巨乳の先輩にしかできないアドバイス

──スクールJCAは西新宿にありますが、この立地はいかがでしょうか？

田中　「私、今OLっぽい」って思います（笑）。

宇佐美　東京感がすごいです。高いビルがいっぱいあって。「私、カッコいいな」って。

──芸人感はあまりないんですかね？（笑）

のんたなか　でも「バカ爆走！」の会場にすぐ歩いて行けちゃう距離です。

天野　新宿駅から歩いて来られるのが、めちゃくちゃデカいです。

のんたなか　公園が近いのもいいよね。練習ができるし、語らいの場にもなる。環境が整っているのはいいことですよ。

──こうしてスクールJCAの校舎で取材をさせてもらっていますが、この地下の共有スペースは、よく芸人さんや生徒さんが活用されているそうですね。

のんたなか　ここでJCA生とよく会いますよ。「見られてる感」がすごい。「こういう人がいるんだ。上がってくるのかな？」って見たりもします。

天野　私からも話しかけます。優しい先輩というイメージを植え付けたいので（笑）。ここには誰かしらいるので、話せるというのはいいですね。

田中　宇佐美ちゃんがまだスクールJCAの生徒だったときに、「アドバイスください」ってここで言われたんですよ。

──どんなアドバイスを？

田中　私たちは胸が大きくて、コントの衣装に支障が出ることがあるので「衣装選びをどうしていますか？」という同じ女性としての相談を受けました。

宇佐美　そのときは「メンズの小さいのを買ってるよ」みたいなアドバイスをしてくれました。

のんたなか　それは巨乳の先輩にしか聞けないね。

1年目でも負けたくない！

──スクールJCA卒業後には、みなさんJCAプロモーションに進まれると思うのですが、そこで意識に変化はありましたか？

天野　お金をもらって舞台に立つのはJCAプロモーションが最初です。

宇佐美　私は今まさにJCAプロモーションにいるんです。養成所時代には「バカ爆走！」を見学していて、そこで見ていた人たちと一緒にライブができているので、「1年目でも負けないくらいやんなきゃいけないのでがんばろう！」という気持ちになっています。

──皆さんの直近の目標は？

宇佐美　とりあえずプロダクション人力舎に所属することが一番の目標です。

田中　いっぱいライブに出てお客さんに観てもらって「デンキスタンド面白いね」って言ってもらって、仕事につながる、というのを目指しています。確実に1人ひとりの心をゲットしていきたい。

天野　「M-1グランプリ」も復活したので、私たちはコンテストで今年（3回戦進出）より上に行きたいですね。「M-1」の予選で初めてルミネtheよしもとの舞台に立てたのがいい経験だったので、もうちょっと上の段階に行きたいです。

のんたなか　私は餃子が大好きなので「餃子芸人」として「アメトーーク！」に出られればな、と思います。

天野　そういうのでいいんなら、私もアニメ大好き芸人として暗い人に勇気を与えたい！

田中　私はコント番組を作りたいです。

宇佐美　私はプロレスが好きです。

天野　こういうことを言っておけば、誰かに引っかかる可能性がありますもんね（笑）。

女芸人の輪を広げてともに向上したい

──スクールJCAに入学するかどうか迷ってる女性もいると思うので、最後にそんな人たちの背中を押すような一言をお聞かせいただければ。

のんたなか　女性芸人の間口はどんどん広がってきていると思います。本気でやりたい人はスクールJCAに入ったら、ちゃんとできると思う。一緒に舞台に立ちたいので、ぜひお越しくださいませ。

天野　みんな優しいですし、特に女は少ないから全員仲がいい。のんちゃんと宇佐美ちゃんも10年くらい離れているのに全然仲良くしちゃう。入ってきたらみんなでご飯食べに行きたいです。女芸人の輪を広げて、ともに向上していきましょう。

田中　人力舎の女芸人はみんな温かい。女性ってギスギスしそうですけど、人力舎はそんなことないです。つらいこともいっぱいあると思いますけど、みんなで解決していければなと思います。

宇佐美　後輩と宇佐美軍団を作りたいです（笑）。先輩はいろんなことを教えてくれるし、相談したらアドバイスをくれると思うので、スクールJCAがいい……んじゃないですかね？

天野　絶対にいい、と言い切らないところが人力舎っぽいね！（笑）