「Ghost of Tsushima」にハマったシソンヌ 最新作「Ghost of Yōtei」を体験 美しい映像&大迫力の戦闘シーンに衝撃「映画を操作してる感覚」

「もっと強くなりたい!」という欲望を喚起させる

──戦闘シーンの爽快感や、武器を切り替えながら戦う感覚はいかがでしたか?

じろう やればやるほど、どんどん思うままに動けるようになるので、強くなっていく感覚を味わえて楽しかったです。ストーリーを進めていく中でいろんな武器や技を習得して、戦い方の幅が広がっていくのがいいですよね。「もっと強くなりたい!」という欲望をものすごく喚起させるゲームだと思います。まだまだ武器がたくさん登場するそうなので早く続きをやりたい。

長谷川 最初は泥臭い戦い方でしたけど、少し進めると華麗な技が使えるようになっていくのがよかったです。あと相手を斬ったときにコントローラーに「ズシッ」とくる感じもすごかった。表現があれかもしれないですけど……本当に斬っちゃってる感じを味わえました(笑)。

──今回は武器も豊富に登場しますが、防具としていろんな“お面”も登場します。

長谷川 事前のムービーで見たお面がカッコよかったんです。僕は三味線よりもお面派です(笑)。

お面を着けたシソンヌ

お面を着けたシソンヌ

──戦闘は初心者もプレイしやすそうですか?

じろう 難易度を「易しい」にすると、敵の体力が減った状態で何回もチャレンジできるので、初心者にもオススメです。

長谷川 初心者でもやり込み甲斐があると思います。「アクションが難しいのかな」と毛嫌いしてる人にもやってほしいです。剣を使いこなせるようになって、さらに武器や戦い方が増えて……という過程が楽しいのでそれを味わってほしい。絶望的に操作が下手な人でも、ムービーやステージの風景が素晴らしいので、それだけで元は取れるんじゃないかな(笑)。

開発スタッフ ちなみに「易しい」の下に「慈悲」という難易度もあります。

長谷川 じゃあアクションの操作が苦手な人は慈悲を受けながら(笑)。途中で難易度を変えられるので、慈悲から始めて徐々に難易度を上げて腕試しをしていくのもいいかもしれないです。

シソンヌ長谷川

シソンヌ長谷川

──「Ghost of Tsushima」は男性の武士である境井仁、「Ghost of Yōtei」は復讐の旅を続ける女性の武芸者・あつが主人公です。前作からガラッと変わった主人公の印象は?

じろう 序盤だとまだ人物像がベールに包まれてますよね。

長谷川 ド頭から主人公がどんな人物なのかがすべてわかるわけではなくて、進めていく中で少しずつ人物像が明らかになっていく感じも映画的。篤と一緒に旅をしながら、彼女のことを少しずつ知っていく感覚があって、そこも好きでした。一人称が「俺」なのもカッコいい。

──篤の声は声優のファイルーズあいさんが担当しています。

長谷川 そうなんですね、低いけど女性らしさがあるし、緊張感があってヒリヒリする素晴らしい演技でした。すごくカッコよくて、ニューヒロインが生まれた感じがします。

じろう 僕らも全然出ますんで、ぜひ(笑)。

──敵キャラクターでは、篤が復讐を誓う“羊蹄六人衆”もインパクト抜群でした。

じろう そうですね。「鬼」がどんな戦いをする奴なのか気になります。パワー系な気がする。

「蜘蛛」と「龍」

「蜘蛛」と「龍」

長谷川 「蜘蛛」と「龍」も気になる。情報を収集する中で銃の使い手であることがわかったから、嫌な戦い方をしそうだなー。あとは「蛇」がめっちゃいいキャラでした。酔っ払ってゆらゆらしてる感じの敵キャラ、好きなんです。男心をくすぐりますよね。あと「狐」が一番情報なかったので、逆に気になるなあ。何してくるんだろう。

じろう 妖術じゃない?

長谷川 一瞬それも思ったんだけど、そこまでファンタジーにいくかな? 早く確かめたいです。

早くクリアしたい長谷川、横道に逸れたいじろう

──今作の魅力の1つに美しい映像もあります。実際にオープンワールドを駆け巡ってみた感想は?

じろう 本当にきれいでした。同じところに立っていても日向になったり日陰になったりするんです。

長谷川 雲の表現とかすごく細かくて堪らないです。白い花が道みたいになっているところも美しい。あそこを馬で走っていると爽快感がすごいです。風を感じました。

じろう 羊蹄山もすごくきれいでした。

長谷川 羊蹄山はオープニングムービーでも印象的だったね。羊蹄山やイチョウといったゲームの象徴になるものが細かいところで効果的に使われているので、ムービーは見逃し厳禁です。

遠くに見える羊蹄山

遠くに見える羊蹄山

じろう あとフィールド上で植物を収集できるんですよ。リンドウとアジサイは摘めたんですが、マップはもっともっと広いので、ほかにどんな花を摘めるのか楽しみです。

長谷川 お前、今日の取材の限られた時間の中で花ばっか摘んでたよな! そんなのやり始めたらキリないから! 僕らのゲームのプレイスタイルって真逆なんです。僕は先のストーリーが気になっちゃって、とにかく本筋をどんどん進めたい。花を摘む余裕はありません(笑)。そういうのは真っ先にクリアしたあとにやりたいタイプです。

じろう 僕はとにかく素材を集めるのが好きなんです。ひたすら素材を集めたい。それで鎧とかいろんな装備を作ってもらうのがいい。だからオープンワールドのゲーム大好き。メインストーリーからどれだけ逸れて遊ぶことが許されているかが個人的にはけっこう重要な要素なので、その点でも「Ghost of Yōtei」は最高です。牛を見ているだけで、「あれを食べたらどれだけ体力回復するんだろう」とワクワクしてきます。鶴もいたな。あれは捕まえられるのかな(笑)。

──ちなみにお二人の真逆な趣向はコントに表れることもあるんですか?

長谷川 確かにじろうはなくてもいいところを丁寧にやるの好きだよね。

じろう どうでもいいところを掘り下げちゃいます。

長谷川 フリだけで2~3分使うとか。確かにゲームをやるときの傾向がコントに表れてるかもしれないです。僕は寄り道にそこまで付き合えないので、すぐツッコみたくなっちゃいます(笑)。

シソンヌじろう

シソンヌじろう

──このゲームは芸人なら誰にオススメしたいですか?

長谷川 はんにゃ.金田さんって歴史とか大好きだけど「Ghost of Tsushima」やってるのかな?

じろう あんまりゲームをするイメージがないからこそ、金田さんにオススメしたいかね。

長谷川 金田さんは絶対にハマりそう。あとは有吉(弘行)さんもこういうの好きそうだよね。有吉さんは言わないだけで、けっこういろんなゲームやってたりするんですよ。「Ghost of Tsushima」もやってるかもな。「Ghost of Yōtei」もぜひやってもらいたいです。

じろう 前作を遊んだ経験の有無にかかわらず、みんなにすぐやってほしい。

長谷川 普段からゲームしている層だったら、みんな「Tsushima」には手を出したと思うんです。なので「Yōtei」はゲームをやらない人たちにもやってほしい。大人になってゲームをやらなくなった人も。大人も絶対に楽しめる作品なので。

──では最後にお笑いナタリー読者に向けて、改めてメッセージをお願いいたします。

長谷川 前作のファンも、前作をやっていない方も、非常に楽しめる作品ですので、ぜひプレイしてほしいです。「難しそうだな」と食わず嫌いしてしまう方もいるかと思いますが、やって後悔することはない内容だと思います。アクションが難しいなと感じても、難易度を調整できるので、「Ghost of Yōtei」の世界にぜひ飛び込んでほしいです。

じろう 5年前の「Ghost of Tsushima」の時点で「ゲームってここまで来てるのか!」と驚いたんですが、その先に来ていました。とにかくカッコいいです。ゲームをやっていてここまで「うわ! カッコいい!」と思うことはなかなかないです。映画を観てる感覚でも楽しめるので、ぜひプレイしてください!

シソンヌ

シソンヌ

プロフィール

シソンヌ

左 / じろう
1978年7月14日生まれ、青森県出身。

右 / 長谷川忍(ハセガワシノブ)
1978年8月6日生まれ、静岡県出身。

NSC東京校11期生同士で2006年4月に結成。東京・ヨシモト∞ホールのトップメンバーとして活躍したのち、「キングオブコント2014」で優勝。毎年開催している新作コントライブ「シソンヌライブ」を軸に、ドラマやバラエティなど幅広く活躍している。

スタイリング / 岩切歩
じろう
ジャケット 39600円 / FORESTIÈRE
パンツ 39600円 / Barry Bricken(clothier)
長谷川
ジャケット 74800円 / Paratrait
パンツ 64900円 / Paratrait
Tシャツ 26400円 / Paratrait