「バカリズム THE MOVIE」は、復讐劇からヤンキーもの、アイドルとの妄想劇、アニメーションのバトルストーリー、実写ヒーローものと、まったく異なるジャンルの5作品を一度に楽しむことができるオムニバス映画。11月21日に映画本編を含むDVD2枚とサウンドトラックCD1枚の豪華3枚組で発売された。
イベントでは、バカリズムがテレビ版「バカリズム THE MOVIE」(TOKYO MX)と同じ衣装を着てステージに登壇。「どうも、ほぼ監督のバカリズムです」と挨拶すると、大きな拍手に包まれた。スクリーンに質問を次々に映し出す「1問1答」のコーナーでは、「今回の作品で一番大変だったことはなんですか?」という質問に対して「撮影自体は楽しくて、ずっと笑いながらやっていた。唯一挙げるなら、この衣装を着るのが億劫だった」と答え、しばらく間を空けたのちに「これ、ボケなくていいんですよね?」と観客に呼びかけ笑わせた。また、「よく女優が映画監督のことを好きになってしまうといいますが、実際どうでした?」という質問には、「手応えはあった。向こうがそういう気持ちがあったというのはこっちにも伝わってきた。監督の立場を利用して手を出すのはポリシーに反するからしなかった」と自信満々に回答していた。
「裏方トーク」のコーナーでは、劇中のイラストやアニメーションを手がけたニイルセン、「帰ってきたバカリズムマン」に出演したおかゆ太郎、音楽のカンケが登壇。それぞれバカリズムとは古くからの仲ということもあり、和気藹々とした雰囲気のもと楽しそうにトークを展開する。ニイルセンとカンケは、あまりに過酷だったスケジュールを振り返り、「逃げたくなった」と口を揃え、「バカリズムはレコーディングがめちゃくちゃ早かった。音頭は2回くらいしか歌っていない」といった裏話も明かした。また、バカリズムのライブ映像を作っていることでも知られるおかゆ太郎が、今回の映画出演についてバカリズムから「あなたのピークです」と断言され、懸命に異を唱える一幕も。
続いて、5つのオムニバス作品それぞれで実際に使われた小道具をプレゼントする抽選会では、「(株)ROCK」で渡辺哲が着用した義手や、「魔スノが来たりて口笛を吹く」に登場したガイコツ、「帰ってきたバカリズムマン」のサンドバッグ人間着ぐるみ、ニイルセン直筆イラストなど、豪華なプレゼントが多数用意されており、会場も大盛り上がり。最後にバカリズムほぼ監督が「本当にありがとうございました。2で会いましょう!」と締めくくり、会場出口で観客全員にサイン入り写真を手渡ししてイベントは終了した。
また、この日はバカリズムほぼ監督が東京・ビームスT 原宿にて店長となり、「バカリズム THE MOVIE」DVD化を記念して製作されたTシャツを自ら販売するイベントも開催。30分間という短い時間ながら、ファン1人1人と言葉を交わしながらTシャツを手渡していった。
このTシャツはマンガ家・江口寿史の描き下ろしイラスト2種類に加え、バカリズムのイラストがバックにプリントされたもの。色はWHITE、サイズは4種類、税込み価格4200円となっている。現在もビームスT 原宿にて販売中で、ネットでの購入方法については、追ってビームスTブログで案内される予定なので、当日足を運べなかったファンはぜひご確認を。
バカリズムコメント
──ついにDVDが発売されました。
パッケージを持っただけでワクワクする感じがありますよね。家に置いておきたいものになったと思います。バランスよくふざけて、いいものに仕上がったなと。公開したときにもうちょっと賛否両論あるのかなと思ったんですけど、お客さんからは「よかった」っていう感想ばっかりでしたね。スタッフも含めて同世代たちの趣味が詰め込まれたものになっていて、まじめに評論することすらバカバカしくなるような作品というか(笑)。
──3枚組のうちの1枚はCDということで、バカリズムさんの素晴らしい歌声が堪能できます。あまりのうまさに驚いたのですが。
カラオケとか行かないので、演技の1つとしてキャラクターになりきって歌ってる感じですね。キャラ入れば歌えるんですよ。
──DVDの付録にはバカリズムさんがブルマ姿になった“ブル魔スノ”のステッカーも(笑)。
僕もいまだに「なぜこのシーンをステッカーにしたんだろう?」っていうのがあります(笑)。でも印象に残ったんでしょうね。
──気になる続編の予定は?
また映画やるとしたら「バカリズムTHE MOVIE」でやりたいんで、毎年お正月映画みたいにできるといいですね。そのためには今回のDVDが売れてもらわないと。もしこれが売れずに「2」が作れなかったら、2度と映画に関わることはないでしょうね(笑)。
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