「息子のために営業を」アルピーが月笑優勝に意気込み

明後日12月10日（月）、東京・新宿明治安田生命ホールにて太田プロライブ「月笑2012クライマックスシリーズ」が開催される。セミファイナルに出場するアルコ＆ピースが意気込みを語った。

10月の「月笑」で4位となりクライマックスシリーズまで残すところあと1回に追い込まれたアルピー。3位を走るインスタントジョンソンを6点差で追いかけていたところ、インジョンがまさかのタイムオーバーで得点ゼロに。運を味方につけて今年もセミファイナル進出となった。

「去年もなんですけど、僕ら本来なら4位で終わるところを、去年がマシンガンズで、今年はインスタントジョンソンさんのタイムオーバーで繰り上がり3位なんですよね。なので自分たちの出来は点数でいうと圏外なんですけど、芸能界においてこういう運のまわり方って言うのは大事なところなので、そういう芸能界をのしあがっていく運の良さでいうと120点くらいです」と語った平子。「太田プロに入ってから2年くらいたつんですけど、いい流れはずっと感じてます」と淡々と振り返った。

これまで優勝したトップリードや風藤松原は、単独ライブ開催とそのDVDの発売という特典が与えられている。若手太田プロ芸人No.1の称号にふさわしい特典だが、平子が「ここで1位をとって、営業担当の社員さんに僕らの名前をしっかりと刻みこんでいただくという作業がまず第一」と言うと、酒井も「そうですね、営業欲しいですね」と同意した。

「今、若手横一線のような形がありますけど、その中で頭2つ分くらい抜け出して、地方営業回りたいです。お笑いに集中できる環境づくりを、と考えたときに、営業っていうのは家庭持ちの芸人にとっては大きい」と意気込みを見せる平子。一方の酒井も「平子さんの家庭をほんの端っこですけど僕も支えてると思ってるので、息子一琉くんのためにも、僕も頑張んなきゃいけないと思います」とうなづき、「一琉にはパパが1.5人いるっていう考え方です。アルコ＆ピースが1つの家族です」と真っ直ぐ語った。

今回の戦いでは、これまで3連勝しているトップリードとまずはセミファイナルで対決。「ライブシーンでの爆発力は本当に強い」とトップリを素直に褒める平子だったが、「ただ3、4カ月に一度の割合でミスを犯すっていう計算を僕の頭の中ではじき出してるので、その周期が今月にぶちあたってくれると、付け入る隙はいくらでもある」と予想。しかし自らもまた弱点があり「お互いにミス待ちという面はあるんですけど……。オウンゴールをお互いに」と語った。

そしてトップリに勝利した場合、いよいよファイナルで風藤松原と激突。彼らに対して「地盤が固いというか、土台がしっかりしてるので、まずスベってるってところを見たことがない」と実力を素直に認め、「去年のTHE MANZAIのとき体調不良で決勝進出を逃して、悔しさの中で上に登って行こうっていう気概をひしひしと感じました」と賞賛しつつ、「虎視眈々と狙ってると思うんですけど」「いやらしいからな」と、一言くぎを刺すのを忘れなかった。

ファイナルにかけるネタについては「7、8割は決まってます。けど、僕ら大事なときに『なんでそれ持ってきたの』っていうことが多くて。今回もどっちに転ぶかわからんネタです。一種の賭け。終始笑いゼロでもおかしくない賭けに出ようと思ってます」といつものスタイル維持を表明。「手堅くいってもトップリードがはねたときには、手堅いネタでは勝ち目がない。生きるか死ぬかの大穴狙いで行かないと」と覚悟を見せた。「芸人は2種類に分けることができる。アルコ＆ピースかそうじゃないか」と月笑で自らをアピールしてきたアルピー。果たして彼らは来年見事地方営業を手にすることができるのか。ぜひその勝負の行方を見守ろう。ライブの詳細は太田プロオフィシャルサイトにて。

アルコ＆ピースコメント

平子：来年からの地方営業は俺たちを中心にまわっていく。

酒井：営業担当のスガヌマさん……僕らどんどんどんどんいろんなことやりますし、なんでもします。なので、見ていてください。よろしくお願いします。

太田プロライブ「月笑2012クライマックスシリーズ」

日時：12月10日（月） 18:00開場 18:30開演
会場：東京・新宿明治安田生命ホール
料金：前売1800円 当日2000円
出演者：インスタントジョンソン / ブラックパイナーSOS / 火災報知器 / 360°モンキーズ / ダーリンハニー / トップリード / アルコ＆ピース / 風藤松原 ほか　ゲスト：柳原可奈子 ほか
問合せ：太田プロF.C 03-3359-6263