シソンヌ結成20周年を記念し、彼らのライフワークである単独コント公演「シソンヌライブ」13作分をまとめたBlu-rayボックスが来年1月に発売される。
コント1本1本の強さと舞台作品としてのトータルな完成度の高さを両立させた「シソンヌライブ」は今、日本で一番面白い公演の1つと言って差し支えない。じろうの書くネタの精度も、2人の芝居や舞台上でのかみ合い方も、照明、音響、小道具などを担当する裏方スタッフとのフィット感も、年数を重ねるごとに高まり、クオリティに妥協のないステージで来場者を魅了している。
「シソンヌ結成20周年記念『シソンヌライブBlu-ray BOX』」は「シソンヌライブ」、そしてシソンヌ自身の進化の過程を完全パッケージ。さらに特典ディスクとして「シソンヌライブ」以前に開催された未DVD化単独ライブも収録する。またシソンヌ本人と座付き作家の今井太郎が「シソンヌライブ」の歴史を回想し、封入特典のブックレットに2万字インタビューとして掲載。これを読めばコントの味わいも深まりそうだ。
この特集記事ではBlu-rayに収められる「シソンヌライブ[une]~[treize]」のコント90本すべての写真を一挙掲載! さらにブックレットから抜粋したコメントを紹介する。同作は完全生産限定盤で、予約締切は10月31日(金)まで。購入を迷っている人は参考にしてみてほしい。
取材・文 / 狩野有理写真 / ワタナベミカ
予約は10月いっぱい!この機会を逃すべからず
「シソンヌ結成20周年記念『シソンヌライブBlu-ray BOX』」の見どころ
映像がより鮮明に
「シソンヌライブ」は舞台セット、小道具、衣装、特殊カツラなど、細部までこだわりが。第1回公演「une」からスタッフの人数も予算も増え、年々そのクオリティは増している。劇場で一度観るだけでは目が足りない!と思うこともしばしば。「シソンヌライブ」を観たことがない人はもちろん、すでにDVDを持っている人も、そのこだわりやシソンヌの表情をBlu-rayのキレイな映像で再確認してみては。
小粋なデザイン
パッケージやブックレット、メニュー画面のデザインは、「シソンヌライブ」の宣伝美術を担当している加藤和博さんが担当。本作のために本編収録の99ネタをアイコン化し、衣装でコントを表現している。メニュー画面では、各アイコンにカーソルをあわせるとコント名が登場。そんな細やかな仕掛けも楽しいポイントだ。
特典ディスクは蔵出し映像
「シソンヌライブ」始動以前の“幻の”単独ライブ「パ・ド・ドゥ~pas de deux~2人の踊りの意」が初の映像化! 東京・ルミネtheよしもとで1回だけ開催されたこのライブ、当時は配信もなく、会場で観られたのは300人程度。笑い・ウケに振り切った、「シソンヌライブ」前夜の2人の様子を振り返ってみよう。
本映像はアーカイブ素材を使用しているため、映像および音声の品質が現在の水準に満たない場合がございます。あらかじめご了承ください。
「シソンヌライブ」の歴史がまるわかり
封入特典のブックレットには、「シソンヌライブ」全公演データとシソンヌ&作家・今井太郎の2万字ロングインタビューを掲載。「シソンヌライブ」立ち上げの経緯からたっぷりと語られ、演劇スタイルの稽古・本番でてんやわんやだったこと、集客が思うようについてこなかったこと、初めて感じた手応え、苦戦した大阪公演、コロナ禍の中での開催……それぞれの当時の思いに触れることができる。「過去のことをほぼ何も覚えていない」というシソンヌが記憶を掘り起こせるよう、ライブスタッフたちもアンケートで協力。これだけでも手元に置いておく価値あり!?
01 [une](再演)
じろう 自分的には、この頃のほうがウケないのに自分の好きなことをやっていたイメージがある
※ブックレットに掲載の2万字ロングインタビューより抜粋。
02 [deux](再演)
じろう しんどすぎて、終わったあと家帰ってきて[deux]の台本ぶん投げたの覚えてます。やっと終わった!って
※ブックレットに掲載の2万字ロングインタビューより抜粋。