スクールJCA×東京03飯塚|飯塚の笑いのルーツに迫る

尊敬する先輩に褒めてもらうのが一番うれしい

──芸人をやってきて一番よかったなと思ったことはなんですか?

東京03飯塚

憧れていた先輩方、たとえば松本さん(松本人志)に褒めてもらったときはうれしかった。「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)にサンドウィッチマンが出た回で、サンドウィッチマンに質問されて「ネタを見たい芸人」として松本さんから僕らの名前が出たとき。内村さんが我々の単独ライブの追加公演で一緒にコントやってくれたのもうれしかったです。

──「夢で逢えたら」を観てこられた飯塚さんにとっては、かけがえのないことなんでしょうね。

いやー、本当に。あと、僕らがNHKでやってるラジオ(「東京03の好きにさせるかッ!」)に大竹まことさんに出ていただいたとき、「東京03はシティボーイズの後継者になれる。シティボーイズを超える」的なことを言っていただいた。すっごくうれしかったです! そんな、本当におこがましいし、全然ですけど。

──「A-Studio」(TBS系)でも笑福亭鶴瓶さんに評価されていましたね。

鶴瓶さんの前で、1本まるまるネタをやらせてもらいましたし、まるまる放送されるとは思わなかったです(笑)。ああいうのもうれしいです。

人力舎の後輩にも注目しています

──ここまで「お笑い芸人になってよかったな」というお話をしていただき、芸人を目指すお笑いナタリー読者の方々にも届いたのではないでしょうか。この記事はスクールJCAの特集ですので、この2019年現在の人力舎のオススメポイントもお伺いできますか?

人力舎は風通しがよく、アットホームで少数精鋭。悩みごとがあったらすぐ社長に相談できると思います。

──注目している人力舎の後輩芸人の方はいらっしゃいますか?

今はザ・マミィ、吉住、岡野陽一、トンツカタンあたりです。ちょこちょこライブとかで共演していて面白いですよ。

──それぞれ魅力や面白さを伝えてくださいますか?

東京03飯塚

ザ・マミィは林田がすごく真面目だしお笑いがすごく好きなので、話が合うんですよ。酒井がキャラクターとして魅力的だから、いいコンビだと思います。吉住は面白がってるところが独特。ああいう繊細なネタを作って、構成は男芸人に近い作り方。あんまりほかにいないタイプの女性芸人なので、歳を取ってからも徐々に味が出てきていい感じになると思います。女性版のイッセー尾形さんみたいになれるかもしれない。トンツカタンも面白くてネタ設定が独特です。森本が器用ですし、3人のバランスがいいと思う。何かのお笑いの大会で優勝するかもしれません。有望です。岡野は、もう完成してますから(笑)。あとは世間の人とか周りのスタッフさんに見つけてもらうだけだと思います。

──JCA時代の飯塚さんはトガっていたと以前ご自身でおっしゃっていました。今のJCA生にオススメするのであれば“トガリ”を推奨しますか? それともいろいろと素直なほうがいい?

これは難しいところです。トガッたところでいいことはない(笑)。ただ、トガッてるということは、よく言えばストイックに、なあなあにならずにやってるということ。そういう気持ちで周りとうまくやればいいんじゃないですかね。それが一番理想だと思います。

──今後のお笑い界ではどういう芸人が重宝されると思いますか?

今、風潮的には「仲がいい」「優しい」「人を傷つけない」みたいな芸人や笑いが主流になっているんですが、そればっかりになってくると、そうじゃない笑いを欲しがる世間がいるわけで。歴史は繰り返していくから、今笑いの世界に入ってくる子たちが今求められている笑いをなぞってやっても、自分たちが脂が乗ってきたときはまた別の笑いが主流になっているかもしれない。だから自分たちが面白いと思うものをそのままストレートにやっていたほうが、時代は追いついてくるかもしれません。

──時代に合わせるより、やりたいことをやっていたほうが後悔しないかもしれないですね。JCAに通うことで実践的に役立つことはなんでしょう?

1つは協調性だと思います。僕は当時トガッてたんで「基礎なんか関係あるかい!」と思ってたんですけど、基礎も絶対に大事だと思います。発声練習などをやっておくに越したことはないです。

東京03飯塚

──人力舎の事務所ライブには何か特色がありますか?

僕らがやっていた頃と今では状況が違うと思うんですけど、僕らの頃はアンジャッシュ、アンタッチャブル、ドランクドラゴン、北陽あたりがバラバラの芸風でどこともかぶらないようにやっていて、そういう切磋琢磨する感じがよかったです。

──ちなみに今後、事務所ライブにスペシャルゲストとして出られることはありますか?

ネタライブにしょっちゅう出てる現役の人たちに混じってネタをやるってプレッシャーなんですよ。刺激もあって、ありがたいんですけど。そういうところでネタをやりたいのと怖いのとは半々です。事務所ライブの「バカ爆走!」とかにゲストに出て、後輩も見ている前でスベった日には目も当てられない(笑)。そういうところで、いくら歳を取ってもネタでちゃんと笑いを取れたらカッコいいなと思います。

──ここまでお話いただきありがとうございました。では最後に、もし今JCAに入ろうかどうか迷っている方がいらっしゃれば、背中を押すためにどんなアドバイスを送られますか?

すごくあったかくていい事務所ですよ。個々にがんばっていたら、みんなと仲良くなれて、でもなあなあにはならず、いい感じにやれると思います。