「悪の教典」に打ちのめされたばかりです。うっとりして観てましたよ。

──実はですね、今日はその三池監督から松本さん宛てに質問を預かってまいりました。

えっ本当ですか! うれしいな。質問の内容は……?

ドラマ「彼岸島」
あらすじ

東京の大学へ進学した宮本明は、夏休みの帰省で久しぶりに幼なじみのユキ、ケン、ポン、西山、加藤と再会する。兄の篤が婚約者と旅行に出かけたまま失踪した1年前から明と家族の関係は綻び始めていたが、気のおけない仲間達は昔のままだった。そんな中、明は突如現れた美女に篤の免許証を見せられる。冷というその女によると、篤は生きており冷の村で吸血鬼と戦っているというのだ。明は篤を捜すため、仲間とともに冷の村がある島「彼岸島」へと向うことに……。しかし、島に到着した明たちを待ち受けていたのは、最凶の吸血鬼・雅が島を支配する、想像を絶する地獄絵図だった──。

放送スケジュール
  • MBS:2013年10月24日(木)スタート
    毎週木曜 深夜24:59~25:29(初回25:14~25:44)
  • TBS:10月24日(木)スタート
    毎週木曜 深夜24:58~25:28(初回25:13~25:43)
  • CBC:10月30日(水)スタート
    毎週水曜 深夜26:08~26:38
  • RKB:11月4日(月)スタート
    毎週月曜 深夜25:58~26:28
  • HBC:10月27日(日)スタート
    毎週日曜 深夜24:56~25:26
  • SBC:10月29日(火)スタート
    毎週火曜 深夜24:58~25:28
  • MBC:11月4日(月)スタート
    毎週月曜 深夜24:05~24:35
出演

白石隼也 鈴木亮平/山下リオ
遠藤雄弥 西井幸人 阿部翔平 勝信
水崎綾女 大和悠河 佐藤めぐみ
栗原類 鶴見辰吾(特別出演)

スタッフ

総監修:三池崇史
脚本:NAKA雅MURA
監督:西海謙一郎、横井健司

原作:松本光司 「彼岸島」(講談社「ヤングマガジン」連載)
オープニングテーマ:AI「TOP OF THE WORLD」(EMI Records Japan)
主題歌:Honey L Days「涙のように好きと言えたら」(avex trax)
制作:エクセレントフィルムズ
製作:「彼岸島」製作委員会・MBS

松本光司(まつもとこうじ)
松本光司

1974年6月4日、群馬県生まれ。1998年、第39回ちばてつや賞ヤング部門大賞を「彼女は笑う」で受賞する。同作品でヤングマガジン(講談社)にデビュー。1999年に短編「となりのおねえさん」「黄色に染まれ」を発表し、同年9月に別冊ヤングマガジン(講談社)にて初の連載作「サオリ」をスタートする。2000年8月からはヤングマガジンで「クーデタークラブ」を連載。2002年から同誌で「彼岸島」の連載を始め、2010年からは最終章「彼岸島 最後の47日間」へと突入した。