ABCテレビで毎週月曜深夜に放送中のコント番組「コント・デ・ンガナ」。“関西発コント”という文化を発信するべく、
なお、12月28日(日)には番組初となるリアルイベント「コント・デ・ンガナおおきにライブ」が大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA・WWホールで開催される。正論すぎる正義のヒーロー・ナンマンをはじめ、番組で誕生した人気キャラクターたちによる名物コントはもちろん、この日限りのユニットコントも披露予定。さらに、週替わりで関西出身ゲストを迎えている番組同様にスペシャルゲストも加わる。会場チケットの事前販売分は完売しており、配信チケットはFANY Online Ticketにて販売中。
ズバーンと決まって、ズバーンと始まった
──ロングコートダディ、セルライトスパ、ニッポンの社長、蛙亭の4組でコント番組が始まると聞いたときはどう思いましたか?
ニッポンの社長・辻:まだ実感ないですね。オンエアも観ているんですが、ほかの人の番組を観ている感覚です。
ロングコートダディ堂前:実感が湧く間もないくらいのスピード感で始まったからな。
ロングコートダディ兎:慌ただしかった。
ニッポンの社長ケツ:バタバタでした。
堂前:ズバーンと決まって、ズバーンと始まったんですよ。なので、ズバーンとネタの案を出して、ズバーンと撮っていて。ハイスピード番組。
兎:記録に挑戦しているくらい、ハイスピード。
──番組が始まることを聞いたのはいつだったんですか?
堂前:体感は、一昨日です。「関西コント保安協会」(2021年7月に放送されたロングコートダディ、セルライトスパ、ニッポンの社長出演のコント特番)をまたやりたいという話はずっとあったんですけど、それがゆっくり進んでいくわけではなく、ズバーンと。
辻:「関西コント保安協会」の第2弾がもしあるならもうやってるだろうという時期だったので、もうできないのかなと思っていたんですけど、いきなり全9回も放送されると聞いて驚きました。だから僕は実感湧かんすぎて、体感はまだ話も聞いてないです。
──辻さんはオンエアをご覧になっても実感が湧かないというお話でしたが、みなさんはどうですか?
兎:何よりも先に観ちゃいます。TVerのショートカットをスマホのホーム画面に置いて、それ以外はすべて消して、TVerのみにしてます。
辻:これ、ほんまですからね?
兎:信じてくれるわけないやん(笑)。
ケツ:僕も観てます。今週は24:30(見逃し配信開始直後)に観ました。体感は、8:40でした。
堂前・兎・辻:……。
兎:お前、数字弱いな?
辻:数字ボケ弱い(笑)。
堂前:7:50やったらなウケてたのにな。
ケツ:一緒でしょ!
──「関西コント保安協会」メンバーに蛙亭が加わったことで変化はありますか?
兎:幅が広がりました。
辻:もともとユニットライブも一緒にやっていましたし、相性がいいことはわかっていました。
兎:僕は「関西コント保安協会」の3組がめっちゃバランスいいなと思っていたんですけど、そこに蛙亭が加わってもひとつもバランスが崩れないんだなと思いました。ただただ、今までなかった部分がプラスされた。
辻:あと、こっちからすると「デブ増えたな」とは思いました。またデブを操らなあかんなという……。(兎とケツを指して)こっち側は気づいてないですけど。
兎:増えたんかな……?
文化祭みたいな稽古&収録
──コントはどういうふうに作っていますか?
辻:今回はリモートで打ち合わせして、ネタをバーっと出しました。
兎:4組集まってどのくらいネタが出るかなと思っていたら、1回の会議で50個くらい案が出て。びっくりしました。
堂前:兎以外はみんな(ネタ案を)出したんじゃないかな。
兎:僕も出した感じはしたで?
辻:(兎とケツを指して)こっち側は気づいてないんですけど、デブ全然出してないです。
ケツ:非デブががんばりました。
辻:打ち合わせのとき、まず(セルライトスパ)肥後さんがしゃべり出すんですけど、みんなその時間を使って考えるんですよ。肥後さんの話は聞かずに。
堂前:オープニングアクトみたいな感じで(笑)。
兎:肥後がしゃべってくれることでこっちの脳が動くというか。それで、僕は「これだけ言っておけば出してない感じにはならんかな」って思って出してます。採用されようとかは思ってない。
ケツ:肥後さんのやつ採用されてますよね?
辻:原型はなくなってたけど。肥後さんが原案出したコントを肥後さんがめっちゃ間違えるっていうことがあって、夜中の収録中、みんなで白けました。「最後これで決めよう!」というときに1個目のミスみたいなことして、「いや自分で考えたやん……」ってなりました。
兎:いつもだったら「何してんねん!(笑)」ってなるんですけど、深夜なので「あ、違うわ肥後」と。
──短期間に集中してコント作りに取り組んでいると思いますが、稽古や収録はどんな雰囲気ですか?
兎:楽しいですよ。でもガッとまとめて収録しているので、どうしても長丁場になっちゃうんですよ。さすがに後半はちょっと空気悪いですね。
辻:そんなことはない!(笑) “勉強の場”という感覚より、ご褒美的に捉えています。自由にコントをやらせてもらっている。
堂前:文化祭みたいな。
──みなさんが今まで観てきたコント番組は?
辻:「リチャードホール」ですね。
兎:「リチャードホール」のDVD全巻持ってました。あとは、「笑う犬」とか「はねるのトびら」とか。
ケツ:僕も「はねトび」ですかね。小学校のときは、放送の次の日に「あれ観た?」って。
兎:……ってみんなが言っているのを端っこで?
ケツ:眺めてた。……なんで友達減らすねん!(笑)
堂前:僕は“全部”観てました。
辻:全部?
堂前:「落下女」とか、「ごっつ(ダウンタウンのごっつええ感じ)」のDVDとか。
兎:あと「爆笑レッドシアター」とかですかね。
──テレビコントとライブで披露するコントの違いは感じますか?
堂前:顔にグッと寄れるのがデカい気がします。デブは表情がおもろい人も多いので、それを生かせているなと思います。舞台だと後ろの席の人は細かい表情まで見えないと思うので。
兎:逆もまたしかりですね。グッと引けないっていうのはあります。
──……?
堂前:最近、(兎は)ノープランで「逆もまたしかり」って言うんですよ。
辻:最近覚えたん?
兎:いやいや、小2で覚えてたわ。
兎はドラマ仕事狙っている!?
──今まで「コント・デ・ンガナ」で披露した中で印象に残っているコントは?
辻:僕はアニメコントのシリーズめっちゃ好きなんですけど、視聴者さんにはどう見えてるのかな?と思って。
堂前:俺らと同じように「いいなあ」と思っている人がいてもいいし、「何これ?」ってなってる人がいてもいいよな(笑)。あと刑事コント「捜査会議」がけっこう好きです。
辻:笑いすぎなんですよ。
堂前:カメラに隠れて笑うことができるっていうのはテレビコントの利点でもあるので。みんな後ろ姿でもめっちゃ笑ってるのがわかるんですよ。それもいいなあと思います。
ケツ:ほかの人が笑っているのを見るとこっちも笑っちゃいます。
兎:ケツは笑わんやん。
ケツ:今回はやばかったです。
兎:笑ってた? ようやく人間の心が出てきたか。
──兎さん、ケツさんはお気に入りのコントありますか?
兎:「ナンマン」のシリーズをやらせてもらっているんですが、毎回理詰めしているから、もう僕の中に“理”がない。出し切ったところがあるので、新しいものを引き出そうと苦戦しながらも、好きなコントではありますね。(ケツ扮する)ゴミマンを殴れるのがいいです。
ケツ:今日、ちょっと強かったですよ。僕は強盗のコント(「人質」)であれだけ血のりをいっぱい使わせてもらってうれしかったですね。思っていた以上に使わせてもらえたので。
兎:あのコントで言うと、僕は「演技がくどい」って言われてしまいました。
辻:ドラマの仕事狙ってるんか?くらいアピールしてくるんですよ。脇役なのに。
兎:ドラマの仕事狙ってました。まだ決まってないですか?
2組とも賞レース王者になった2025年
──今年はニッポンの社長が「ダブルインパクト」、ロングコートダディが「キングオブコント」優勝と、切磋琢磨してきた2組が大活躍の1年となりました。振り返っていかがですか?
兎:早いっすよねー。びっくりしてます。もう終わるやんって。今年なんもしてない。
辻:「大活躍ですね」って言ってくれてますやん(笑)。
堂前:全部逆行くから。
兎:逆もまたしかりで、今年なんもしてないなと。
──同じ年に賞レース王者になった2組でコント番組が始まるなんてあまりないことじゃないですか。
堂前:思い描いてた最高の未来ですね。
ケツ:1年前には想像もできなかったことばっかり起こってます。
辻:まあ、人生ってそういうもんやからな。
兎:そういうもんってまだ知らんの?
──2022年の「伝説の一日」のときにお二組にインタビューを受けてもらっていて、2組とも王者となってからまたこうしてお話を聞けるのは個人的にも感慨深いなと。
堂前:「ダブルインパクト」決勝に3組(ロングコートダディ、セルライトスパ、ニッポンの社長)で行けたときが感慨深くて、今もその延長にある感じがしますね。
兎:「ダブルインパクト」の最終発表のときにニッ社と横に並んでいるのが感慨深かったし、負けたのも感慨深かったし、悔しさもあったけどそのあとすぐ「よかったな」って気持ちになってキュッと熱い抱擁できたのも全部感慨深かったです。
ケツ:俺は抱擁してへんねん。
辻:これいつも、どこでも言ってるんですけど、この3人(ケツ以外)が仲良いんですよ。
ケツ:どこでも言うなよ!
堂前:(ケツは)1回モノ盗んだことある、友達の弟みたいな。一緒におるけどいまいちまだ信用しきれてない感じ。
辻:留守番とかはさせたくない。同時に家出たい感じ。
ケツ:信用ないなあ!
──さて12月28日(日)には番組発のイベントの開催が決定しました。最後に来場を考えている人にメッセージを。
辻:番組を観ている人はもちろん、観てない人にも面白いライブになると思うので、笑い納めに来てほしいです。
兎:絶対笑ったほうがいいですよ。ちょっと大げさにでも笑ったほうが気持ちよく年越せると思うので。
辻:スベることが怖いんや?
兎:いや、笑ったほうがいいから。笑わず年越すよりは笑ったほうがいいので、いつもより笑ってください。
辻:だから、スベるのが怖いんやん(笑)。
コント・デ・ンガナおおきにライブ
日時:2025年12月28日(日)14:30開場 15:00開演
会場:大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
料金:配信2800円
チケット:会場チケットは完売。FANY Online Ticketにて販売中。
配信チケット販売期間:2026年1月12日(月・祝)12:00まで
見逃し視聴期間:2026年1月12日(月・祝)23:59まで
<出演者>
ロングコートダディ / セルライトスパ / ニッポンの社長 / 蛙亭 ほか
「コント・デ・ンガナ」番組情報
放送日時
ABCテレビ 毎週月曜24:00~24:30
出演者
ロングコートダディ / セルライトスパ / ニッポンの社長 / 蛙亭
ほかゲスト
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堂前:顔にグッと寄れるのがデカい気がします
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