昨日6月26日、東京・ヨシモト∞ホールにて、
ライブは、見るからにうだつの上がらない作家に呼び出された大波のVTRでスタート。自分の知らぬ間にこのライブが決まっており、「ダサいタイトル!」「∞ホール!? キャパ200人やで、無理無理!」と憤慨する大波だったが、作家から「あんたの言う通りにしてタモンズは売れたのか!?」とキレられてしまう。すでに安部のVTRもできていると見せられると、そこには∞ホールを出たとたんファンに囲まれたり、車を運転しながら思いを語る安部の姿が。「(場所は)思い出の公園にしようと思ったんだけど」「誰も∞ホールでやったことないでしょ」「内容は内緒。でも2人で手をつないで∞ホールを一周しようと思ってる」「2、3人でええよ。200人は頑張れないでしょう」「男のけじめですからね。カミングスーン!」と言う安部の“情熱大陸風味”のVTRに、「思い出の公園、ホームレスいっぱいおる!」「∞ホールでみんな単独やってるわ!」「気持ち悪い!」「2、3人はあかんやろ!」「なんで『カミングスーン!』やねん! そこは『はじまるよー!』やろ!」とツッコミまくっていた。
2人がセンターマイクの前に登場すると、大波は「お前のファンの中にザ☆忍者の大久保おったよね」など、さっそくVTRのダメ出し。しかしながら、2人は改めて満席の会場を見ると「これほんまにタモンズの単独であってんの?」と喜びを隠しきれない様子だった。そして「緊張したら漫才できない」とおまじないをしはじめる安部。そのとんでもないおまじないのやり方に大波は大焦りでツッコミを入れる。芸能ニュースを躊躇なくイジりまくる安部に漫才冒頭から爆笑の連続。世界観の話になると、シンプルでわかりやすいボケから徐々に増える下ネタまで抜群のテンポで観客を引っ張って行った。さらに駐車監視員をめぐって漫才コントも。最後は「去り際」というテーマで、安部の思いがノリツッコミで炸裂。「今のお前を辞書で引いたら」など大波のするどいツッコミが、ボケの笑いにさらに輪をかけ、大きな笑いを生んだ。
そのまま安部は「プロポーズがしたい」という話をしはじめ、「僕の瞳が輝いてるのは、僕の瞳の中の君が輝いているから。結婚してくれないか」と似合わないプロポーズを言いだし、大波は唖然。しっかり「お前ブスやで。この感じでやったらウケてしまう」と大波から現実を突きつけられた。しかしその後も野球選手で例えたプロポーズに、「お前の仕事で!」とツッコまれると、まさかのバイト・コンビニ店員風プロポーズを見せる。「芸人として!」と改めてダメ出しされると、それらのアドバイスを得て安部は、「今から本番するわ。彼女観に来てるから」と宣言した。「今単独ライブやから後にしてくれる?」という大波の願いをよそに、安部は用意していた指輪を披露。「給料3カ月分。2万4千円」と言いつつ、「頑張って売れて、もっと立派な指輪をあげられるようになりたい」という願望も。そして一番前の客席の女性に「……あなた、じゃない」とボケつつ、客席に彼女を迎えに行った安部。大波は「みなさん落ち着いてください」と声をかけ、ことの成り行きを見守った。
彼女の手を引いて舞台に上がってきた安部だったが、彼女はこの急な展開に着いていけず、あとずさりしながら舞台の袖へ。それを安部が再度迎えに行き改めて舞台中央に立つと、2人だけにスポットライトが当たる。安部は「ごめん、こういう形になって。忘れられないプロポーズにしたくてこんなことになったけど。不安あるやろうけど、俺はぶう(彼女)の全部含めてぶうが大好きです。だからこれからは僕が毎朝『はじまるよー』って朝起こしたるから、僕と結婚してください」とハッキリ男らしくプロポーズし、片手を差し出した。その手を彼女が両手で包み、会場全体が「わあ!」と歓声をあげると、「タタタタッタター!」とライブやテレビでよく聞くゲーム成功の音。大波に「コーナーライブじゃないよ」と呆れられながら、安部は「嫁さんゲットー!!」とガッツポーズをしてみせた。これに大波は「15年来の友達としてひと肌脱ぎたいと思います」と突如、「Can You Celebrate?」を熱唱。安部は彼女にベールをかぶせると2人で手をつないで、大きな拍手と祝福の声がかかる中、会場を一周した。
その後彼女が舞台から去ると、「あ!指輪はめ忘れた!」と安部が大事な段取りを抜かしてしまったことが発覚。大波は「ライブのタイトルを『公私混同』にしてくれる?」とツッコんだ。しかし安部は大満足の顔で、「今日俺“がんばった”やろ?」とどや顔。「『がんばろうABE』ってそういう意味か!」と大波がツッコむと、会場からは万雷の拍手が鳴り響いた。すると、なぜかスクリーンには冒頭のVTRが再び。単独ライブへの意気込みと思われた安部の言葉は、「なぜ∞ホールでプロポーズを?」「どんな風に?」「子供は何人くらい欲しい?」という、すべてプロポーズに向けた意気込みだったことが判明。これには観客たちも思わず「おお!」と声を上げ、すっかりタモンズしてやられたことに、改めて大きな拍手が送られた。
エンディングでは、安部が彼女にはめ忘れた指輪を大波がつけて登場。このライブに向けて協力してくれた芸人仲間たちに改めて感謝した。するとその仲間たちが大挙して舞台へ。中には、チョコレートプラネット松尾など号泣する芸人たちも。このライブに尽力した、「アメトーーク!」でも取り上げられた名物作家・山田ナビスコは、芸人たちから無理矢理舞台に引っ張り出されると、「最高でした!」とタモンズにお褒めの言葉。タモンズの今後の活躍を大いに期待させるライブとなった。彼らの出演ライブなどの情報は、それぞれのTwitterもしくは吉本興業オフィシャルサイトにて。
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