明日12月7日(金)より、吉本興業創業100周年記念公演「吉本百年物語12月公演『日本全国、テレビで遊ぼ』」がスタート。出演者の
12月公演の舞台は1970年代。師走の大阪ミナミに1人の天使が舞い降り、笑いの世界に登場した「テレビ」というメディアとの戦いを模索する若き芸人たちの葛藤を目撃する。登場するのは、横山やすし・西川きよしのほか、桂三枝、中田カウス・ボタン、オール阪神・巨人など。彼らの若き日々が青春群像劇としてよみがえる。
この2人が演じるのは、“やすきよ”の愛称で日本全国を笑いに包んだ横山やすしと西川きよし。波乱万丈の短い人生を終えた泰史と、今なお活躍しているきよしを、やすしに憧れた漫才師・矢野と、きよしの息子忠志が演じる。
取材で矢野が「やすし師匠とは一度もお会いしたことがないんです」と言うと、忠志は「え! そうなんですか!」とビックリ。「相方はね、一度救急病院でお会いしたらしいんですよ。『こらおまえぇ、気軽に触るな、俺は不死鳥や!』って看護婦さん相手に騒いでたらしいですよ(笑)」と笑いながら矢野が語ると、そのエピソードに思い当たる節がある西川は「あー!」と言いながら、「そっくりでしょ(笑)。素晴らしいんですよ」と矢野のきよしぶりを絶賛した。
憧れの強い矢野は少しでもきよしに近づこうと努力中。「今は僕ちょっとぽっちゃりですけどね、でももう6kg減量したんです。本番までにあと5kgいきたいですね」と、そのストイックぶりを見せた。一方、役者ながら最近芸人との絡みが増えてきた西川は「僕はこのまま喋らせていただいているだけなんですけど、周りの方が面白いと言ってくださって、うまいこと拾ってくださるんです」と恐縮。しかし矢野は「年齢は僕より上なんですけど、ちょっとかわいらしい方なので。ほかの芸人たちも『プリンス来たぞ!』ってなもんでね、みんなおいしそうに見てますね」と忠志のいじられぶりを明かした。
終始テンポよく会話が進む2人だけに、矢野は「きよしさんと大平サブローさんが営業をされたりしてますけど、今後は僕らがこのお2人より安いギャラで」とやる気満々。忠志がビックリしながら「うまいこと言うでしょ。きよしさん、サブローさん、矢野さんはほんとの漫才師ですけど、僕どうやって太刀打ちできるんですか」と語ると、矢野は「この会話がもうできてるだけでね。絶対大丈夫です!」と今後の2人の活動にも意欲を見せた。チケットは各プレイガイドにて発売中。詳しい情報はオフィシャルサイトにて確認を。
矢野・兵動・矢野、西川忠志コメント
忠志:日本がどんどん成長して、みんなもこれからの日本に胸を膨らませているような時代に登場した若き日のやすしきよし。そしてカウスボタンに桂三枝、月亭八方、もういろんな方の名前が舞台に出てきます。今も活躍をされているこの方たちがテレビに出始め、どんなバラエティを作れば喜んでもらえるのかを真剣に汗水流しながら一生懸命頑張っている。そんな青春群像がたくさん描かれているわけです。プラス「パンチdeデート」が再現されますので、「懐かしいなあ」とか「こんなんやったんや」と思いながら楽しんでください。あと個人的には、西川きよしをやらせていただきますので、みなさんが知ってる西川きよしもあるでしょうけど、家庭の中ではヘレンさんと2人でいったいどんな会話をし、どんな夫であったのか、そんな面も見ていただいて、最後にどれだけやすしくんを愛していたのかをわかっていただければ、これにまさる喜びはございません。
矢野:まあ、えー、忠志さんのお言葉をお借りして、私、ご挨拶に代えさせていただきます。
西川:いやいや(笑)。
矢野:ははは。今のバラエティ番組とか、芸人さんがやってることっていうのは、その時代があったからなんだっていうことですね。大阪から全国ネットへ。僕らは先輩方に作っていただいた太いレールに乗っかって走っているので、その車を止めずに走り続けなあかんと思いました。そして、人間模様やそれぞれのドラマが凝縮したお芝居になっていると思います。
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