「第5回沖縄国際映画祭」7日目となる昨日3月29日、シアター2にて「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」の上映および舞台挨拶が行われ、橋本一監督と
劇中で心優しいゲイバーのママ・マサコを演じたゴリが登場すると、ファンから差し入れが手渡される。ゴリは「これはゴリにですか? それともマサコちゃんにですか?」とおどけてみせ、会場は笑いに包まれた。橋本監督は開口一番「実はこの映画がコンペティションに出品されているのを、今日初めて知りました。ラフな格好で来てしまったので緊張しています」と話し、タキシード姿のゴリは「監督、『ゴリさんアロハ着てくるって聞いてたのに!』ってうろたえてたからね」と明かした。
ゴリは昨年携わった作品が3連続でゲイの役だったことを告白。「それぞれタイプの違うゲイだったんですけどね、橋本監督が一番ひどいの。僕、体毛は芸に取り入れているくらい大事なものじゃないですか。それを『ゴリさん、体毛剃れるでしょ?』って言うんだもん」と、体毛を役作りのために処理したことや、劇中でゴリ扮するマサコが手品を見せるシーンでは「実際にできたほうがいいから」という監督の一言で手品の先生をつけて2カ月間の猛特訓をしたことなどを語った。さらに「でもね、できあがった映画観てみたら大事な過程が全部カットされてるの! 練習いらなかったじゃん! なんでやらせたの!?」と監督に詰め寄る。また、初めて成功した泣くシーンでは「1回目でこれだけいいのが撮れるなら、別の泣き方も見たいなあ」という監督の意見で何テイクも撮ったのにもかかわらず、結局1テイク目が使われていたことに対して不満をあらわにした。
一方、橋本監督は「泣くシーンは1テイク目が本当に良かったから『今まで泣けなかった』って話は謙遜だと思ったんだよ」とにこやかに返す。続けて「特に今回は楽しい撮影だったので、役者の気持ちは考えずどんどん撮っていった。この楽しい雰囲気はちゃんとフィルムに出ていると思うので、観ている人に楽しさが伝わったら良いなと思う」と話した。
最後にゴリは「今回はプレッシャーが多く、でもそれを全部クリアできてすごく達成感のあった仕事」と満足のいく出来であることを語り、「映画は携わったみんなの気持ちが詰まった大切な子供のようなものだから、多くの人に見てもらいたい」とコメント。橋本監督は「自分自身、子供の心で仕事をしているので、子供の頃『面白い!』と思ったことがそのまま形になっている。そんな自分の仕事にゴリさんはじめ多くの方に参加してもらって完成して、今震えるほど嬉しい」と感謝。また、「子供の頃の夢が映画という形になった感動を、観る人に分かち合ってほしい」と述べ、舞台挨拶を締めくくった。
なお「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」は5月11日(土)から一般公開される予定。また、「沖縄国際映画祭」Peace部門のコンペティションに出品されており、本日3月30日に行われるクロージングセレモニー内で各賞が発表される。
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