東野幸治座長、吉本新喜劇新作「恩返し集団大集合」初上演

昨日9月13日、東京・ルミネtheよしもとにて、東野幸治が座長を務める吉本新喜劇の新作「恩返し集団大集合」が初演された。

幼馴染の大山（大山英雄）が支配人の旅館に勤める男・東野。ある日、外国人の従業員トム（ガリットチュウ福島）と大山の帰りを待っていると、大山が不思議な土産話を持って帰ってくる。それは、道中子供達にいじめられている亀を助け、罠に引っ掛かった鶴を救いだし、雪をかぶった地蔵に帽子をかぶせ、舌を切られた雀を病院に連れて行ったという話。首をかしげる一同だったが、実は大山は知り合いの借金を背負わされ四苦八苦しており、それどころではないと東野たちは頭を悩ませる。するとそこに、緑の服を着て甲羅のようなリュックを背負った男（三瓶）ときらびやかな衣を身にまとった女性（森三中・黒沢）が、旅館にやってきて泊まりたいと言う。さらに次から次へと不思議な恰好をした宿泊客がやってくる。果たして彼らの正体は。そして大山の借金問題は解決するのか。

座長として周囲のボケにツッコんだり自らボケる東野だったが、しれっと後輩たちにボケをたきつける様は天下一品。ストーリーの中で、借金取りのレイザーラモンRGに、さまざまなあるあるを歌わせたり、本人役のレイザーラモンHGにギャグ「フォー！」の進化版を披露させたり、HGのマネージャー役のガリットチュウ熊谷に発声練習をさせたりと、多くの笑いを誘った。しかし、大山との言い争いの途中、「落ち着け！ 俺か？」と、セリフを忘れたような一幕も。また、物語の鍵となる“昔話の登場人物たち”を演じるNSC東京4期組、椿鬼奴、森三中、三瓶は、もともとのキャラと役柄を見事にマッチさせており、登場から観客は爆笑。東京の吉本新喜劇に所属しているカートヤング、山本吉貴、西島巧輔、枝村明子もしっかりと脇を固め、初演の舞台は無事終了した。次回上演は10月11日（金）の予定。詳しくはルミネtheよしもとオフィシャルサイトにて確認を。