有言実行、キングコング西野が「オセロ王」で無敗の圧勝

昨日1月25日、東京・下北沢OFF OFFシアターにて、キングコング西野のライブ「西野亮廣のオセロ王」が開催。西野が4名の芸人とのオセロ対決で圧勝した。

これは、キングコング西野がさまざまな芸人とオセロで対決するライブ。西野は「人生で1度もオセロで負けたことがない」と豪語しており、このライブでは「西野がオセロで負けたらライブも即終了」「この企画も即終了」というルールが設けられた。MCはナイツ土屋、解説は歌人・作家でオセロ2級の東直子。対戦相手として、鬼ヶ島・アイアム野田、ラバーガール大水、インパルス板倉が登場した。

まずは西野との対戦順を決めるためにこの3人と土屋の4人が腕試しとして対戦。初戦は大水と野田の人力舎対決が行われた。自信満々の野田は「負けたら『アイアム』あげるよ」と余裕たっぷりに言ってのけるも、大水は「いらないいらない」と半笑い。「オセロで1勝もしたことがない」という大水だったが、冒頭は優勢。ところが最初に角を取った野田が「アイアムチャンス！」と息を吹き返した。対決中には、東から「オセロは日本発祥」などの豆知識から、「大水さんが壁を作ってますね」「野田さんやすり攻めですね」など、オセロ用語を用いた解説が。しかし「壁を作ってる!?」と技に気づかない大水と、「やすりってどんな形ですか？」とオセロ以前の問題の野田はチャンスを活かせず。わかりやすい戦いの結果、17対47で野田が勝利した。

続いては土屋と板倉の対決。先ほどの対戦とは打って変わって、会場にはピリッとした空気が流れ真剣なモードに。序盤から熟考を重ねる攻防戦に観客も思わず引き込まれていた。この空気についていけず解説というよりガヤでお茶を濁す大水と野田。板倉は、実は小学生のときオセロ部部長を務めていたという土屋に押され気味になると、そんな野田にイラつく場面も。ところが土屋は「板倉さん強いなあ」とポツリ。東から「板倉さんが土屋さんの術中にはまらないんです」と解説が入ると、そのハイレベルな戦いに観客からは感嘆の声が漏れた。しかし「角を取る」の意味になってしまった「アイアムチャンス」を土屋が先に使うと、そのまま流れに乗り40対24で土屋が勝利。西野への対戦順は、大水、野田、板倉、土屋と決まった。

ここまでで1時間20分が経過し、ようやく登場した主役のオセロ王・西野は「全然ダメ！ 魅せて勝て！」などとまくし立てながらご立腹。その様子を冷静に観察した板倉や土屋は「例えのクオリティは低いよ」「何その服」と西野をイジりまくり。西野は「俺はオセロ王だから、お笑い王じゃないから！」と開き直りつつ自分の強さをアピールするため、「真っ白にしてやるよ！」と相手に1枚も残させない完勝を宣言するも、土屋から「今のところコメントが真っ白ですけどね」とうまく返されてしまった。

その後も「オードリー春日のさばかれ方」「今日調子いいね」「アイアム野田さんが引いてる」「観客がドン引き」と、全員からイジられ続けた西野。ところがそうしている間にも大水戦では攻めの姿勢を見せ、52対12であっという間に勝ってみせた。

続く野田との対戦では、序盤から攻められ続けた野田が焦るあまり急に基本ルールを忘れるというまさかの事態。「僕がやってたのはオセロじゃない！」と、謎の言葉でわめくも取り返せず、19対15の時点で野田の打つ手がなくなり、初のパスに。そこからは西野が怒涛の勢いですべての駒を自分の色の白に見事に変えてみせ観客も息を飲んだ。

続く板倉は西野と長年の付き合いだけに、言葉攻めで西野の動揺を誘うも決定打は出ず。逆に板倉が悪手を出してしまい、最終的には52対0の完勝。西野の思惑通り、板倉の黒の駒がどんどん白に変わっていく様には会場から大きな歓声が。対戦中の約束で、板倉は屈辱の「We are 野田」を名乗らされてしまった。

最後はオセロ部部長とオセロ王の対決。まずここまでジャンケンにも全勝した西野が“ジャンケン王”として勢いをみせ、「勝って優勝コメントを延々言ってやる！」と早くもめんどくさい優勝宣言をした。しかし対戦は拮抗。西野が先の先まで読んだときのお決まりのセリフ「これ僕が勝ちましたよ」が出ても土屋が冷静にねばり、1点差の戦いが続いた。西野に負けた板倉らは全員で土屋を応援。「あんなニューシネマパラダイスみたいなやつに」「変なトークで邪魔しよう」とイジってみるも、王には通じず、見事西野が土屋を下し、オセロ王の称号を我が物にした。

土屋は「こんなに強いとは」「MCだけやっときゃよかったー！」と負けゼリフ。西野は「まだまだ待ってますよ」と、今後もまだ見ぬ対戦者を待ち構える姿勢を見せた。最後に会場からは西野に大きな拍手。トークは惨敗だったが、オセロでは宣言通り圧倒的な力を見せつけた西野。果たして今後西野をオセロで破る人材は現れるのか。ぜひ第2回を期待して待とう、