「Ghost of Tsushima」にハマったシソンヌ 最新作「Ghost of Yōtei」を体験 美しい映像&大迫力の戦闘シーンに衝撃「映画を操作してる感覚」

オープンワールド時代劇アクションアドベンチャー「Ghost of Tsushima」を大ヒットさせたアメリカのゲーム会社・Sucker Punch Productionsの最新作となるPlayStation®5用ソフト「Ghost of Yōtei」が発売された。舞台は1274年の対馬から、1603年の蝦夷地(北海道)へと移り、女武芸者・あつの波乱に満ちた旅路が描れる。

お笑いナタリーでは、シソンヌにこの「Ghost of Yōtei」を体験してもらうことに。前作「Ghost of Tsushima」にドハマりしたという2人は進化した美しいグラフィックに驚き、大迫力の戦闘シーンにも没頭。通常モードでのプレイ以外にも、黒澤明の監督作品から着想を得たモノクロ映像の「黒澤モード」、三池崇史監督の演出をモチーフにし、血や泥の表現が増す「三池モード」、アニメ「サムライチャンプルー」で知られる渡辺信一郎監督がディレクションしたLo-Fi音楽を楽しめる「渡辺モード」も堪能した。

今回の特集には、シソンヌのゲームプレイ動画とインタビューを掲載。「倒した敵の近くで三味線を弾く」「ストーリーそっちのけで花を摘みまくる」といった、じろうの独特なプレイスタイルにも注目を。

取材・文 / 塚越嵩大スチール撮影 / 後藤壮太郎

シソンヌ、待ちわびた最新作「Ghost of Yōtei」を体験!

シソンヌ 動画収録レポート

「Ghost of Tsushima」にもハマっていたというシソンヌの2人は、最新作「Ghost of Yōtei」をプレイできることにワクワクが止まらない様子。冒頭で本作の主人公・篤が登場すると「1人称が“俺”なんだ! カッコいいね」と早くも興奮する。今作の魅力の1つである美しい映像を前に、シソンヌ長谷川は「画面きれいだなー」と驚き、じろうも「ずっと映画じゃん!」とコメント。さらに最初の戦闘シーンに突入するとそのカメラワークに興奮しつつ、次々と現れる敵に長谷川は「ちょっと多いなー! 1人じゃキツいぞ!?」と面食らってしまう。一方、じろうは「ためらわないで近付く怖さを教えてやる」と敵の中に突っ込んでいた。

蝦夷地の広大な自然の中を駆け抜けられるオープンワールドでは、じろうがストーリーそっちのけでアイテムの植物を収集しまくるひと幕も。長谷川は「こういうので時間潰しちゃうんだよな。時間がマジで溶けていく」と述べ、じろうは「楽しみは無限大なんだ」と自由度の高さをアピールした。

シソンヌは映画的な体験を強化する3つのモード「黒澤モード」「三池モード」「渡辺モード」も試遊することに。豪快な血しぶきや泥がはねる演出が特徴の「三池モード」に長谷川は「派手だねー! 音もリアリティがすごいな……」と圧倒された様子。また「渡辺モード」に切り替えると「音楽がカッコいい!」とBGMの変化に触れ、じろうは「最高じゃん。自分だけでやってたら全然ストーリーが進まない(笑)」とフィールドを駆け巡っているだけで楽しそうにしていた。

「Ghost of Yōtei」を体験するシソンヌ

「Ghost of Yōtei」を体験するシソンヌ

「Ghost of Yōtei」を体験するシソンヌ

「Ghost of Yōtei」を体験するシソンヌ

シソンヌ インタビュー

主人公が持ち歩いている三味線がもう……

──シソンヌのお二人は「Ghost of Tsushima」にかなりハマっていたそうですね。

じろう 荒川良々さんに教えてもらったんですよ。僕は昔からオープンワールドのゲームが好きだったんですけど、若い頃に比べてアンテナを張っていなくて。そんな自分でもどっぷりハマりました。ずっとやってたなあ。

長谷川 海外ですごく評価が高くて、日本でも発売される前から期待の声が多かったですよね。「日本人より日本のゲームを作るのがうまい」「日本の解釈でおかしいところがまったくない」みたいな評判を聞いていたから、どんな感じなんだろうとずっと興味を持っていて。いざやってみたらひっくり返りました。じろうは本当にずっとやっていたし、今回の「Ghost of Yōtei」の情報もキャッチするのが早くて、「来年新しいのが出る」って楽しみにしてたよね。

シソンヌ

シソンヌ

じろう うん。前作ファンとしては何も新しくなってなくても正直全然いいんですよ(笑)。同じシステムの新ストーリーとかでも十分ありがたい。でも今日「Ghost of Yōtei」を実際にやってみたら、進化してるところがたくさんあってすごく面白かったです。

──どこが進化してると感じましたか?

じろう やっぱり映像ですかね。ちょうど昨日も「Tsushima」をちょっとやったんですよ。「Tsushima」が発売された5年前の時点で相当映像がきれいだったのに今回はさらにすごくなっていました。

「Ghost of Yōtei」より

「Ghost of Yōtei」より

長谷川 前作よりも緊張感や没入感が増している感じがしました。映像が美しいし、ニヤニヤしちゃうような演出やカメラアングルが満載。最初の敵を倒したときの血を使った演出とか、思いついた人も鳥肌立ったんじゃないかな? あんなカッコいい演出があるのかと思いました。今後のストーリーも、どんな演出が出てくるのか楽しみです。映画を操作しているような感覚になるので、そこが特に好きなところでした。

じろう 今はゲーム画面もキャプチャ保存できるから自分なりのカッコいい登場の仕方とか戦闘シーンをキャプチャしておきたいです。

長谷川 画角とかにこだわれば「Ghost of Yōtei」だけでカッコいいミュージックビデオが作れるんじゃないですか(笑)。監督にもなれるゲームです。

──映画的な演出でいうと「黒澤モード」「三池モード」「渡辺モード」も試されてみて、それぞれいかがでしたか?

じろう 「黒澤モード」はまさに映画でした。自分で映画を作ってるような気分で戦闘に臨めました。「三池モード」はとにかく血の量がすごい(笑)。残虐な戦い方をするときに使ってほしいです。

長谷川 僕は「サムライチャンプルー」を好きで観ていたので、「渡辺モード」はたまらなかったです。モードの説明を聞いたときには「Ghost of Yōtei」の雰囲気と食い合わせが悪いんじゃないかと思ってたんですけど、相性バッチリでした。BGMのLo-Fiヒップホップがちゃんと「Ghost of Yōtei」の世界に合うように計算されて作られているのがわかりました。自分だったら、あの音楽に合わせてやりたいので「渡辺モード」ばっかり選んじゃうかも。ただ通常モードもめちゃめちゃカッコいいので本当に悩ましいです。モードを変えて何周もするのがいいかもしれません。

じろう あと個人的に、主人公が持ち歩いている三味線がもう……めっちゃ気に入りました(笑)。

──倒した敵の近くで三味線を弾いてましたね。

じろう メインストーリーからどれだけ脇道に逸れるか、みたいなプレイが個人的に大好きなんです。「Tsushima」でも狐を探したり鳥を追いかけたり、いろいろできましたけど、今回も「脇道に逸れたい」という遊びの欲望を三味線がかなり満たしてくれました。ちなみに三味線では何曲くらい弾けるんですか?

開発スタッフ フィールド上でいつでも弾けるのは最終的に8曲です。

長谷川 あっ、けっこうあるんですね!

開発スタッフ 弾くと特定の目的地に誘導してくれる風が吹いたり、狼を呼べたりもします。

長谷川 確かに狼が来てた! ただの遊び演出かと思ったら、意外とちゃんと意味あった(笑)。

三味線を弾く楽しさを熱弁するシソンヌじろう(左)

三味線を弾く楽しさを熱弁するシソンヌじろう(左)

──コントローラーを三味線に見立てて弾けるパートもあります。

じろう えぇっ!?

長谷川 最高じゃん(笑)。

じろう いっそのこと三味線コントローラーとか出ないかな。青森出身なので三味線のことが気になってしょうがないです。