コミックナタリー Power Push - コミックビーズログ エアレイド
WEBコミックがよりスタイリッシュにリニューアル! 新連載スタートでユキムラが坂上田村麻呂への愛を語る
いろんなエピソードから人格付けしていく
──ユキムラさんのニッチ趣味はわかりましたが(笑)、田村麻呂はどういったところが引っかかったんでしょう?
本当かどうかは確かめようもないんですけど、金髪で碧眼で三つ編みだったとか、そういう記述もあるんです。渡来人系だったみたいで。
──それは想像が膨らみますね! 中学生の頃、ファーストコンタクトのときにそこまでは調べたんですか?
はい、そこまでは。だからキャラデザは割とすぐできたんですけど、性格は悩みましたね。憧れが過ぎて、なかなか自分に引き寄せられなくて。
──どうやって人格付けしていったんですか?
人格はそんなに史実が残ってないので、生まれた年とか、お父さんが何をしたとか、そういう周りのエピソードから推測します。例えば田村麻呂さんのお父さん、苅田麻呂は武将なのに政治家タイプで、すごく出世をした人なんですけど、そういうお父さんがいたから、逆に自分は政治から離れて悠々自適に暮らしたいと思っていたんじゃないか、とか。ほかにも田村麻呂さんの右腕の綿麻呂は、おじいさんがもしかしたら帝になったかもしれない人なので、ちょっと気位が高そうかも、とか。
──では性格ひとつとっても、根拠があるというか。
そういうところから引っ張ってきて考えてます。
ユキムラによるキャラクター解説
キャラ萌えマンガとしての要素も持ち合わせる「たむらまろさん」。登場キャラクターの紹介を、ユキムラのコメントとともにご覧いただきたい。
呪いに敏感で、疑り深い性格。暴君ではないが、すべてを物理的に解決しようとする性格。
桓武さんはお化けが怖い人。生い立ちは奥ゆかしいんですけど、やってることが激しいので、わがままに見られちゃいがちですね。
蝦夷の首領で、田村麻呂の敵。「たむらまろさん」では、田村麻呂が12歳のときにすでに出会っている設定。
私は田村麻呂さんとアテルイは、「実は仲良かった説」派なんですよ。「強敵」と書いて「とも」と読む、みたいな。彼はニコニコしてて好青年っぽいのに、実は悪いことを考えてる人ってイメージ。クレバーな感じで、BLで言うと攻めさんみたいな。
新連載ラインナップ
▼6月10日(金)連載スタート
ユキムラ「たむらまろさん」/住吉文子「わがツン -わが家の長男ツンデレ社長-」
▼6月24日(金)連載スタート
九尾かや 原作:Rejet キャラクター原案:前田浩孝「恋愛番長 ヤス編」/はる桜菜 原作:野村美月 キャラクター原案:karory「ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件」
既存連載ラインナップ
宮尾にゅん 原作・シナリオ:金沢有倖 キャラクター原案:伊藤明十「闇の皇太子」/ヒノモト円時「Count07」/漫画:シア 小説:志麻友紀「セント・ブルーム学園 12月の花騎士」/押月禄「しがけん。」/湖住ふじこ・桜井汐里・佑元セイラ 原作:伊福部祟 キャラクター原案:大石なつき「KEITAI☆ガーディアン -ALIVE-」/茶屋町勝呂 原作:Nitro+CHiRAL「Lamento -BEYOND THE VOID-」/船鬼一夫「がいCHU!」/黒山メッキ 原作:セガ「戦場のヴァルキュリア2 -our only days-」/種十号「FJS24-腐女子24時-」
ユキムラ
9月2日生まれ。B型。2001年10月、絶対恋愛SWEET(笠倉出版)に掲載された「お金じゃ買えない」でデビュー。以降はボーイズラブを中心に活躍。ヘタレで可愛い大人の不器用な恋には定評がある。近年は映画「長州ファイブ」を原作としたコミカライズに挑戦するなど、活躍のフィールドを広げている。