お笑いコンビの夢と葛藤を描いた鈴木おさむの小説「芸人交換日記~イエローハーツの物語~」が、
「芸人交換日記」は「Quick Japan」(太田出版)にて連載後、昨年2011年3月に書籍化。多くの芸人が涙したと評判になった。物語の主人公は、結成11年、いまだ鳴かず飛ばずの漫才コンビ「イエローハーツ」の2人。お笑いに懸ける思いはあるが30歳になりあとがないと感じ、交換日記を使ってコミュニケーションを取り始める。同年8月には、オードリー若林と俳優・田中圭によって舞台化され、5回公演すべてが即完売という人気ぶりを見せた。現在は、「月刊ヤングマガジン」にてマンガ連載が掲載されている。
映画化にあたって監督を務める芸歴27年の内村は、現在はバラエティ番組の司会としておなじみだが、お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンとして数々の名作コントや人気コント番組を作り上げ、お笑い界を常に盛り上げてきた。原作では主人公のイエローハーツは漫才コンビだったが、内村らしくコントコンビ「房総スイマーズ」に変更。コメントでは「新たな挑戦になりますが、新鮮だし緊張もあり、大変だけど楽しいです」と意気込みをみせている。また、多くの芸人たちを見てきた原作者の鈴木は「僕が放送作家になりたい!と思ったったきっかけとなるテレビ番組に出ていたのは内村さん」と今回のコラボに感動。「多くの芸人さんの夢が叶い、そして夢が散るところをたくさん見てきた内村さんだからこそ、ほかの監督では絶対にできない作品になるはず」と確信をもって語っている。
主演は田中役に伊藤淳史、甲本役に小出恵介。映画は初夏にクランクアップ予定で、2013年に公開される予定だ。コント師となった田中と甲本の新たなストーリーとは果たして。今後の続報に期待しよう。
映画「ボクたちの交換日記」コメント
●監督・脚本 内村光良
自分に最も近いお笑いの世界の話なので、その物語を映像化するにあたっては脚本作りにも時間をかけ、劇中のネタについては主演俳優の2人とも準備を繰り返してきました。皆様に楽しんでいただける作品を目指し日夜頑張っています。お笑いの世界のコンビの物語ということではありますが、劇中のネタを原作の“漫才のコンビ”から“コントのコンビ”に変えさせていただきました。新たな挑戦になりますが、新鮮だし緊張もあり、大変だけど楽しいです。絶対に良い作品にしたいと思いますので、ご期待下さい。
●伊藤淳史(田中役)
多くの人に共感してもらえるようなリアリティがある物語だと思います。夢を諦めるとか、そこにある葛藤、選んだ道の先にある悲しみや喜び、そういうところをしっかり伝えていければ良いと思います。コントで笑えて、物語で感動できる作品になると思います。
●小出恵介(甲本役)
とても良い物語で、オファーをいただいたとき、すごくやりたいと思いました。痛いぐらいリアルで、鈴木おさむさんが見てきたものの集合体なんだろうと。監督が本物のお笑い芸人さんで、伝説的な方なので、お笑い芸人の役をこちらが背負って監督のイメージに近づけていくことの難しさを感じながらも、楽しんで演じています。
●放送作家 鈴木おさむ
僕の書いた小説「芸人交換日記~イエローハーツの物語~」が内村さんの手により「ボクたちの交換日記」として映画化されるなんて、本当に興奮です! 僕が放送作家になりたい! と思ったったきっかけとなるテレビ番組に出ていたのは内村さんでした。多くの芸人さんの夢が叶い、そして夢が散るところをたくさん見てきた内村さんだからこそ、ほかの監督では絶対にできない作品になるはずです! そして、主演の2人、伊藤さんと小出さん。この2人が田中・甲本を演じている姿を想像するだけで、涙が出てきてしまいます! 最高の監督と最高の出演者で作られるこの物語「ボクたちの交換日記」。昔、夢を諦めたことのある人も、今、夢ともがいている人も、絶対絶対見てほしい映画になることでしょう!
※記事初出時、一部記載に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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